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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ニーファイ第三書 第7章
第7章
大判事殺され、政府転覆する。国家分裂。ヤコブ王。ニーファイの強力な伝道。

しかし、私はかれらがその国に王を立てられなかったことを示そう。誓いを立てた者たちは、第三十年に全国を治める大判事がその裁判の席に着いている時これを暗殺した。
そで国民は分裂して、おのおのその家族と親戚と朋友とで党を結んだからついに国の政府を破壊した。
そして党毎にこれを治める首領を立てた。このようにして国民はいくつかの党に別れて党毎にその首領があった。
党を結んだ人々の中には、大きな家族と多くの親戚と多くの朋友とを持たない者はなかったから、これらの党は非常に大きなものとなった。
さてこのような出来事はあったけれども、まだ国民の中に戦は起らなかった。この悪事はみな国民がサタンの力にその身をゆだねたから起ったことである。
予言者らを殺した者たちの朋友親戚から成る秘密結社のために政府の条例は破壊され、
また国の中に大きな不和が起った。それがために、かつて最も義しかった人たちさえも大部分悪くなって、義しい人の数は僅になった。
このようにしてまだ六年もたたないのに、民の大半は早くも義を捨ててもとの有様に返った。これは、犬おのが吐きたる物に帰り来り、豚身を洗いてまた泥の中に転ぶと言った有様である。
このように甚しい悪事を国民にもたらした秘密結社の者たちは、集り合ってヤコブと言う人をその首領に立てて、
これをその王と呼んだ。そこでヤコブはその悪い徒党の王になったが、ヤコブはイエスのことを証した予言者たちを訴えてこれを苦しめた者どもの中で最も熱心な一人であった。
しかし、ヤコブの味方の数は同盟をした党の数よりも劣っていた。これらの党は同盟をしたと言っても各党の法度はその党の首領がこれを定めていて、これらはみな同じく義を守らない者共でありながら互いに敵意をもっていた。しかし、政府を転覆する誓いを立てた者共を憎む念では互いに一致していた。
従ってヤコブは味方よりも敵方が数の多いことを見ると、自分が徒党の王であるからその味方に命令を下し、かれらが国の一番北の方へ逃げて行ってそこで自分たちのために王国を建て、また謀叛人が来て徒党に加わるから(ヤコブはその味方にへつらって謀叛人が多いであろうと信じさせた)自分たちが同盟の党と戦える力ができるまでそこに住めと言ったところ、かれの味方はそのようにした。
かれらは非常に速に進んで行ったから、遠く国民の手の届かない所へ行ってしまってその進路を断ち切ることができなかった。こうして第三十年は終ったがニーファイの民の有様はまことにこのようであった。
第三十一年には、民はすでに分離して各々その家族、親戚、朋友で党を結んだが互いに戦争はしないと言う条約があった。ところがこれらの党は各々その首領の意のままに組織されたので、法律と政治とについて互いに一致していなかった。しかしこの党はかの党を侵してはならないと言う非常にきびしいおきてを立てたので、ある程度国の平和を保った。国は平和であったが、かれらはみなそのこころを自分らの神である主から遠ざけ、石でもって予言者たちを撃ち、これを自分らの中から追いはらった。
さてニーファイは天使たちの訪れに接し、主の御声を聞き、天使たちを見てその見証者となり、前以てキリストの教えと導きに関わることを知る能力を与えられ、また民が義の道を速に離れて罪悪と憎むべき行いとに帰る所を目撃して、
民の性質がかたくなであることとその心が暗いこととを嘆いていたので、その年の中に民の間へ出て行って主イエス・キリストを信ずる信仰によって悔改めと罪の赦しとが得られることを勇敢に証をする働きを始めた。
ニーファイは民に多くの事を教え導いたが、それをみな書きつくすことはできない。また一部分書いたとて満足しにくいから、本経には全然これを記さない。ニーファイは威勢と大きな権能とを以て教えと導きを与えた。
またニーファイは、民よりもすぐれて大きな能力があったから、民はこれに腹を立てた。しかし、ニーファイがその主イエス・キリストを信ずる信仰は非常に深くまた固かったから、天使たちが毎日ニーファイに導きと恵みとを与え、これによって民はどうしてもニーファイの言葉を信じないわけには行かなかった。
ニーファイは、イエスの御名によって悪鬼と汚れた霊とを追い出し、その上民のために石で打ち殺された自分の兄弟を蘇生させたが、
民はこの奇跡を目撃して、ニーファイに能力があると言うので腹を立てた。しかしニーファイはまたイエスの御名によって民の目の前でさらに多くの奇跡を行った。
第三十一年は過ぎ去った。そしてすでに心を改めて主を信ずるようになった者は僅だけであったが、この僅の者たちは自分らが信じているイエス・キリストにある神の能力とその「みたま」とを受けたことを本当にほかの民に告げて証をした。
悪鬼を追い出された者、病を医された者、および身体の弱い所を強くされた者は、神の「みたま」の働きを受けて医されたことをまことにほかの民に告げて証をし、また自分で不思議なしるしを示し、民の中で多少の奇跡を行った。
このようにして第三十二年も終った。そして第三十三年の始めにニーファイは民に向って声をあげ悔改めと罪の赦しとを説いた。
私はあなたたちに、悔改めをした者は全部水でバプテスマを受けたと言うことを記憶して居てもらいたい。
そこでニーファイは数人の者を召して按手礼を施し、これらの人を神権の職に任じた。このようにしたのは、すでに悔改めをしてこれらの人の所へくる人々にみな水のバプテスマを施すことができるためである。このバプテスマは、これを受ける人々がすでに悔改めをして罪の赦しを受けたことを神と人とに示し、また証明するものとして施される儀式である。
この年の始め、すでに悔改めをした証拠にバプテスマを受ける者が多かった。このようにして、この年の大半は暮れて行った。

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