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2024年4月19日(金) 通読(本日=エレ42-46,バル2,クル-41回 明日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕アルマ書 第45章
第45章
ニーファイ人の消滅することが再び予言される。モーセに比べることのできるアルマの最後。教会内部の不和。

主はこのたびもニーファイの民を敵の手から救いたもうたため、かれらは大いに喜び自分らの主なる神に感謝して大いに断食と祈りとをし、まことに大きな喜びを以て神を礼拝した。
ニーファイの民を治める判事治世の十九年目にアルマはその息子ヒラマンの所へきて「これまで保存されてきたあのいろいろな歴史について私が汝に言ったことを信ずるか」と言ったので
ヒラマンはその通り信ずると答えた。
するとアルマはまた「将来降臨したもうはずのイエス・キリストを信ずるか」と聞いたので、
ヒラマンは、はい、あなたの言った一切の言葉を信ずると答えた。
するとアルマは重ねて「汝は私の誡めを守るか」と言ったので、
ヒラマンは、はい、心をこめてあなたの誡めを守ると返事をした。
その時アルマはヒラマンに向って「汝はさいわいである。主は汝をこの地で栄えさせたもう。
見よ、私が汝に予言をすることがある。しかし、その予言が成就するまではこれを公にしてはならない。それであるから、これから私の言うことを書き誌せ。
私の予言は次の通りである。私は私に宿る啓示の「みたま」により、ニーファイ人であるこの民が、イエス・キリストがこの民に現われたもうてから四百年の後、信仰のない有様に堕落することを予め知っている。
それから、ニーファイの民はこの世から消滅してしまうまで戦争と疫病と飢饉と殺戮とに逢う。
なぜならば、かれらはますます無信仰に堕落して悪い行い、みだらな行いそのほかあらゆるよこしまな行いに陥るからである。はっきり言うと、あの大きな光と知識とを受けながらこれに対して罪を犯すからである。この大きな悪事はキリストが降臨したもうてから第四代の子孫がみな死んでしまわない中に起るのである。
この大きな時期が来ると、今ニーファイの民の中に数えられている者たちの子孫が、もはやニーファイの民の中に数えられない日もじきに来る。
この大きな恐ろしい日に亡びないで残る者たちは、主の弟子と言われる僅な人々を除き、みなレーマン人の中に数えられレーマン人のような者となる。しかも主の弟子と言われる者もみな亡びてしまうまでレーマン人に追われる。罪悪が起ってくるからこの予言は必ず成就する」と言った。
アルマはこのようなことをヒラマンに述べてから、ヒラマンとほかの息子たちを祝福し、また義しい人々のために地もまた祝福をした。
そしてアルマは言った「主なる神は『この地に居りて悪をなすあらゆる国民、あらゆる血族、あらゆる国言葉の民、あらゆる人々の罪悪その極に達する時来らば、かれらの滅亡を招くのろいこの地の上にあるべし』と仰せになった。私が今予言をしたことは必ず文字通りに成就する。これはすなわち神がこの地に下したもうのろいと祝福である。主はいささかも罪を見逃したまわない」と。
アルマはこう言ってから教会を祝福し、またその時から後信仰を堅固に保つ教会員をも祝福した。
これらのことを終ってアルマはゼラヘムナの地を去り、あたかもミレク地方へ行こうとする様子であったが、その時以来アルマを見た者もアルマの事を聞いた者も絶えてなくその死その葬りについてわれわれは少しも知っていない。
しかし、われらはアルマが義人であったことをよく知っている。またアルマが「みたま」によって昇天したという説、またはモーセのように主の御手で葬られたと言う説が教会に言い伝えられたが、聖文には主がモーセを御許に寄せたもうたとあるから、われらは主が「みたま」によってアルマも主の御許に寄せたもうたろうと思う。従って、このようなわけでわれらはアルマの死とその葬りについては何にも知らないのである。
ニーファイの民を治める判事治世の十九年目の始めころ、ヒラマンは神の道を宣べ伝えるために国中を廻ってあるいた。
それは、ニーファイ人とレーマン人との戦と国内にいろいろなささいな紛争と不和とがあったために、さらに国民に神の道を宣べ伝えることと、教会全体を規律正しくすることとが必要であったからである。
そこで、ヒラマンとその兄弟たちは、ニーファイの民の住んでいる全国の市町村に教会の組織を規律正しく直すために出て行き、再び全国いたる所に各教会を司どる祭司らと教師らとを任命した。
さてヒラマンとその兄弟らが、このように教会毎にこれを司どる祭司らと教師らとを選んで任命した後、教会員の中に争いが起りヒラマンやその兄弟たちの誡めに聞き従わない者たちもあった。
そしてこれらの者は自分らが非常に富んでいるためにいよいよ高慢となり、ますます尊大となったから、ヒラマンとその兄弟たちとが神の前に正しく真すぐな行いをしなくてはならぬとすすめても、その言葉を少しも心にかけなかった。

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