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第三十二章 ニーファイの予言、つづき。天使の言葉。聖霊の役目。 さてごらん、私の愛する兄弟たちよ。あなたたちは道によって入ってから、どのようにしたらよいかと少々心に思いわずらっていると思う。しかしあなたたちは、何故にこれを心に考えこんでいるのか。
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あなたたちは聖霊を受けたら天使の言葉で語ることができると私が言ったことを覚えていないのか。さて、聖霊によらなければどうして天使の言葉で語ることができようか。
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天使は聖霊の能力で語るから、キリストの言葉を宣べ伝える。それであるから、私はキリストの言葉をよく味わえとあなたたちに勧めた。それはキリストの言葉は、あなたたちのしなくてはならないことをみな教えるからである。
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従って私がこのようなことを話してからでも、もしあなたたちがまだ解らないならば、それはあなたたちが尋ね求めもせずまた天の門を叩かないからである。従ってあなたたちは光明のある所に導かれないで、暗黒の中にさ迷って亡びるに違いない。
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ごらん、また言うが、前に話した道によって入り聖霊を受けるならば、聖霊はあなたたちの行わなくてならないことをみな教えたもう。
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ごらん、これがキリストの教えであって、キリストが肉体であなたたちに現われたもう時までこのほかに教えられる教えはない。しかし、キリストが肉体であなたたちに現われたもう時にはあなたたちはその仰せになることを正しく守って行わなくてはならない。
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さて私ニーファイはこれ以上話すことができない。「みたま」が私に話すなと仰せになる。世の中の人は知識を求めないばかりか、言葉でできるかぎりはっきりと偉大な知識を教えられてもこれを解ろうとしないから、私はその無信仰と罪悪と、無知とかたくななこととを心に悲しく思う。
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さて私の愛する兄弟たちよ。私はあなたたちがまだ心に考えこんでいるのを認め、このようなことをあなたたちに戒めなければならないのをまことに悲しく思う。あなたたちがもし祈らねばならぬことを教える「みたま」の言葉に聞き従うならば、あなたたちは祈らなくてはならないことを悟るであろう。悪魔は祈れと人に教えず、かえって祈ってはならないと教える。
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しかしごらんよく言っておく。あなたたちは力を落さずにいつも祈らなくてはならない、そして自分たちの働きが自分の身も霊も救われるように天の御父がその働きを祝福したもうよう、キリストの御名によってまず天の御父に祈らないでは主の御前にどのような働きもしてはならないと。
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