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2024年4月19日(金) 通読(本日=エレ42-46,バル2,クル-41回 明日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕ユデト記 第7章
その翌日、オロペルネスは全軍および援軍に加っていたすべての民に対して、ベトゥリアに進軍し、あらかじめ山に上る道を確保してから、イスラエル民族と戦えと命じた。
その日、強力な兵土たちがみな進軍した。その軍隊は歩兵十七万、騎兵一万二千、そして荷物と無数の歩兵たちがいた。
彼らはベトゥリアの近くの谷の泉のほとりに宿営したのだが、その陣営の幅はドタイムを越えてベルバイムまで、長さはべトゥリアからエスドラエロンに面するキュアモンまで及んだ。
その数を見てイスラエル人は激しく動揺して言いあった。「こいつらはまったく全土をおおうようだ。あまりに重くて高い山々も谷も丘も耐えきれないほどだ」。
そしてめいめい武器をとり、塔の上で薪を燃やしてその夜はひと晩じゅう守備を続けた。
二日目にオロペルネスは騎兵隊のすべてをベトゥリアのイスラエル人の前に連れ出した。
山の上の町への上り坂を検分し、水源となっている泉を巡り、これを確保した後、そこに戦闘要員の一隊をおいて、オロペルネスは自分たちの民の陣地に戻ってきた。
エサウ人の首長たちと、モアブ人の指揮官たちがみな、海岸地方の将軍たちと一緒にオロペルネスのもとへやって来て言った。
「閣下、あなたの軍隊が滅びないように、どうかお聞きください。
イスラエル人たちは槍ではなく、彼らの住む山々の高さに頼っています。あの山々の頂上に到達するのは難しいからです。
ですから閣下、彼らとは通常の部隊編成による戦争をしてはいけません。今から申し上げるようにすれば、あなたの民の兵士は一人も死ぬことはないでしょう。
あなたの軍は陣営にとどまり、一兵もむだにせず、奴隷たちを使って山すそから湧きでている水源用の泉を占拠させるのです。
ベトゥリアの住民たちはみなはそこから水を得ているので、彼らは渇いて死に、町をあけ渡すことでしょう。わたしたちは近くの山頂に陣をはって、町からひとりも出られないように監視いたします。
そうすれば彼らとその妻子たちは飢えて弱りきり、剣を用いるまでもなく街の大通り一面に倒れてしまうでしょう。
こうすれば閣下は、反抗して閣下に会いに来なかった彼らに対して厳しく復讐することができるのです」。
オロペルネスとその臣下たちはみな、この意見に賛成したので、このとおりにしろと命令した。
彼はアンモン人の陣営とともにアッスリヤ人五千人を移動させた。彼は谷に宿営して、イスラエル人たちの水源となっている泉を占拠した。
エサウ人とアンモン人たちは登っていって、ドタイムに面した山地に宿営した。彼らは南と東に向かって、エグレベルに対して使者を遣わした。エグレベルはモクムル川ぞいにあるクシの近くにある。その他のアッスリヤ軍は平野に宿営して地域一帯をおおっていた。その天幕と荷物はたいへんな数の大部隊であった。
イスラエル人たちは彼らの主なる神に向かって叫んだ。敵にすっかり取り囲まれ、脱出する方法がなく、意気阻喪したからである。
アッスリヤの全軍、すなわち歩兵と戦車と騎兵とが、三・四日も彼らを取り囲んでいると、ベトゥリアの住民たちの水がめはみんな底をついてしまった。
水がめの水はかれ、水が一日分すらなくなってしまったので、人々は量を制限して分かちあった。
幼児たちは力つき、女や若者は渇きのために弱りはて、力つきて、町の大通りや城門の通路に倒れていった。
若者も女も子供も、市民たちはみなオジアスと町の司たちのもとに集まり、大声で叫び、全長老の前で言った。
「神があなたがたとわたしたちの間を裁いてくださいますように。あなたがたがアッスリヤ人と和議を結ばなかったのは、わたしたちにとっては大きな間違いでした。
もうわたしたちを助ける者はなく、神はわたしたちを彼らの手に売り渡したのです。わたしたちは渇いて彼らの前に倒れて滅ぶしかありません。
今すぐオロペルネスの民とその全軍の前に降伏して、全市をえじきにしてください。
わたしたちは彼らに略奪されたほうがましです。奴隷になったとしても命だけは助けてもらえるでしょう。眼の前で赤ん坊が死んだり、女子どもが衰弱して死ぬのを見ずにすむことでしょう。
あなたがたにお願いします。天と地とにかけて、わたしたちの神であり、父祖たちの神であるがゆえに、わたしたちの罪と父祖たちの罪に従ってわたしたちを罰している主に対してお願いします。どうかわたしたちの願いどおりにしてください」。
全市民の集会で人々は心を一つにして激しく泣き悲しみ、大声で主なる神に向かって叫んだ。
オジアスは彼らに言った。「君たちよ、元気を出しなさい。あと五日間だけ耐えぬこうではないか。その間に主なるわたしたちの神は、わたしたちを憐んでくださることであろう。わたしたちを見捨てて破滅へと導くようなことを、主がなさるはずがないのだから。
もしも五日がすぎてもわたしたちに助けが来なかったら、君たちのことばどおりにしよう」。
オジアスは民をそれぞれの宿営に、またそれぞれの持ち場、城門や町の見張り塔に帰らせ、女や子供をその家へ帰らせた。町じゅうの人々が気落ちしていた。

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