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ヌンの子ヨシュアは戦場の勇者であり、モーセの後を継いだ預言者であった。「神は救い」というその名にたがわず神に選ばれた民の救いに活躍し、はむかう敵を破り、イスラエルに代々受け継ぐ土地を獲得させた。
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手をあげて剣を町々に向けてのばし、合戦の合図をしたときのヨシュアの姿は、まことに勇壮であった。
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ヨシュア以前にこれほどの活躍をした者があったろうか。彼は主の戦いの指揮官だったのだ。
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太陽が動きを止められて一日が二日にのびたのは、ヨシュアの力によってではなかったか。
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四方の敵から攻められた彼が力強いいと高きお方に呼びかけると、大いなる主は敵に強烈な大粒のひょうを降らせて戦ってくださった。
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ヨシュアはこの異教徒の民になだれのように攻めかかり、はむかう者をべテホロンの下り坂で滅ぼした。異教徒たちに、ヨシュアの戦いの準備は完全であり、主を敵に回して戦っているのだと知らしめた。ヨシュアは力強いお方を指導者と仰いでいたのだ。
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モーセの時代にはヨシュアは忠義ぶりを見せた。ヨシュアとエフンネの子カレブとは、民を相手に罪に陥らないように説得し、けしからぬ不平を鎮めた。
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放浪する六十万人のうち彼ら二人だけが助かって、彼らの代々受け継ぐべき乳と蜜の流れる地に入ることができた。
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主はヨシュアに力を授け、その力は年老いるまで彼に備わった。彼は高原を攻め、子孫のために受け継ぐ土地を確保した。
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主に従うことこそよいことなのだと、イスラエルの民すべてに知らせるためであった。
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次は士師たちの話。いちいち名を列挙しないが、彼らの心は主を裏切ることなく、主から離れて迷うことはなかった。どうか彼らの魂が安らかに眠りますように。
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彼らの骨が埋葬されているところに花を咲かせ、子孫が先祖の名誉にふさわしい名声を得られますように。
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サムエルは主に愛され、主の預言者として王国を建設し、その民を治める者たちに油を注いだ。
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サムエルは主の律法によって会衆をさばいた。ヤコブの子孫の神である主はあがめられた。
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誠実なサムエルの預言は正確であり、彼の見た幻が確かであることはその発言で知ることができた。
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サムエルは周囲の敵に攻められたとき、力ある主に呼びかけ、乳を飲む子羊をささげた。
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主は空から雷鳴をとどろかせ、み声を激しい響きによって聞かせた。
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ツロの将軍たちとぺリシテの君主たちはことごとく追い払われた。
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サムエルは死ぬ間際に、主および自分が油を注いだ者を前に証言した。「わたしは靴一足たりとも他人のものを奪ったことはない」と。誰ひとり彼を訴える者はなかった。
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サムエルは死んだ後も預言した。地の下から声をあげて、王にその死を予告し、民の不法を取り除くように預言した。
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