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2024年4月19日(金) 通読(本日=エレ42-46,バル2,クル-41回 明日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕シラ書〔集会の書〕 第40章
忙しさに明け暮れするのは万人の運命。アダムの子たちの上には、母の胎を出た日から万人の母のもとへ戻る日まで、重いくびきがのしかかっている。
人の思索や内心の不安は、死を迎える日を待ってのあせりである。
華やかな王座に座る者をはじめとして、地にはいつくばって生きるうだつのあがらない者まで、
紫の衣をまとい、王冠をいただく者をはじめとして、麻の粗い布の服を着ている者まで、
立腹、嫉妬、動揺、不安、死の恐怖、怨恨、いさかいはみんな同じ。床について休んでいても、悪い夢を見て気が動転する。
安らぎとは名ばかり。だから寝ていても昼間と同じくらい消耗し、脱走兵のように悪夢に悩まされる。
熟睡しないうちに目が覚め、なんでもないことにおびえていた自分をいぶかる。
人間をはじめとして動物にいたるまで、ただし罪びとはその七倍であるが、すべて肉なる者につきものなのは、
死、殺人、いさかい、刃傷、災難、饑饉、破滅、そして神の罰である。
これらはすべて律法に背く者たちのためにつくられたのである。あの洪水が起こったのも彼らのせいであった。
大地から出たものはことごとく大地に戻り、水から出たものは海へもどる。
わいろと不正は一掃されるが、誠実は永遠に残る。
不正な者の財宝は川のように干上がる。雨を伴ったうるさい雷鳴が遠のいていくようになくなってしまう。
ほどこしの手を差し伸べてやる者は喜びに満ち、律法に背く者は滅びて行く。
神を敬わない者の子孫の枝葉は増えず、けがれた根は岩山の崖っぷちにひっかかっている。
どこの川辺にも生えている草は、ほかのどの草よりも先に引き抜かれる。
親切は幸福に満ちた楽園のようなもの。慈善の行為は永久に残る。
雇われ者の生活も、自営業の生活もすばらしいが、どちらにも勝るのは宝を発見することである。
子を作っても町を建設しても、人の名声を確立するが、どちらにも勝って評価されるのは非の打ち所のない妻である。
酒と歌は心をうきうきさせるが、どちらにも勝るのは知恵を愛する心である。
笛と竪琴は美しい音楽をかなでるが、どちらにも勝るのは美しい談話である。
愛らしさと美しさを人の目は求めるが、どちらにも勝るのは青々とした若草である。
友や仲間と時々会うのは楽しいが、どちらにも勝るのは夫に連れ添った妻である。
兄弟や後援者は困ったときにはありがたいが、どちらにも勝って助かるのは施しである。
金も銀も一応の土台を築いてくれるが、どちらにも勝って高く買われるのはしっかりした意志である。
財産と権力は人に自信をつけるが、どちらにも勝るのは主を畏れる心である。主を畏れるならば何一つ不自由はなく、主のほかに助けを求める必要もない。
主を畏れる心は幸福に満ちた楽園のようなもの。どんな名誉にも勝る守りである。
子よ、物乞いをして一生を過ごすな。物乞いをするくらいなら死んだほうがよい。
他人の食卓に目を奪われるような者の人生は人生の名に値しない。他人に食べさせてもらっていては精神が腐る。良識と教養をそなえた人ならばそういう生活を警戒するだろう。
恥知らずの者は物乞いの生活も楽だというが、やがてその言葉が腹の中で火のように燃え上がるだろう。

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