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2024年4月20日(土) 通読(本日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回 明日=二コリ11-13,3イミ21,アル4)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ニーファイ第三書 第8章
第8章
キリストの十字架、予言されたしるしによって証明される。大風、地震、旋風、火事。恐ろしい大破壊。三日間の暗。

さて私たちの年代記を書く人は正しい人であって、イエスの御名によって本当にいろいろの奇跡を行った。悪から全く清められるのでなければ、イエスの御名によって奇跡を行える人はない。私たちはその年代記によって、この人の書く年代記の真実であることを知る。
そこで私たちの年代を計るこの人に誤りさえなければ、すでに第三十三年は暮れてしまった。
従って民はレーマン人である予言者サムエルの予言したしるし、すなわち三日の間地の面に暗やみがつづく時をしきりに待つようになった。
そしてすでに多くのしるしが現われたにもかかわらず、民の中には大きな疑いを抱く者と烈しく言い争う者とがあった。
第三十四年一月四日、いまだかつて全地にあったこともないすさまじい嵐が起った。
恐ろしい大風と恐ろしい雷とがあったために全地はまさに裂けるばかりに震動した。
また全地にかつてなかったほどの激しい、空も裂けるほどの電光があった。
ゼラヘムラ市は火を発し、
モロナイ市は海の深みに沈んでその住民は溺れ、
土が上げられてモロナイハ市の上に落ちたので、この都市のあった所に大きな山ができた。
南方の地には恐ろしい大破壊があったが、
北方の地には更に恐しくて更に大きな破壊があった。全地は大風、旋風、雷、電光および全地が激しく震動するために地の全面が変って、
街道は破壊され、平な道はそこなわれ、多くの平地は高低を生じた。
沈んでしまった名高い大都会も多くあり、焼けてしまった都会も多くあり、また家屋が地に倒れ、住民が死に、住む所が荒れ果てるまで震動した都会も多くあった。
残った都会もあったけれども、それさえも大きな災害を蒙ってその中の人々は多く死んだ。
また旋風のために吹きさらわれた者たちもあったが、どこへさらわれて行ったかは誰も知らず、人はただ吹きさらわれたことだけを知っていた。
このように大風、雷、電光および地の震動によって、地の全面はその形が変った。
岩は裂けて地の全面に砕けたので、この時から地のどこに於ても岩は岩の片となり割れ目ができたままにあるのである。
雷、電光、嵐、大風および地の震動が止んでから(これらのものはおよそ三時間ほどつづいた。これより長くつづいたと言う人もあったが、このように大きな恐ろしいことはみなおよそ三時間つづいた)見よ、それから地の面が暗黒になって、
地はことごとく暗黒となったが、この暗黒の霧はまだ亡びなかった人がこれに触れると感ずるほどに深かった。
この暗黒の霧のために光があることができず、ろうそくもたいまつも火をつけることができず、よくよく乾かした薪でも火をつけることができなかったから光が少しもなかった。
それで、地の面を覆う暗黒の霧が深いから火の光も、火も、かすかな光も、日も、月も、星もすべて何の光も見えなかった。
このような暗黒は少しの光もなく三日の間つづいて、すべての民の中にたえずひどい悲しみと歎きと泣き叫ぶ声とがあって、民はその上に襲ってきた暗やみと大きな破壊とのために甚しくうめいた。
そしてある所では民が「この大きな恐ろしい時が来ない前に悔い改めておけばよかったものを。悔い改めておいたならば、わが兄弟たちは命を助けられて大きな都ゼラヘムラで焼け死ななかったものを」と泣き叫ぶのが聞えた。
またほかの所では民が「この大きな恐ろしい時が来ない前に、悔改めをして予言者らを殺さず、石でこれを撃たず、また追い出さなければよかったものを。このようなことをしなかったならば、われらの母や美しい娘や息子たちは命を助けられて、大きな都モロナイハ市で生き埋めにされることはなかったものを」と泣き叫んでひどく悲しむ声が聞えた。このように、民の歎きとうめきとはまことに甚しくまた恐ろしいものであった。

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