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第六章 ヤコブ、「かんらん」の木のたとえ話を解き聞かす。樹木園を刈り込むこと。 さてごらん、私の兄弟たちよ。私は前にあなたたちに予言をすると約束をしたから、ごらん今次のように予言をする。すなわち、この予言者ゼノスがイスラエルの家を栽培した「かんらん」の木になぞらえて話したことは必ず起るに違いない。
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主なる神がその民をまた元に復す御業に手を着けたもう時は、すなわち主の僕たちが主から権能を受けてその樹木園に養いを与え、その木の枝を刈り込むために出て行く最後の時であって、その後で終りの時がすぐにくるのである。
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ああ、主の樹木園で勤勉に働いた者たちは本当にさいわいである。ああ、それ相当の所に投げ出されて捨てられる者たちは本当に禍である。世界は火で焼き亡ぼされる。
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ああ、私たちの神は私たちに対して本当に憐み深いお方である。神はイスラエルの家の根も枝も共に忘れないでいつも親しく手を伸べて下さるのに、かれらはかたくなであって言うことを聞かない者たちである。しかし、その心をかたくなにしない者たちは皆神の王国に救われる。
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それであるから、私の愛する兄弟たちよ、私はあなたたちが悔い改めて真心から神の御許にきて、神があなたたちについて居りたもうと同じように、あなたたちも神を思ってしっかり神について居るように真面目にあなたたちに勧める。神が憐み深い御手を昼間あなたたちの方へ伸しておいでになる間にあなたたちは心をかたくなにしてはならない。
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今日でも、神の御声があなたたちに聞こえたならば心をかたくなにしてはならない。あなたたちは、何故永遠の滅亡を招くのか。
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ごらん、あなたたちはいつも神の善い言葉によって養われたのに、悪い実を結んでそのために切り落されて火に投げこまれる禍を招くのは何故であるか。
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ごらん、あなたたちはこの言葉を否定しようとするのか。多くの予言者の言葉を認めようとはしないのか。多くの人々がキリストについて話をしたのに、あなたたちはキリストに関する言葉をみな否定し、キリストの善い言葉と神の能力と聖霊の賜物とを拒み、聖霊の火を消し、自分のために備えてある大きな贖いの計画を侮るのか。
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あなたたちがもしもこの通りにしたならば、キリストの持ちたもう贖いと復活の力のために、おそろしい罪と恥とを受けて神の法廷に立つことになるのを知らないのか。
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正義の要求を拒むことはできないから、正義の力のためにあなたたちはとこしえに煙をあげ消えない焔を吐く燃える硫黄の湖に投げ入れられなくてはならない。この燃える硫黄の湖とは永遠の責苦である。
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それならば、私の愛する兄弟たちよ、悔い改めて狭い門から入り永遠の生命を得るまで狭い道を進め。
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ああ賢くせよ。私はこの上あなたたちに話をすることはない。
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終りに、私は悪人を非常におそれおののかせる神の楽しい法廷であなたたちと共に逢うまで別れを告げる。アーメン。
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