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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕モロナイ書 第9章
第9章
モルモンがその息子モロナイにあてた第二の手紙。レーマン人とニーファイ人の惨酷な行い。最後のしかも愛情に満ちた父の戒め。

「私の愛する子よ。私は、私がまだ生きていることをお前に知らせるためにまた手紙を書くが、このたびは悲しいことを多少筆にする。
ごらん、私レーマン人とひどい戦をしたが勝利を得なかった。アルケアントスとルラムとエムロンとが剣にかかって命を落したばかりでなく優秀な兵も多く倒れた。
私の息子よ、この人民は悔改めをせず、サタンがいつも煽動して互いに怒らせるから私はおそらくレーマン人がこの民を亡ぼすかと思っている。
私はたえずこの民を戒めているが、烈しく神の言葉をかれらに伝えるとふるえおののいて私を怒り、また烈しく語らないと神の言葉に対してその心をかたくなにする。従っておそらく主の「みたま」がすでにかれらを励まさないようになって居りたもうかと思う。
人民は非常に烈しく怒るので少しも死ぬことを恐れていないようである。かれらはすでに互いの愛を失ってしまっていつも血を流すことと仇を返すことを渇き求めている。
しかし私の愛する子よ、民が強情であるにもかかわらず私たちは熱心に努めようではないか。私たちは一切の義しいことに敵する者に勝って神の王国で私たちが安息につくために、この肉体を持っている間になさねばならぬ務めがあるから、もしその務めを怠るならば罪のある者とされなくてはならない。
今私はこの民が受けている苦難について少々書く。私がアモーロンから聞いたところによると、レーマン人がシェライザの塔からよそへつれて行ったとりこは多くある。その中に男も女も子供もあるが、
レーマン人はこのとりこである女の夫と子供の父とを殺して、女にはその夫の肉を子供にはその父の肉を食わせ、ただ少ししか水を飲ませなかった。
レーマン人はこのようにひどい憎むべき行いをしたが、それでもモリアントムで私の味方のした憎むべき行いに比べればひどくはない。ごらん、私の味方はレーマン人の娘を数多くとりこにして、その娘たちから最も貴くまたほかのあらゆるものよりも重んずべきものを奪い、すなわちその貞淑を汚してから、
非常に惨酷なやり方でこれをなぶり殺しにした。そしてなぶり殺しにしてから、その心がかたくなである故に自分らが殺したレーマン人の娘たちの肉を野獣のように食って自分らが勇敢である証拠にする。
私の愛する子よ。どうしてこのように野蛮な国民に、
(わずか数年前までは文明で喜ばれる国民であったが)、
このようにひどい憎むべき行いを楽しみとする国民に、
神がその手をひかえて裁きを下したまわないと、どうして思えようか。
ごらん、私の心の中に『この民は禍なるかな。神よ裁きを下してこの民の罪と悪事と憎むべき行いとを御前より除きたまえ』と言う祈りがある。
また私の子よ、シェライザに残ったやもめらやその娘たちは多くある。レーマン人が掠めて行かなかった食料はゼニーファイの軍がこれを掠め取って行ったから、やもめらやその娘たちはそのまま捨てておかれて食物をあさってここかしこにさまよっているが、道で気が遠くなって死で行く老婆も多くある。
しかし、私の率いている軍勢は力が弱い上に、レーマン人の軍はシェライザと私の軍との間に居る。私の味方から脱走してアロンの軍に降参をした者たちはレーマン人の恐ろしい残忍な手にかかって死んだ。
ああ私の民のなんと堕落したことよ。かれらには秩序もなく慈悲の心もない。私はただの人であってただの力を持っているだけであるから、もはや私の命令を行わせることはできない。
民はあくまでその悪い強情を張ってみな同じように残忍であるから、老人も若い者も区別をせずに誰の命も助けず、善い事はしないでそのほかのあらゆる事を喜ぶ。それであるから、全国の女子供の艱難は何よりも惨酷で筆にも言葉にも表しくにい。
さて私の子よ、私はもはやこの身の毛もよだつ恐ろしい光景については述べない。お前はこの国民の罪悪を知り、またかれらが道を守らず慈悲の心のない者であって、その罪悪はレーマン人の罪悪よりも大きいことを知る。
私の子よ、私がもしもこの国民を神に推薦するならば、神が私を打ちたもうことをおそれる。
しかし私の子よ、見よ、私はお前を神に推薦してお前が救われることをキリストによって望み、また神の民であるこの民があるいは神に立ち帰るかあるいは全滅を遂げる所をお前が親しく見るまで、神がお前を生き永らえさせたもうよう、私は神に祈る。私はこの民が悔い改めて神に立ち帰らないと必ず全滅することを知っている。
もし全滅するならば、その全滅はジェレド人が全滅した通りであって、それは強情を張って血を流すことと仇を返すことを喜んで求める結果そうなるのである。
私たちの同胞であってレーマン人の方へ移った者が多くある。これからもレーマン人の方へ移る者が多くあるであろう。私はこれを知っているから、この国民の全滅に際してお前一人生きのこるならばいささか記録をしておけ、私はお前に逢わないで死ぬかも知れぬが、お前に渡して頼みたいと思う神聖な記録があるから、じきにお前に逢えると思っている。
さて私の子よ。キリストに忠誠であれ。願わくは、私が書いたことのためにお前が悲しみのあまり死ぬようなことがなくキリストがお前を慰さめ励ましたもうように、またキリストの苦しみとその死と、私たちの先祖にその御姿を現わしたもうたことと、その憐みとその忍耐と、その栄光と、永遠の生命を授かる希望とは、お前がいつまでも記憶に留めておくように。
天の高い所に御座を置きたもう父なる神と、すべてのものを自らに従わす時まで神の全権全能である位の右に座したもう私たちの主なるイエス・キリストの恵みがお前と共にあって永遠に去らないように祈り奉る。アーメン。」

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