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2024年4月16日(火) 通読(本日=サム下20-24,シラ21,アル1 明日=詩60-62,二マカ5,アル2)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ヒラマン書 第2章
第2章
二代目ヒラマン、大判事に任ぜられる。キシクメン殺される。秘密結社。ガデアントン強盗。

判事治世の四十二年目に、モロナイハはすでにニーファイ人とレーマン人との間に平和を回復していたが、裁判の職をつぐ者がなかった。それであるから、誰がこの裁判の職をつぐかについてまた争いが民の中に起った。
その結果ついに初代ヒラマンの子であるヒラマンが、国民の大多数に選ばれて裁判職に任ぜられた。
しかし、ペホーランを暗殺したあのキシクメンはヒラマンも殺そうと計り、キシクメンの悪事を誰にも洩らさないと誓った連中がその後だてとなった。
ここにガドアントンと言う一人の男があって、非常に口賢い者で秘密に人殺しと強盗とを行うことが巧であったから、かれはキシクメン団の首領となった。
ガデアントンは、その味方の者とキシクメンとにこびへつらい、もしも自分を大判事にしてくれるならばかれらに権力を与えて民を司どる官吏にしてやると約束をした。そこでキシクメンはヒラマンを殺そうとし、
その目的を遂げようと裁判所へ行ったところ、ヒラマンの家来の一人が夜姿を変えて出てきて、ヒラマンを殺そうとする連中の計ごとを知っていたから、
キシクメンに出逢うとかれに合図をした。そこでキシクメンは自分のしようとする目的をこの家来に話し、ヒラマンを殺すために裁判の席へつれて行ってくれと言った。
ヒラマンの家来はキシクメンの心の中すっかり聞きとって、キシクメンに殺意のあることと、その結社の目的は暗殺、強盗を行い、権力を奪いとるにあること(これがすなわちこの結社の隠謀と主意である)を知り、裁判の席へ一しょに行こうとキシクメンに言った。
キシクメンはこれを聞いて非常に喜んだ。それは、これで自分の志が遂げられると思ったからである。しかし二人がつれだって裁判の席へ行く途中、ヒラマンの家来はキシクメンの胸を心臓までも刺したから、キシクメンはうめき声さえ立てずに倒れて死んだ。そこでこの家来は走って行って、自分が見たこと、聞いたこと、行ったことをくわしくヒラマンに話した。
ヒラマンはこれを聞いて、強盗と暗殺を行うあの連中を国法に照して死刑に処するため、人をつかわして捕えさせようとした。
しかし、ガデアントンはキシクメンが帰ってこないのを見て、これは自分の身が危いと思い、その味方をつれて間道から国を去り荒野の中へ逃げて行った。それであるから、ヒラマンがこの連中を捕えるためにつかわした人がまだ来ない中に行方知れずになってしまった。
このガデアントンのことは、後からもっとくわしく述べる。これでニーファイの民を治める判事治世の四十二年目が過ぎた。
このガデアントンがニーファイの民の国を顛覆し、国民をほとんど全滅させたことは本書の終りになって明らかとなる。
ここに本書の終りとはヒラマン書の終りの方の文ではない。私が短くまとめて書いたことをみなのせているニーファイ版の終りの文を指すのである。

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