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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳(工事中)〕クルアーン 第6章
[家畜の章。マッカ啓示
みんなを愛してくださる恵み深いおかた、主なる神の名によって]
Reading-26天地を創造し、やみと光とを定めた主なる神をたたえなさい。しかし不信者は別の神をかれに並べている。
土からあなたがたを創造したのはかれである。そしてかれは寿命を定めた。その寿命がかれのもとに定め置かれているのだが、あなたがたはこれを疑う。
かれは天にあっても地にあっても主なる神である。かれはあなたがたの隠すことをご存知であり、あなたがたのあらわにすることをご存知である。かれはあなたがたがかせいだものをご存知である。
その主のしるしがかれらに臨むごとに、かれらはことごとく避けてしまうのだ。
真理がかれらに臨む時、かれらはいつもこれを偽りと言う。しかしかれらがあざ笑うさまざまの知らせが、やがてかれらに伝えられることだろう。
わたしはかれら以前に数多くの世代を滅ぼした。かれらはこれを見なかったのだろうか。わたしが地上でかれらに与えた住居は、あなたがたの住居とはくらべものにならなかった。わたしはかれらのところにたっぷりと雨を天上から降らせ、足もとには川を流れさせた。しかしわたしはかれらをその罪のために滅ぼし、その後に別の世代を出現させた。
たとえわたしがあなたに紙に書いた経典を下し、かれらが自分の手で触ったとしても、不信者はなおも言うだろう。「これは明らかな魔術に違いない」と。
またかれらは言う。「どうして天使がかれに遣わされないのか」と。しかしわたしがもし天使を下したとすれば、事はもう決定され、かれらの罰は免除されないだろう。
そしてわたしはたとえ天使であっても必ず人間の姿をさせるだろうから、やはりいまかれらが迷っているように迷わせることになったろう。
あなた以前の使徒たちもあざ笑われた。しかしかれらのあざけりは、やがて自分自身を包囲する。
こう言いなさい。「地上を旅して、使徒をうそつきと呼んだ者の末路がどんなものか見なさい」と

こう言いなさい。「天地の間の万物はだれのものか」と。こう言いなさい。「主なる神のものである。かれはいつくしみをご自分のお務めとしておられる。かれは復活の日に必ずあなたがたを召集なさるだろう。それは断じて疑いない。しかし自分の魂を滅ぼす者はこれを信じない。
夜に住む者も昼に住む者もかれのものである。かれはすべてをお聞きであり、すべてをご存知である」と。
こう言いなさい。「わたくしはどうして主なる神のほかに守り主を求めようか。かれは天地の造り主である。かれは天地を養いなさるが、自分は養われる必要がない」と。こう言いなさい。「わたくしは帰依者の代表者であれと命じられ、異教徒のうち一人となってはならないと命じられた」と。
こう言いなさい。「わたくしがもしわたくしの主に背くならば、偉大な日の罰を恐れる」と。
その日に罰を免れる者は、主なる神にいつくしみを与えられたのである。それは明かな栄えである。
主なる神がもし災難をあなたにお下しになるとすれば、かれ以外にはこれを除く者はない。かれがもし幸福をあなたにお下しになるとすれば、まことにかれは全能である。
かれはそのしもべたちに君臨するいと高きおかたである、かれは聡明なおかたであり、すべてを知るおかたである。

こう言いなさい。「証言をするときにもっとも重大なのは何か」と。こう言いなさい。「主なる神はあなたがたとわたくしとの間の証人である。クルアーンがわたくしに下されたのは、それによってわたくしが、あなたがたおよびこれを見聞する者すべてに警告を与えるようにである。あなたがたは主なる神のほかに神があることを証言するのか」と。こう言いなさい。「わたくしは証言しない」と。こう言いなさい。「かれは唯一の神である。わたしはあなたがたがかれとならべる者とは無関係である」と
経典を与えられた者は、わが子を知るようにこれを知っている。しかし魂を失った者は信じない。

主なる神について偽りをでっちあげ、またはそのしるしを偽りであるとすることほどひどい不義があろうか。不義の者は決して栄えることはない。
いっせいにかれらを呼び集める日、わたしは主なる神に別の神を並べた者に問うだろう。「あなたがたが並べた別の神たちはいまどこにいるのか」と。
その時にはかれらはこう言うほかにどんな弁解もないだろう。「われわれの主、主なる神によって誓います。われわれは決して別の神を並べた者ではありません」と。
見よ、かれらがどれほどみずからを欺くかを。見よ、かれらがこしらえた神がどのようにかれらを捨て去ったかを

かれらのうちにはあなたに耳を傾ける者がいる。しかしわたしはかれらの心をおおい、耳を聞こえなくさせて、あなたの言葉を理解できないようにした。だからかれらがたとえしるしを見ても信じないだろう。そしてかれらがあなたと議論するために来る時、かれらのうちの不信者は言う。「これは昔の人の作り話にすぎない」と。
かれらは他人をあなたの言葉から遠ざけ、自分も避ける。しかしかれらは知らず知らずのうちに自分の魂を滅ぼす者である。
しかし、もしかれらが火の地獄の前に立たせられた時の光景をあなたが見ることができたらよいのだが。その時かれらは言うだろう。「ああ、わたしがもし再びこの世に帰してもらえるなら、われわれは決して主のしるしを偽りであると言わず、必ず信者の一人となったのに」と。
いや、かつてかれらが隠していたものが、いまかれらに明らかにされたのである。そしてかれらはたとえ再びこの世に帰してもらえたとしても、かれらは必ずやまた禁じられたものに戻るだろう。かれらはうそつきである

かれらは言う。「われわれのいるこの世だけが存在する。われわれは決して復活させられることはない」と。
しかし、もしかれらが主の前に立たせられた時の光景をあなたが見ることができたらよいのだが。その時に主はおっしゃる。「これは真実ではないか」。かれらは言う。「そうです、神かけて」と。主はおっしゃる。「それならあなたがたが示した不信に対する罰を味わいなさい」と。
主なる神と会うのを偽りであると言う者は、その魂を滅ぼす者である。その日が突如として来るとかれらは言う。「悲しいことだ。われわれがこれに気づかなかったなんて」と。かれらは重荷を背負っている。まことにかれらの背負うものはなんと悪いことか。
現世の生活は娯楽や戯れにすぎない。神を畏れる者には来世の住まいこそもっともよい。あなたがたはまだわからないのか。

かれらの言葉があなたを悲しませていることをわたしは知っている。しかしかれらはあなたをうそつきと言っているのではない、不義の者は主なる神のしるしそのものを否定するのだ。
あなた以前にも使徒たちはうそつきと呼ばれた。しかしかれらはわたしの救いが来るまで、攻撃や迫害を耐え忍んだ。主なる神のみ言葉はだれも変えることはできない。そして使徒たちに関する消息の数々は、もうあなたに伝えられている。
もしかれらの離反があなたを悲しませるならば、もしあなたができるならば、地に穴を掘り、天にはしごをかけてしるしをかれらに示しなさい。しかし主なる神がもしお望みなら、かれらを集めて導いたはずである。だからあなたは愚か者の一人となってはならない。
Reading-27耳を傾ける者だけしか神に答えないのである。死者については主なる神が復活させなさったうえで、神のもとに呼び集められる。
かれらは言う。「どうして主からのしるしがかれに下されないのか」と。こう言いなさい。「主なる神はしるしを下すことがおできになるのだが、かれらの多くが知らないだけである」と。
地上の動物、翼で飛ぶ鳥、一つとしてあなたがたのように集団をなしてないものはない。わたしは経典の中に一事もおろそかにしたものはない。だからかれらもやがて主に呼び集められるだろう。
わたしのしるしを偽りであるとする者はつんぼであり、おしであり、やみの中にいる者である。主なる神はお望みの者を迷わせられ、お望みの者を正しい道につかせられる。

こう言いなさい。「あなたがたはどう思うか、もし主なる神の罰があなたがたに至り、または復活の日がやって来たなら、主なる神以外の者を呼ぶのか。あなたがたは誠実に答えなさい。
いや、あなたがた必ず主なる神を呼ぶだろう。そしてかれがお望みなら、あなたがたに答えてわざわいを除きなさり、あなたがたはかれのかわりにしていた神々を忘れ去るだろう」と。

まことにわたしはあなた以前の民たちに使徒たちを遣わし、かれらを謙虚にするために苦しみと貧しさにあわせた。
わたしの罰の下った時、かれらがもし謙虚であったならよかったのに。しかしかれらの心はかたくなで、サタンはかれらに自分たちの行ったことをよいと思わせた。
そしてかれらが自分に与えられた教えを忘れ去った時、わたしは万物の門をかれらのために開いた。そしてかれらが与えられたるものに喜んでいた時、わたしは突如としてかれらを襲い、絶望に陥らせた。
こうして不義を行った民は絶やされた。世のすべての主、主なる神をたたえなさい。

こう言いなさい。「あなたがたはどう思うか、主なる神がもしあなたがたの耳や目を奪い、あなたがたの心を封じたなら、それを戻す者は主なる神以外に何の神であろうか」と。見よ、わたしはどれほどしるしを繰り返して明らかにしたかを。しかしかれらは背き去った。
こう言いなさい。「あなたがたはどう思うか、たとえ主なる神の罰が突然に公然と来ても、不義の民のほかはだれが滅ぼされるであろうか。
わたしが遣わした使徒は、一人として吉報を伝える者でもなく警告する者でもない者はいない。だから信仰をしてよい行いをする者には恐れもなく悲しみもない。
しかしわたしのしるしを偽りであるとする者には、その行った裏切りに対して罰が下るだろう」と。

こう言いなさい。「わたしはあなたがたに向かって『わたしには主なる神の宝庫がある』と言わないし、『わたしは目に見えないものを知る』とも言わないし、『わたしは天使である』とも言わない、わたしはただわたしに啓示されたことに従うだけである」と。こう言いなさい。「めくらと見る目のある者とは同じであろうか。あなたがたはまだ悟らないのか」と。
あなたは主に呼び集められることを恐れる者にこう言って警告しなさい。「かれのほかにかれらを守るおかたもないし、とりなすおかたもいない」と。かれらは敬虔にふるまうことだろう。
主のみ顔を求めて朝な夕な主を呼ぶ者を追い払ってはならない。あなたはかれらの意図に対してどんな責任もない。かれらもまたあなたの意図に対してどんな責任もない。だからあなたがもしかれらを追い払うなら、あなたは不義の者の一人となるだろう。
こうしてわたしはかれらのうちのある者によって他を試みる。それはかれに「われわれのうちのこんな者に主なる神がお恵みをくださるのか」と言わせるためである。。しかしもっともよく感謝する者をご存知なのは主なる神ではないか。
わたしのしるしを信じる者があなたのところに来たらこう言いなさい。「平安があなたがたの上にありますように。主はいつくしみをご自分の務めとしておられます。だからあなたがたのうち知らずに悪事を行った者ものちにざんげしてよい行いをすれば、まことにかれは寛容なおかたであり、恵み深いおかたです」と。
こうしてわたしはさまざまなしるしを明らかにした。罪びとの道を明らかにするためである。

こう言いなさい。「わたしはあなたがたが主なる神のかわりにしている者を拝むのを禁じられている」と。こう言いなさい。「わたしはあなたがたの好みに従うことはできない。もし従うならわたしは必ず迷って、正しく導かれる者ではなくなるだろう」と。
こう言いなさい。「わたしは主の明らかなしるしをよりどころにしている。しかしあなたがたはこれを偽りだと言う。あなたがたが求める事はわたしにはできない、決定は主なる神だけができる。かれは真実をおっしゃる。かれはもっともよい決定をなさるおかたである」と。
こう言いなさい。「もしあなたがたが求めることがわたしの手にあるなら、わたしとあなたがたとの間だけで決着しているだろう。しかし主なる神はもっともよく不義の者をご存知である」と。
まことに見えないものの鍵はかれのみ手のうちにある、かれのほかはだれもこれを知らない。かれは陸の上ものをご存知であり、海の中のものをご存知である。一枚の葉が落ちることもかれがご存知ないことはなく、地の中のやみのなかにある殻物のつぶも、緑のものも枯れたものも、一つとして明らかな経典に書かれていないものはない。

夜の間にあなたがたの魂を取る者はかれである。かれはまたあなたがたが昼間に行ったことをお知りになる。かれは昼にはあなたがたを起こしておられ、定められた寿命を満たせられる。そしてあなたがたがかれのところに帰る時、自分のしたことをかれはあなたがたに向かって告げるだろう。
かれはそのしもべたちを超越しておられるいと高きおかたである。死があなたがたの一人のところへ来て、天使たちが迎え入れるまで、かれはあなたがたの上に見張りを遣わす。かれらは決してなまけない。
その後にかれらは真実の主、主なる神に帰らされる。ああ、判決はかれのみ手のうちにある。かれの清算はすみやかである。
こう言いなさい。「あなたがたは謙虚にこっそりと祈り、『このことからもしあなたがわれわれを救ってくださるなら、必ず感謝をささげます』と言う時、陸と海のやみからあなたがたを救う者は果たしてだれであろうか」と。
こう言いなさい。「主なる神はあなたがたをこの事から、そしてあらゆる苦難からお救いになる。しかしあなたがたはほかの神を主なる神のかわりにしている」と。
こう言いなさい。「かれはあなたがたの頭の上から、またあなたがたの足もとから、罰をあなたがたに加えなさり、またあなたがたを仲たがいさせられ、おたがいに暴力を味わわせられるだろう」と。見よ、かれらを悟らせるために、わたしがどれほどさまざまなしるしを繰り返し明らかにするかを。
あなたの民はこの真実の事を偽りと言った。こう言いなさい。「わたしはあなたがたの責任を負わせられた者ではない」と。
あらゆる預言にはきまった時期がある。やがてあなたがたは思い知ることだろう。

わたしのしるしについてあれこれ言う者を見たら、かれらがその話題を変えるまで遠ざかっていなさい。たとえサタンがあなたをうっかりさせることがあっても、気がついたら決して不義の民と同席してはならない。
神を畏れる者はかれらに対してどんな責任をも持たない。しかしかれらをもまた敬虔にふるまわせようとして、教えをくださることだろう。
自分の宗教をたわむれや遊びだと思う者、また現世のことにだまされている者はほうっておきなさい。人は自分の行為によって自分を滅ぼすのだということを、クルアーンによって教えなさい。人は主なる神のほかにどんな守り手もとりなす者もなく、つぐないのためにどんな代償を払っても受け取られない。かれらは自分の行為のために滅んで行くのである。かれらは自分の行為のために煮え湯を飲み、また厳しい罰を受けるだろう。
こう言いなさい。「われわれは主なる神のほかに無害で無益な者に祈ってよいだろうか。われわれは一たび主なる神に導かれた後に、地上でサタンに惑わされたあの者のように裏切ることができようか。かれには『こちらに来なさい』と呼んで正しい道にかれらを招く友がいっぱいいるのに」と。こう言いなさい。「主なる神の導きこそ真の導きである。われわれは世のすべての主に従えとと命ぜられており、
また礼拝を守り、かれを敬えと命ぜられている」と。あなたがたはやがてかれの前に呼び集めらるるのである。

Reading-28真理によって天地を創造した者はかれである。その日にかれがあれと言えばそうなるのである。かれのおっしゃることは真実である。ラッパが鳴る日、権力はかれにある。かれは目に見えないものと見えるもののすべてをご存知である。かれは聡明なおかたであり、よくご存知のおかたである。

アブラハムがその父アーザルにこう言った時のことを思い出しなさい。「あなたは偶像を神とするのか。まことにあなたとその一族は明らかに迷いのうちにある」と。
かつてわたしはアブラハムを信仰のしっかりとした者とするために、天地の王国をかれに示した。
夜のやみがかれをおおった時、かれは一つの星を見た。かれは言った、「これこそわたしの主である」と。星が沈むと言った。「わたしは沈むものを好まない」と。
ついでかれは月が出るのを見た。かれは言った、「これこそわたしの主である」と。月が落ちると言った。「主がもしわたしを導かれなかったら、わたしは迷った者の一人となっていただろう」と。
ついでかれは日が出るのを見た。かれは言った、「これこそわたしの主である、これこそもっとも偉大なおかたである」と。しかし日が沈むとかれは言った。「わたしの民よ、わたしはあなたがたが主なる神のかわりにしているものとは縁を切る。
わたしは天地を創造したかれに帰る。わたしは堅信者であって異教徒ではない」と。

しかしかれの民はかれに異存を唱えた。かれは言った。「わたしは主なる神に導かれている。しかしあなたがたはかれについてわたしと言い争おうというのか。あなたがたがかれのかわりにしている者など、主が何の力もお与えになっていないのだから、わたしは少しもこわくない。主はすべてのことをご存知である。どうしてそれに気づかないのか。
わたしはどうしてあなたがたがかれのかわりにしている者を恐れようか。あなたがたは主なる神がどんな権威をも与えていない者を平気でかれのかわりにしているではないか。あなたがたにもし知識があるなら、どちらに安らぎがあるかかを答えなさい」と。
自分の信仰を不義と混同していない者こそ安らぎがあり、正しく導かれている者である。
以上が、わたしがアブラハムに与えて民にあらがわせたことである。わたしは望む者の地位を高める。まことにあなたの主こそ聡明なおかたであり、すべてをご存知である。

わたしはアブラハムにイサクとヤコブとを与えてそれぞれを導いた。また以前にはノアを導いた。アブラハムの子孫にはダビデ、ソロモン、ヨブ、ヨセフ、モーセ、アロンがいる。わたしはこのようによい行いをした者に報いる。
またザカリヤ、ヨハネ、イエスもみな義人のうちである。
またイシマエル、エリシャ、ヨナ、ロトをも、みなすぐれた者とした。
またかれらの祖先と子孫と兄弟のうちのいくらかの者も、選んで正しく導いた。
これが主なる神の導きである。かれはこれによってしもべたちのうちご自分のお望みの者を導かれる。しかしかれらがもしほかの神々をかれのかわりにするならば、かれらのすべての行いは無に帰するだろう。

かれらはわたしが経典と知恵と預言とを与えた者である。しかしもしかれらが信じなければ、信ずる民にわたしはこれをまかせただろう。
かれらは主なる神に導かれた者であるから、あなたはかれらの導きに従いなさい。こう言いなさい。「わたしはそのためにどんな報いもあなたがたに求めない。これは世のすべてに対する教えである」と。

かれらが「主なる神は何ものをも人間に下さない」と言うのは、正しく主なる神の力を測った言葉ではない。こう言いなさい。「モーセがその民に光と導きとしてもたらした経典を下したのはだれであるか。あなたがたはこれらのほんの少しを紙の上に書き、多くを隠している。あなたがたやその祖先が知らなかったことを、これによって知ったというのに」と。こう言いなさい。「それは主なる神である」と。そしてかれらを放置して空論にふけらせなさい。

これはわたしが下した祝福された経典であり、以前に下されたものを確証するものである。それはあなたを町々の母であるマッカや、その周囲のものに警告させるために下されたのである。来世を信じる者はこれを信じ、謹んで礼拝を守るだろう。
主なる神について偽りを言ったり、啓示を受けないのに「わたしは啓示を受けた」と言ったり、また「わたしは主なる神が下したものと同じものを下してやろう」と言ったりする者がいる。これほどはなはだしい不義を行う者があるだろうか。あなたがもし不義の者が死の苦しみにあえぎ、天使たちがその手を伸ばしてこのように言うありさまを見られたらよかったのに。「魂を渡しなさい。主なる神について真実でないことを言い、しるしを侮辱した報いとして、屈辱の罰に処せらることだろう」と。
またこう言われるだろう。「わたしが初めてあなたがたを造った時のように、今日あなたがたは単身で、わたしがあなたがたに与えたものをすべて後に残して、わたしの前に来た。あなたがたがかつて自分の味方とした者が、一人もあなたがたと一緒にやってこなかったようだ。いまあなたがたの間のきずなが断たれ、かつてあると思っていたものが消え去った」と。

殻物やなつめやしの種を芽生えさせ、死者から生者を、生者から死者を造る者は主なる神である。主なる神はこのようなおかたである。なのにどうしてあなたがたは背き去るのか。
かれは夜明けを現れさせ、夜を休みの時と定め、日と月を暦の計算のしるしとなさった。偉大なおかたでありすべてをご存知であるおかたのなさったことである。
かれは夜に陸や海を行くあなたがたの導きになるように、星をつくられたおかたである。わたしは知識のある民のためにしるしを明らかにした。
一人の人間からあなたがたを生まれさせたのはかれである。そしてかれはあなたがたに住まいと休むところを与えた。わたしは心ある民のためにしるしをあきらかにした。
雨を天から降らせるのもかれである。わたしはこれをによってすべての植物を芽生えさせる。わたしは新緑の茎を出し、殻類をいっぱい生ぜさせ、またなつめやしの花づとから実を豊かに実らせ、ぶどうやオリーブやざくろなど、似たような、また似ていないさまざまの植物を育てた。その実の結び、熟するのを見なさい。その中には信者へのさまざまなしるしがある。

かれらは主なる神が造った幽鬼をかれのかわりにしている。またかれらは無知なので、主なる神に男の子や女の子がいるという変なことを言う。主なる神に栄光がありますように。かれはかれらがかわりにしているものを超越していらっしゃる。
かれは天地の造り主でおられる。妻もいないのにどうして子がありえようか。かれはすべてを創造なさった。かれはすべてをご存知である。
これこそあなたがたの主、主なる神である、かれのほかに神はない。かれはすべての造り主である。だからかれに仕えなさい。かれはすべてを見張りなさる。
人の目にはかれは見えないが、かれの目には人々が見える。かれはすべてをご存知であり、すべてを知るおかたである。
明らかな証拠が主からあなたがたに下ったのである。だから目を開ければ自分のためになり、目をつむれば自分の不利になる。わたしはあなたがたの見張りではない。

わたしはこのようにしるしを繰り返す。かれらに「あなたは深く学んでいる」と言わせ、知識ある者にこの事を明らかにするためである。
主からあなたに下されたものに従いなさい。かれのほかに神はない。ほかの神々をかれのかわりにする者から遠ざかりなさい。
主なる神がもしお望みなら、かれらはほかの神々をかれのかわりにすることはなかったろう。わたしはあなたをかれらの見張りに任命したのではない。あなたはかれらに対して責任を負うことはない。

かれらが無知のゆえに主なる神の悪口を言わないように、かれらが主なる神のほかに拝んでいる神々の悪口を言ってはならない。わたしはこうしてどの集団にも、自分のしていることが正しいと思わせているのである。やがてかれらは主に帰らされる。かれはその時にかれらに自分のしたことを告げ知らせよう。

かれらはとても厳粛に主なる神に誓って、もししるしが下ったならば必ず信じましょうと言ったのである。こう言いなさい。「しるしは主なる神のみ手のうちにある」と。たとえしるしがかれらに下っても決して信じないと、あなたがたは知らなければならない。
わたしはかれらが最初に信じなかった時のように、かれらの心と目とをくつがえし、かれらの反抗を放置して迷いのうちにさませわせることだろう。
Reading-29わたしがたとえ天使たちをかれらに下し、死者がかれらに語り、またわたしがいっせいに万物をかれらの前に集めたとしてもも、もし主なる神がお望みでないならばかれらは決して信仰しないことだろう。愚か者は多いのである。
こうしてわたしは一人ひとりの預言者にそれぞれの敵を定めた。それは人間や幽鬼の中にひそむサタンであり、うまい言葉でだまし合っている。しかし主がお望みならば、かれらはそういうことをしなかったろう。だからかれらやその偽りの言葉をほうっておきなさい。
それは来世を信じない者の心をかれらに傾かせ、さらにかれらを喜ばせて、自分の得るものを得させようとするためである。

わたしはどうして主なる神以外に裁判人を求められようか。明らかに説かれた経典をあなたがたに下したのはかれである。かつてわたしの経典をいただいた者は、クルアーンがまさしくあなたの主から下されたことがわかる。だから疑う者となってはならない。
あなたの主の言葉は確実さと公正さにおいて完全である。だれもかれの言葉を変えられない。かれはすべてをお聞きであり、すべてをご存知である。
あなたがもし地上の多数の人々に従うなら、かれらは必ず主なる神の道からあなたを迷わせることだろう。かれらはただ臆測に従い、うそをついてばかりいるに過ぎない。
まことにあなたの主は、道から迷い去った者がだれなのかを一番よくご存知であり、正しく導かれている者がだれなのかを一番よくご存知である。

あなたがたが主なる神のしるしを信ずるならば、かれの名が唱えられた物を食べなさい。
あなたがたはどうして、主なる神の名が唱えられた物を食べないのか。仕方がなかった場合を除いて、あなたがたが食べてはならない物を主なる神は明らかにされたではないか。無知から来る私欲のために人を誤らせる人々がとても多い。あなたの主は反逆者を一番よくご存知である。
現れたものにせよ隠れたものにせよ、罪を避けなさい。罪を積む者は、後日必ずしたことへの報いを受けるだろう。
主なる神の名が唱えられなかった物を食べてはならない。これは罪である。サタンは自分に従う者をそそのかしてあなたがたと議論させようとするが、もしあなたがたがかれらに従うならば、あなたがたはまさしく異教徒である。

わたしは既に死んだ者をよみがえらせ、光を与える。こうして人々の間を行き来する者が、やみの中にあって決してそこから抜け出せない者と同じであろうか。不信者は自分のすることをよいと思わせられているのである。

わたしはそれぞれの町の有力者を罪人とし、かれらにそこで悪だくみをさせたのだが、かれらは自分でも気づかないうちに自分に悪だくみをしているにすぎない。
みしるしがかれらに下されるとき、かれらは言う。「主なる神の使徒たちに下されたしるしと同じものがわれわれに下されるので、われわれは信じることができない」と。主なる神はだれに使命を託すべきかをもっともよくご存知である。罪を犯した者には、その悪だくみしたことのために、主なる神からの屈辱と重い罰とが来ることだろう。
主なる神がもし人を導こうとなさるなら、かれはその人の胸を広げてイスラームを抱かせなさる。もし人を迷わせようとなさるなら、その胸を天に昇って行く者のように狭めなさることだろう。こうして主なる神は不信者の上に重い罰を置かれる。

これがあなたの主の正しい道である。わたしは反省する民のためにさまざまなるしるしを明らかにする。
かれらはその主のもとに平安の住まいを得られる。神はかれらのしたことに報いられかれらの守り手となるおかたとなろう。

いっせいにかれらを召集する日に主は言われる。「幽鬼の仲間たちよ、あなたがたは多くの人を迷わせてしまった」と。幽鬼の仲間となった者たちは言う。「主よ、われわれはお互いに相手を利用しあって来ました。いまこそあなたがわれわれのためにお定めになった時がやって来ました」と。かれは言われる。「火の地獄こそがあなたがたの永遠の住まいである。もっとも主なる神がお望みならその限りではない」と。まことにあなたの主は聡明なおかたであり、すべてをご存知である。
わたしはこのようにして、不義の者の一部を、自分のした悪事への報いとして他の不義の者に近寄らせる。
幽鬼と人間の仲間よ、あなたがたの間から選ばれた使徒たちがあなたがたのところにやってきて、わたしのしるしを読み聞かせ、この日がやって来ることを警告しなかったろうか。かれらは言う。「自分のことは自分が証言します」と。現世の生活にだまされていたのである。かれらは不信者であったことをみずから立証するだろう。
あなたの主は、住民が知らないうちにむやみに町を滅ぼすようなことをなさらないためである。

だれでも自分のしたことに応じてそれぞれの段階がある。自分のしたことをあなたの主はないがしろになさらない。
あなたの主は何も不自由になさらないおかたであり、恵みの主である。かれがお望みなら、あなたがたを滅ぼしてお望みの者を跡継ぎとなさることだろう。ちょうど別の民の子孫からあなたがたを出現させたように。
あなたがたに約束されたことは必ずやって来る。あなたがたは免れることはできない。
こう言いなさい。「わたしの民よ、あなたがたはいましていることをし続けなさい。わたしもまたわたしがしていることを続けよう。よい住みかがだれのものになるか、後日あなたがたは知ることとなろう。不義の者は決して栄えない」と。

Reading-30かれらは主なる神がお造りになった果実や家畜の一部をわけて言う「これは主なる神にささげよう」。また一部をわけて言う。「これはわれわれの神々にささげよう」と。かれらが自分の神々にささげたものは主なる神には届かないが、主なる神にささげたものはかれらの神々に届く。かれらの判断は間違っている。
またかれらの神々は多くの異教徒たちに、自分の息子や娘を殺すことをよいと思わせている。これはその人々を滅ぼし、人々の宗教を混乱させるようなことである。もし主なる神がお望みなら、かれらはそのようなことはできなかったろう。だからかれらが偽りでやっていることをほうっておきなさい。
またかれらは言う。「これらの果実と家畜とは禁じられており、許された者でなければ食べることができない」と。また言う「これらは背中に荷物をかつがせてはならない家畜であり、これらは主なる神の名を唱えてはならない家畜である」と。みな主なる神をあざむいている。自分たちの偽りについて、後日かれらは必ず報いを受けることだろう。
またかれらは言う。「これらの家畜の腹にある子は男だけが食べることができ、女には禁じられている。ただし死産した場合は女にも与える」と。自分たちの偽りについて、後日かれらは必ず報いを受けることだろう。かれは聡明なおかたであり、すべてをご存知である。
無知のために愚かにも自分の息子、娘を殺し、主なる神の与えたものを偽りを言って禁じた者たちは、すでに滅びの者となっている。かれらは迷い去った者であって、再び導かれることはない。

棚のあるぶどう園、棚のないぶどう園、なつめやし、さまざまな農産物、オリーブ、ざくろなど、さまざまなものを生ぜさせたのはかれである。実がなったら食べなさい。収穫に際してはその中から施しを納めなさい。ただし浪費してはならない。かれは浪費する者を喜ばれない。
かれは家畜のうちから荷を背負うものと食用にするものとを定められた。主なる神の与えた物を食べ、サタンの足あとに従ってはならない。かれはあなたがたの公然の敵である。
家畜八頭がいたとして、そのうち羊二頭とやぎ二頭。こう言いなさい。「主なる神は雄の二頭を食べることを禁じられたのか、それとも雌の二頭か、それとも雌の二頭の胎内にあるものをか。あなたがたの言葉か真実ならば、はっきりと告げなさい」と。
らくだ二頭と牛二頭、こう言いなさい。「主なる神は雄の二頭を食べることを禁じられたのか、それとも雌の二頭か、それとも雌の二頭の胎内にあるものをか。主なる神が禁じた時にあなたがたはその場にいたのか。知識を持たないのに、人を迷わそうとして主なる神について偽りを言うほど、ひどい不義があろうか。主なる神は不義の民を導かれない」と。

こう言いなさい。「死体の肉、流れ出る血、豚肉(これは不浄であるから)、または主なる神以外の神の名が唱えられたけがれたものを除いて、食べることを禁じられたものは、わたしに啓示されたものにはない。食べたいと思ってではなく、おきてを破ろうとしてではなく、仕方なく食べた者に対しては、あなたの主は寛容なおかたであり、恵み深いおかたである」と。
わたしはユダヤ人に対しては、ひずめのある動物をすべて禁じ、さらに背や腸の中のものか、骨についたもの以外は、牛と羊の脂肪も禁じた。これはかれらの貪欲さに対する報いである。わたしは真実を語る。
もしかれらがあなたをうそつきと言うのなら、こう言いなさい。「主のいつくしみは広大である。しかし不義の民はかれの罰を免れることはできない」と。

多神教徒は言う。「主なる神がもしお望みなら、われわれと祖先はたくさんの神を拝むこともなかったし、また何も禁じなかったろうに」と。かれら以前の者も、わたしの怒りを味わうまでは、預言者を信じなかった。こう言いなさい。「あなたがたは知識を持っているのか、あるならそれをわれわれに示しなさい。あなたがたは臆測に従って偽りを言っているにすぎない」と。
こう言いなさい。「主なる神の論証は究極の論証である。かれがもしお望みなら、あなたがたをいっせいに導いたであろう」と。
こう言いなさい。「主なる神がこの事を禁じたと立証する証人を連れて来なさい」と。たとえかれらが証言したとしても、あなたはかれらと一緒に証言してはならない、またわたしのしるしを偽りであるとし、来世を信じず、主にかわって別の神を拝む者の好みに従ってはならない。

こう言いなさい。「さあ、わたしは主があなたがたに命じたことを読み上げよう。何者をもかれのかわりにするな、あなたがたの父母に親切にしなさい、貧しいからといって息子、娘を殺すな、わたしはあなたがたも子どもたちも養ってあげよう。公然だろうと秘密だろうと、みだらなことに近づいてはならない、正当な理由がなく主なる神が禁じたものを殺してはならない。これらはかれがあなたがたに命ずることである。あなたがたは理解するであろう。
孤児が成年に達するまでは、よい目的のためでない限り、財産に触れてはならない。物をはかるときはしっかりと公正にはかりなさい。わたしはだれにもその能力以上のものを課すことはない。あなたがたが発言する時は、たとえ近親者のためであっても必ず公平でありなさい。これはかれがあなたがたに命ずることである。あなたがたは教えを守るであろう。
これこそがわたしの正しい道であることを知りなさい。これに従いなさい。あなたがたを主の道から離れさせるような道に従ってはならない。あなたがたはおそらく敬虔にふるまうであろう。

わたしはモーセに経典を与えた。これはよい行いをした者に対する大きなほうびである。それはすべてを明らかにするものであり、導きでありいつくしみである。かれらはおそらく主との対面を信ずることだろう。

これはわたしが下した祝福された経典である。これに従って義務を尽くしなさい。あなたがたはおそらくいつくしみに浴するであろう。
これは、あなたがたに「経典はわれわれ以前にただ二つの宗派にだけ下された。しかしわれわれは心をこめて学ぶことはなかった」と言わせないためである。
また、あなたがたに「もしわれわれに経典が下されたなら、われわれはかれらよりもその導きによく従ったろうに」と言わせないためである。あなたがたの主からの証拠、つまり導きといつくしみが、いまあなたがたに来ているのである。だから主なる神のしるしを偽りであるとし、これを避けるよりもひどい悪事を行う者があろうかか。わたしのしるしを避ける者に対しては、わたしはその避けたことのために重い罰を報いることだろう。
かれらはただ天使たちが来るのを待ち、あなたの主が来るのを待ち、またあなたの主のしるしが来るを待つばかりである。そして主のしるしの来る日には、以前から信仰してよい行いを積んで来たのでない限り、あわてて信仰をしたとしても何の役にも立たない。こう言いなさい。「期待して待ちなさい、わたしも待つ」と。

教えを分裂させて宗派を作った者に対して、あなたは少しも関係はない。かれらのことは主なる神のみ手のうちにある。やがてかれはかれらに向かって、自分のしたことを告げ知らせなさることだろう。
一つのよい行いをする者は十倍のごほうびを受ける。しかし一つの悪事を行う者は、それと等しい報いを受けるだけであり、少しも不当に扱われることはない。
こう言いなさい。「わたしについて言えば、主はわたしを正しい道、つまり堅信者であって異教徒ではなかったアブラハムの信仰した正しい教えに導かれた」と。
こう言いなさい。「わたしの礼拝、わたしの奉仕、わたしの生き死には、世のすべての主である主なる神のみ手のうちにある。
かれにかわれるどんな別の神もない。わたしはこう命じられた。わたしは帰依者の代表となるだろう」と。
こう言いなさい。「主なる神が万物の主であることを知ったのだから、わたしはどうしてかれのほかに主を求めようか。積んだものは自分に返るのである。だれも他人の荷を背負うことはできない。あなたがたは主に帰らされる。その時かれはあなたがたが争っていたことを告げ知らせなさるだろう。
あなたがたを地上の代理人とし、あなたがたの一部の者の地位を他よりも高くしたのはかれである。これはかれがその与えたものによつてあなたがたを試みようとしているのである。まことにあなたの主は罰には速やかであるが、寛容なおかたであり、恵み深いおかたである。


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