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わしの病気は重く、死の一歩手前だ。 墓は口を開いてわしを迎える。
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あざける者がわしを取り巻く。 右を見ても左を見ても、彼らの姿が目につく。
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[3-4]わしの潔白を証明してくれる者は、どこにもいないのか。 ああ神様、だれも私を理解しないように仕向けたのは、あなたです。 だから、お願いします。 彼らが勝ち誇らないようにしてください。
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わいろをもらって友人を告発するような者の子供たちは、目が見えなくなります。
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神様はわしを物笑いの種にした。 連中はわしの顔につばを吐く。
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あまりの情けなさに、目は涙にかすむ。 今のわしは昔の影にすぎない。
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公平な見方をする人がいたら、わしを見て目を丸くするだろう。 しかし最後には、潔白な人は不信心な者を抜いて先頭に立つ。
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正しい人は躍進を続け、心のきよい人はいっそう力を増し加える。
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みんな、頼むから帰ってくれ。 だれも、わかっちゃいないんだ。
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わしの古き良き時代は終わった。 希望は失せ、夢は破れた。
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夜を昼、昼を夜だと人は言う。 とんでもない錯覚だ!
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[13-14]死ねば、暗やみの中に入り、墓をわが父と、うじをわが母、わが姉妹と呼ぶ。
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そうなったら、わしの望みはどうなるのだ。 だれが、望みを見つけてくれるのか。
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それは、わしとともに墓に下る。ちりの中で共に憩うようになるのだ!」
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