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2024年4月19日(金) 通読(本日=エレ42-46,バル2,クル-41回 明日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ニーファイ第三書 第6章
第6章
ニーファイの民、栄える。富と、高慢と、階級の差別がつづいて起る。不和のために教会が分裂する。暗黒の行い。

第二十六年に、ニーファイ人は各々その妻子、羊、牛、馬およびあらゆる家畜と持物を携えて、みなもと住んだ土地へ帰った。
ニーファイ人はまだその食糧を食い尽してしまっていなかったから、残っているあらゆる穀物、金、銀および一切の貴重品を携えて北方の地の南北にも南方の地の南北にも各々もと住んだ地方であるそれぞれの住所へ帰った。
そして平和を保つ誓いを立てたが、ひきつづきレーマン人になりたいと言う強盗どもには自分で働いて支えることができるよう、その数の多い少いによって地面を分け与えた。このようにして全国に平和が確立した。
従って国民は再び栄えて偉大な者となり始めた。さて第二十六年、二十七年は過ぎ去って全国には秩序が善く保たれ、国法はすでに公平と正義に基ずいて定められて居った。
それであるから、国内の人民が罪悪に陥ることさえなければ、その繁栄がつづくのを妨げるものは一つもなかった。
国内にこの大きな平和を確立した者こそ実にギドギドーナイと大判事ラコニーアスと任命されて司となった者たちである。
多くの都市が新しく建てられ、多くの古い都市が修理され、
都市から都市へ、地方から地方へ、また所から所へ行く多くの街道が開通された。
このように国民はいつも平和で第二十八年が終った。
ところが第二十九年になると、国民の中に多少の争いが起り、中には非常に富んでいるから高ぶって大言を吐く者があり、ついにひどい迫害をさえ起すようになった。
国の中には商人が多くあり、また法律業者や官吏も多くあって、
民はついにその財産と学問を修める便宜の多少とによって階級に差別をつけ始めた。国民の中のある者は貧乏のために学問がなく、また他の者は富があるから多くの学問を修めた。
また高ぶる者とへりくだる者とがあり、あらゆる者はののしる者にののしり返し、また他の者はののしり、迫害そのほかあらゆる苦難を受けてもこれにののしりを返さず、神の御前にへりくだって悔い改める心を持った。
このように全国に大きな不平等ができてそのために教会はつぶれ始めた。まことに第三十年になると心を改めて真の教えを信仰する僅のレーマン人の教会を除いて、全国の教会はみなつぶれてしまった。この僅のレーマン人は信仰堅固で少しも動かず、喜んで全く熱心に主の命令を守ったから決して教会を去らなかった。
このような悪事が国民の中に起ったのは、すなわちサタンが民の心を煽動してあらゆるを悪事をさせ、高ぶらせ、その心を誘って権力と威勢と財産とこの世の空しいものを貪らせることに非常に力があったからである。
このようにサタンが民の心をまどわし、民にあらゆる悪事をさせたから民が平安を楽しんだのは僅に数年に過ぎなかった。
それで、第三十年の始めころ、民はすでに長い間悪魔の誘惑に身を委ねて、悪魔の意のままにここかしこへ誘われ、悪魔の望む悪事は何事でもこれを行い、まことに恐ろしい罪の境涯に居た。
民は知らずに罪を犯したのではない、自分らに関する神のみこころはとうに教えられてよく知っていたのであるから、民はことさら神に背いたのである。
そのころはラコニーアスの息子であるラコニーアスの時代であった。息子のラコニーアスがその年に父ラコニーアスの位をついで国民を治めて居たからである。
このラコニーアスの時代には天から啓示を受けた人々が現われて全国の人々へつかわされ、その間に立って教えを説き、また民の罪悪や悪事について大胆に証をし、さらに主がその民のために設けたもう贖救に関しても証をした。言いかえると、キリストの復活について証をしまたキリストの死とその苦しみについても証をした。
さて国民の中にはこれらのことを証した人々を烈しく怒る者が多かったが、これら怒った者たちは主として高等判事らとさきに大祭司の職または法律業者の職にあった者たちである。当時法律業者であった者たちもみな以上のことを証した人々を怒った。
しかし法律業者でも判事でもまた大祭司でも、国の統治者が宣告文に署名をする前に人を死刑に処する権力はなかった。
それにもかかわらず、キリストに関することについて大胆に証をしたあの人々の中には、判事たちに捕えられて人知れず殺された者が少くなかったが、人知れず殺されたのであるから、その死刑が行われてから国の統治者は始めてこれを知った。
しかし、国の統治者の許可を得ないで人を死刑に処することは国法に背くことであるから、
国法に背いて主の予言者たちに死刑を言いわたした右の判事らを、ゼラヘムラの地に居た国の統治者に訴えた者がある。
そこでこの判事らは捕えられ、国民の賛成によって制定された国法に照してその罪を裁かれるため大判事の前に引き出された。
ところが右の判事たちには多くの朋友親族があったが、この時ほかの大部分の法律業者や大祭司らが集って、国法に依る裁判を受けることになっていた判事たちにつながる親族と結托し、
互いに誓いを立てた。その誓いは悪魔があらゆる義に敵対する結社を起すために示し与えたものであって、昔の人々の立てた誓いと同じものである。
すなわち、当時の者たちもまた主の民たちに反対して結托しこれを亡ぼすと言う誓いを立て、またあの人殺しの罪がある者たちを、国法が加えようとしている刑の執行から救い出そうとする誓いを立てた。
この者たちは、国法と国民の権利に反抗して統治者を殺し、国に王を立てて国家の自由を取ってしまい人民を王たちに服従させることを互いに誓った。

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