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2024年4月24日(水) 通読(本日=詩63-65,二マカ6,アル7 明日=箴1,ユディ8,アル8)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕シラ書〔集会の書〕 第29章
情け深い人なら、隣人に金を貸してやれ。隣人を援助する人たちは律法を実践しているのだ。
困っている隣人には金を貸せ。貸してもらった人は期限を守って隣人に返済せよ。
約束を守れ。貸してもらった人には誠実を尽くせ。そうすれば必要なときにいつも貸してもらえる。
借金を拾った金のように返さなくてもいいと考える人が多すぎる。助けてくれた人に迷惑をかける。
金を手にするまでは貸してくれる人の手にしきりに口づけし、彼の資産をあまりに多くて声もあげられないとほめる。しかし返済する日には一日延ばしにし、誠意のない答えしかせず、不景気のせいにする。
返してもらえたとしても半額がやっと、それでも上出来のほうだろう。残りの金を返さないのは資産を奪ったも同然で、しかも相手を敵に回すことになる。借りた者は相手にさんざん悪口を言い、感謝ではなく無礼な態度をとる。
こういう不心得者がいるために、不当に財産を奪われないように、金を貸すのを拒む人が多いのだ。
しかし、貧しい人には忍耐強くしなさい。喜捨をひきのばして待たせるな。
律法を守ると思って貧しい者を助けてやれ。困っているのだから素手で追い返すな。
金を石の下に置いてさびつかせるくらいなら、兄弟や友人のために捨てよ。
主の律法にしたがって徳という富をたくわえよ。そのほうが金よりもはるかにお前のためになる。
蔵には喜捨をおさめるのだ。それがお前をあらゆる不幸から救ってくれる。
それは強いたてや鋭いやりよりも、敵を相手にした戦いでお前を助けてくれるだろう。
よい人は隣人のために保証人になる。恥知らずな者は彼を見捨てる。
保証人の恩を忘れるな。お前のために命を投げ出してくれたのだから。
悪人は保証人の善意を台無しにして借金の連座をさせる。
生まれつきの恩知らずは自分を助けてくれた人を大事にしない。
保証人になったために順調な生活を破壊される人が多い。海の波にゆられるように人生に大きな波乱をきたした。資産家も屋敷を追い出され、見知らぬ土地に放浪するはめになった。
悪人が保証人を引き受けることになれば、利益を目的として裁判ざたになる。
自分の資産に見合う程度に隣人を助けよ。足元をすくわれないように注意せよ。
生きていくうえで必要なのは水とパンと衣服。それから私生活を守るための家屋。
他人の家で豪華な食事をするより、屋根のはりが見える自分の家で貧乏な暮らしをするほうがましである。
貧しい人も金持ちも、自分の持ち分で満足せよ。居候という汚名をきてはならない。
家から家へと渡り歩く人生はつらい。やっかいになる相手には言いたいことも言えない。
ご主人にお酒をつぎ、使い走りをしても一言のお礼も言ってもらえず、こんないやみを言われるばかり。
「おい、居候。こっちへ来て食事の用意をしろ。何か作って食べさせろ。
居候、出て行け。大事なお客さまがいらっしゃるのだ。弟が泊まりに来るから部屋をあけろ」と。
居候をした先でのいやみ、金を借りた人からの侮辱は、もののわかる人にはつらいもの。

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