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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ヒラマン書 第13章
第13章
サムエル、市の城壁からその予言を宣べる。正義の剣、四代目の人々に落ちる。義しいためにニーファイ人の都市、破壊から免れる。のろわれる土地。失せ易い宝。

八十六年目、ニーファイ人は相変らず恐ろしい悪事をつづけて行ったが、これに反してレーマン人は慎んでモーセの律法に従い堅く神の命令を守った。
この年にサムエルと言う一レーマン人がゼラヘムラの地へやってきて住民に教えを説き始め、悔改めをせよと長い間民にすすめたが、人々がこれを追い出したからサムエルは自分の国へ帰ろうとした。
ところが主の御声がサムエルに聞えて、またゼラヘムラへ戻って行って心に浮かぶことは何でもゼラヘムラの地方の民に予言をせよと仰せになった。
しかし、市民はサムエルに都の内に入ることを許さなかったから、サムエルは都の城壁の上へのぼり、手を伸して主がその心に授けたもうたすべての予言を大きな声を出して言った。
「ごらん、私はレーマン人でサムエルと言う者である。私は主が私の心に授けたもうことを今宣べ伝える。主は次のようにこの民に言えと私の心に命じたもうた。すなわち、正義の剣はこの民の頭の上にかかっている。今から四百年たたない内にその剣はこの民の上に落ちる。
また恐ろしい滅亡がこの民を待っていてそれは必ず来る。それであるから、悔改めをしてイエス・キリストすなわち必ず世の中に降臨して多くの艱難に逢い、その同胞を贖うために身代りとなって殺されたもうはずの主イエス・キリストを信ずる以外にこの民を救う方法はない。
主の使はこのことを私に示し、また私の心に喜びを与える音ずれも言い伝えて下さった。私はあなたたちにも喜びの音ずれを受けさせるよう、これをあなたたちに宣べ伝えるためにつかわされたが、あなたたちは私を迎えずまた私を信じなかった。
それであるから、主は次のように仰せになった『もしもニーファイ人悔い改めずば、その心がかたくななるためにわれはわが言葉とわが「みたま」とをかれらより取り去り、もはやかれらを赦さずその同胞の心を煽動してかれらに反対をさせ、
四百年たたぬ内にかれらを撃たしめん。すなわち、剣、飢饉、疫病、
そのほかわが激しき怒りをかれらに下さん。それ故に、今より四代目の者にて汝りの敵となる者の中には、生き永らえて汝らの全滅するを見る者あらん。汝ら悔い改めずばこのこと必ず来る。汝らをことごとく亡ぼす者は今より四代目の者たちなり』と。
しかし、あなたたちが悔い改めて自分の神である主に立ち帰るならば主はわが怒りを解こうと仰せになっている。また主は仰せになる『悔い改めてわれに立ち帰る者はさいわいなり。されど悔い改めざる者は禍なり。
この広大なる都ゼラヘムラは禍なり。その今助かれるは義人のためなり。まことにこの大いなる都は禍なり。そは多くの人々、すなわちこの都に住む民の大部分がこの後われに対してその心をかたくなにすることをわれあらかじめ知ればなり。
されど、悔い改むる者はわれこれを救うによりてさいわいなり。見よ、この大いなる都に住める義人なかりせば、われは天より火をこの都の上に降らせて焼き払うものを。
この都の今破壊をまぬかれて助かれるは義人のあるためなり。されど後になりて汝ら義人をここより追い出す時来らん。汝らの亡ぶる用意はその時に全かるべし。実に、この大いなる都はその中にて行わるる罪悪と憎むべき行いとのために禍なり。
またギデオン市も、その中にて行わるる罪悪と憎むべき行いとのために禍なり。
ニーファイ人が所有する地の一切の都市も、またその中にて行わるる罪悪と憎むべき行いとのために禍なり』と。
また万群の主は宣う『この地はそこに住む民と住む民の罪悪および憎むべき行いとのためにのろわる』と。
われらの大いなる真の神、万群の主はまた宣う『およそ地の中にその宝を埋めて隠す者もしも義人にあらずば、またその宝を主に託して埋めて隠すにあらずば、地の受くる大いなるのろいあるために後にその宝を見出すことを得ざるべし。
人その宝を埋めて隠すときにはこれをわれに託せ。われに託さずしてこれを埋め隠す者はのろわる。義人以外にその宝を隠してわれに託する者なければなり。されば、宝を埋めて隠しこれをわれに託さざる者もその宝も共にのろわる。また地の受くるのろいあるために、後になりて誰もその宝を見出すことを得ざるべし。
人々はその心富に執着する故に、その宝を隠して貯うる日来るべし。されど人々はその心富に執着して宝をわれに託して隠さざる故に、人々敵より逃ぐる時にわれはその宝を移して知れざる所にこれを隠さん。しかして人々もその宝も共にのろわれ、その時人々は撃たるべし』と。
あなたたちこの大きな都の人々よ。私の言葉を聞け。主が仰せになった言葉を聞け。すなわち、あなたたちはその富のためにのろわれる。またあなたたちは富に執着して、富をあなたたちに授けたお方の言葉に聞き従わないからその富もまたのろわれる。
あなたたちは自分の神である主から与えられた物に対して神に感謝をせずに、いつも富のことばかり思っている。あなたたちの心は主に近づかず、非常な高慢に満されて大きなことを言い、ますます誇り高ぶって嫉妬、闘争、遺恨、迫害、殺人そのほかあらゆる罪悪を犯すようになっている。
それであるから、主なる神はあなたたちの罪悪のために地もあなたたちのもっている富ものろいたもうた。
まことにこの民は禍である。なぜならば今あなたたちは昔の人のように予言者たちを追い出し、これを嘲り笑い、これに石をうちつけ、これを殺し、またこれにあらゆる悪い事をしている。
そして、あなたたちは話すときに『われわれがもし先祖の時代に生きていたならば、予言者らを殺し、予言者らに石をうちつけ、これを追い出すようなことはしなかったであろうに』と言っているが、
実際に予言者があなたたちの中にきて、あなたたちの罪と悪事とを証する主の言葉を宣べると、あなたたちはこの予言者を怒って追い出し、その上この予言者を殺すあらゆる手段をめぐらし、この予言者があなたたちの行いは悪いと証をすると、かれは偽りの予言者である、罪人である、悪魔から来た者であると言う。これは主が確にいますように確であるから、あなたたちは昔の人たちよりもさらに悪い。
ところが、ある人があなたたちの中へ来て『これこれをしても罪にならない。これこれをしても罰を受けない。心のままに誇り高ぶってほしいままを行え』とすすめると、あなたたちはこの人を迎えて予言者であると言い、
この人を崇めて、自分の持物と金銀とを割いて与え、価の高い衣を着せ、この人があなたたちにへつらって万事よろしいと言うによって決してこの人を非難しない。
罪深いよこしまな時代の人々よ。強情でかたくなな民よ。主がいつまで赦しておきたもうと思っているのか。あなたたちはいつまで甘んじて愚な盲目の案内者に導かれているのか。あなたたちはいつまで光よりも暗やみの方を好んで選ぶのか。
あなたたちに対する主の怒りはすでに激しくなって、あなたたちの罪悪のために主はすでにこの地をのろいたもうた。
この後主はあなたたちの富ものろいたもうて、その富が失われ易くなり保てない時がくる。従って、あなたたちが貧に苦しむ時にその富が保てず、
主に歎願をするであろうが、その時がまだ来ない中に破壊がすでにやってきてあなたたちの滅亡がきまってしまうから、歎願をしてもむだである。万群の主が仰せになるように、その日あなたたちは烈しく泣き叫び悲しみに暮れて言う。
『ああ、私はさきに悔い改めて、予言者を殺し、予言者に石をうちつけ、または予言者を追い出さなければよかったものを。私たちの神である主が富を授けたもうた日に神を忘れなければよかったものを。神を忘れていなかったならば、私たちの富は失われ易くはならなかったであろうに、今はその富が無くなってしまっている。
私たちがここに道具を置くと明日はもう無くなっている。戦おうとして剣を探す時には剣が無くなっている。
私たちは宝を隠しておいたが、地の受けたのろいのために失われてしまった。
ああ、私たちは主の御言葉が伝わってきた日に悔い改めたらよかったものを。地は早くものろわれ、すべての物は失われ易くなってこれを保てない。
私たちは悪鬼にかこまれ、私たちの身も霊も亡ぼそうとしている悪魔の使たちに取り巻かれている。私たちの犯した罪悪はまことに大きい。主よ、私たちから汝の怒りを取り去ることを叶えたまえ』とはその日にあなたたちの言う言葉であろう。
しかし、その時がまだこない中にあなたたちの試しの時はすでに過ぎ去って、あなたたちが自分の救いを受ける日はぐずぐずしている間に永久になくなってしまい、あなたたちの亡びはきまってしまう。それは、あなたたちがその時までいたずらに生涯を送って手に入れることのできない幸福を求め、罪悪をしながら幸福を求めたが、このような行いは私たちの偉大なる永遠の頭の性格である義にそむくからである。
ああ、この国の民よ。願わくはあなたたちが私の言葉に聞き従わんことを。私は主の怒りがあなたたちを離れ去り、あなたたちが悔い改めて救われることを祈る」と。

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