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耳にしたうわさを確かめずにそのまま言いふらしたり、秘密を暴露したりするのを恥じよ。以上のことによってお前は正しい意味で恥を知る者となり、だれからも好かれるだろう。しかし、次のことは恥じてはならない。さもないと、他人の顔色をうかがって罪を犯すことになるだろう。
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いと高きお方の律法と契約を恥じるな。神をおそれぬ者への裁判を恥じるな。
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一緒に事業をおこなう者や旅の道連れとの勘定の精算を恥じるな。遺産を他人と分割するのを恥じるな。
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はかりやてんびんの確かさを恥じるな。買い手の買う量が多くても少なくても変わりない取引をすることを恥じるな。
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商売からあがる利益を恥じるな。子をきびしくしつけることを恥じるな。怠け者の使用人のわき腹を血が出るほどにたたくことを恥じるな。
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妻の手癖が悪ければ手紙に封をしておくことだ。大勢の者が出入りするところでは鍵をかけることだ。
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物を預けるときは数量を確かめ、出納をすべて記録しておくことだ。
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物分りの悪い愚か者や、色好みで訴えられているいい年の老人を教育するのに遠慮することはない。そうしてはじめて、お前の教育は本物となり、みんなから一目置かれるようになるだろう。
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父親は娘のことでこっそりと眠れない夜を過ごす。娘が心配で眠りが奪われるのだ。若いときには婚期を逃さないかと。嫁いでからは夫に嫌われないかと。
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娘ざかりのときには傷ものにされて親元にいるうちに子をはらんでしまわないかと。夫と連れ添ってからは不倫をしないかと。嫁いでからはうまずめではなかろうかと。
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生意気な娘にはよっぽど用心しなければならない。そうでなければお前は敵の物笑いの種となり、世間のうわさのまとになり、人々から裁かれて大勢の前で恥をかくだろう。
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どんな人でもその美貌にほれてはならない。また女たちと同席してはならない。
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着物からしみ虫が出てくるように、女からは悪徳が出てくる。
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徳のある女より悪い男のほうがましだ。女は恥辱と不評をもたらす。
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さて、わたしは主のみわざを覚え、思うところを語ることにしよう。主のみわざはみことばによってなされた。〔みこころによって定めがなされた。〕
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きらきらと輝く太陽は万物を見下ろし、主のみわざは栄光に満ちあふれている。
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全能の主はすべてのものをゆるぎなく定められ、主の栄光で満たされた。これらすべてのふしぎなみわざは、主の聖者たちでさえ語りつくせなかった。
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主は深い海をも人の心をもきわめられ、そのふしぎさをお考えになる。いと高きお方は全知であられ、永遠のしるしに目をそそぎなさる。
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主は過去と未来を告げ、秘密の形跡をあらわにする。
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主がみこころにとめられなかったことは一つもなく、一言をも主は聞き逃さない。
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主はご自分の知恵の傑作を準備なさった。主は永遠の昔から永遠の未来まで変わりない。増えることなく減ることなく、相談相手を必要となさらない。
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主のお造りになったものはすべてすばらしく、火花にいたるまで見る価値がある。
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これらはいつまでも存続し、いろいろな用をなし、すべての必要にこたえる。
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すべては一対のつがいになっており、何ひとつ不完全なものはお造りにならなかった。
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互いに自分の長所を他と補いあう。このすばらしさに見飽きる者があろうか。
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