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三人の友人は、それ以上ヨブに答えるのをやめました。 彼が、自分は潔白だと言いはって一歩も譲らなかったからです。
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このやりとりを聞いていた、ラム族のブズ人、バラクエルの子エリフは、腹を立てました。 ヨブが、罪を犯したことをいっこうに認めず、正当な理由があるからこそ、神様が彼を罰したのだということを、認めようとしなかったからです。
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彼はまた、ヨブの三人の友人にも腹を立てました。 ヨブの議論に満足な受け答えもできないくせに、彼を罪人呼ばわりしたからです。
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エリフは、自分の話す番がくるのを、しびれをきらして待っていました。 いちばん年下だったので、これまで遠慮していたのです。
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ところが、三人が答えに詰まったのを見ると、この時とばかり、怒りに震えながら、
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口を開きました。 「ぼくは若いし、皆さんは人生の大先輩だ。 だから遠慮して、今まで黙っていた。
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亀の甲より年の功って言いますからね。
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[8-9]しかし、年をとれば必ずりこうになるってものじゃないんだ。 人を聰明にするのは、人のうちにある神の霊だ。
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だから、しばらくぼくの言うことを聞いてもらいたい。
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[11-12]ぼくはこれまで、じーっと皆さんの言い分を聞いてきた。 ところが皆さんは、ヨブさんに罪を認めさせることも、彼が罪人であることを証明することもできなかった。
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『人に罪を認めさせるのは神様だけだ』などと、言いわけしないでもらいたい。
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ヨブさんが初めからぼくと議論していたら、ぼくは絶対、皆さんのような論法では答えなかった。
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[15-16]だれも答えることばもなく、途方にくれ、口をつぐんで座り込んでいるのに、それでも待ち続けるべきだろうか。
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とんでもない。 ぼくだって、言うだけは言わせてもらう。
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さっきから、言いたくてむずむずしているんだ。
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密閉したぶどう酒のたるのように、ぼくの腹は、今にも張り裂けそうだ!
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思いっきりうっぷんを晴らさせてほしい。
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[21-22]ぼくは、人を侮辱するのを恐れて手ごころを加えたりしないし、だれにもおべっかなんか使わない。 遠慮なく言わせてもらう。 神様の罰を受けて死にたくないからだ。
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