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2024年4月25日(木) 通読(本日=箴1,ユディ8,アル8 明日=エレ47-52,バル3,クル-43回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕エステル記(ギリシア語) 第13章
書の写しは次のとおりである。「アハシュエロス大王より、インドからエチオピアまでの百二十七州の長官、および余の国家の公務に従事している人々へ。
上司からかわいがられて出世していくにつれて、どんどんとうぬぼれてしまう者は多い。
そういう者は、余の臣下に危害を加えようとするばかりか、自分の地位に満足せず、恩顧を受けた者にまで陰謀を企て始めるのである。
そして人々から感謝の心を取り去るばかりか、愚か者の甘言に乗せられて、神が常に万物に目を注いでおられるというのに、その神の正しい裁きから逃れうるとさえ思い込むようになる。
さらに、権威ある地位についた多くの者も、国事の権限をゆだねられた同僚たちにそそのかされ、無実の者を死刑にする陰謀の共犯者となり、果ては救いようのない災いを身に受けるのである。
こういう者は、悪意に満ちた偽りの言葉によって、支配者たちの純粋な善意を欺くものである。
このようなことは、我々に伝えられている古い歴史を調べるまでもない。われわれの身近に起こっている、支配者の道を誤って堕落した者たちが起こした不正の事例を探し出してみれば明らかである。
そして将来のことに目を向け、この王国を万民にとって平和に過ごせるような国にしなければならない。
そのためには臨機応変に対応しながら、目に入ってきた情報を適切に判断して処理することである。
さて、アガグびとハンメダタの子ハマンは、実のところペルシアびとの血を引いていないので、本来はわれわれが慈悲深く保護すべき者ではなかったのに手厚く保護された。
これは余がすべての民に博愛の心を示しているからである。そのためハマンは万民から崇拝されて『われわれの父』と呼ばれ、王位に次ぐ第二の地位にまでついた。
ところがハマンは高慢な心を抑えきれず、われわれの権力ばかりか命までも奪い取ろうとたくらみ、
われわれに常に恩恵をもたらしてくれた救い主であるモルデカイと、なんら罪のない王の伴侶であるエステルを、この二人の属する民族の全員とともに、策略によって滅ぼそうとしたのである。
こういう方法でハマンはわれわれからすべてを奪い、ペルシアびとの支配をマケドニアびとの手に移そうとしたのである。
しかしわれわれはわかった。このようなけがらわしい者が全滅させようとしていたユダヤ人が、悪人ではなく、むしろ最高の正義にかなった律法にしたがって生活する民であること、
そしていと高き偉大なる生ける神の子らであること、さらにこの神は、われわれにも、われわれの先祖にも、最高の秩序をもたらしてくれたのだ、ということを。
であるから、ハンメダタの子ハマンが出した布告を実行しないように注意せよ。
すべてを支配する神が、すみやかに最適な裁きをお下しになったので、この犯行の張本人ハマンは、スサの城門で家族すべてと一緒に十字架にかかったのである。
そこで、この書の写しをあらゆる場所に公示し、ユダヤ人には自分たちの律法にしたがって自由に生活することを許し、
まさしくあの第十二の月、アダルの月の十三日に攻撃をしてくるはずだった敵たちから、自分たちの身を守るのを助けなければならない。
すべてを支配する神は、ご自身が選んだ民が滅ぼされる運命のかわりに、喜びを彼らに与えた日だからである。
そこで君たちも、くじにちなんで名づけられた祝日として、この日を大切に祝いなさい。
現在も、将来も、この日がわれわれペルシアびとにとって、そしてわれわれに好意を抱く人々にとって救いの日になり、一方われわれに陰謀を企てる者たちにとっては滅びの記憶になるためである。
この命令に従わない町や地方は、すべて容赦なく槍と炎で滅ぼされ、人間が近づけないばかりか、獣や鳥ですら近寄りがたいものとなるであろう。
[=エス8:13]この書いた物の写しを詔として各州に伝え、すべての民に公示して、ユダヤ人に、その日のために備えして、その敵にあだをかえさせようとした。
[=エス8:14]王の御用馬である早馬に乗った急使は、王の命によって急がされ、せきたてられて出て行った。この詔は首都スサで出された。
[=エス8:15]モルデカイは青と白の朝服を着、大きな金の冠をいただき、紫色の細布の上着をまとって王の前から出て行った。スサの町中、声をあげて喜んだ。
[=エス8:16]ユダヤ人には光と喜びと楽しみと誉があった。
[=エス8:17]いずれの州でも、いずれの町でも、すべて王の命令と詔の伝達された所では、ユダヤ人は喜び楽しみ、酒宴を開いてこの日を祝日とした。そしてこの国の民のうち多くの者がユダヤ人となった。これはユダヤ人を恐れる心が彼らのうちに起ったからである。

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