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2024年4月20日(土) 通読(本日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回 明日=二コリ11-13,3イミ21,アル4)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕シラ書〔集会の書〕 第38章
医者もその仕事のために敬いなさい。医者も主が造られたのだ。
医者はいと高きお方から癒やしのわざを賜り、王からはほうびをもらう。
医学の知識は医者の地位を向上させ、王侯たちからの賞賛をあびる。
主は大地から薬を造られた。道理のわかる人ならば嫌うことはない。
木のおかげで水は甘くなるのだ。木の力がわかろうものではないか。
主は人々に癒やしのわざを授け、いろいろな不思議なわざを行って賞賛を受ける。
医者はこの癒やしのわざによって人を癒やし、苦痛を取り除きなさる。
薬屋はこの癒やしのわざによって粉を調合する。主の仕事は決して終わることはなく、主のおかげで地はすべて平和なのだ。
子よ、体調が悪いときには放置せずに主に祈れ。そうすれば主が癒やしてくださるだろう。
過ちを取り除け。行いを正せ。あらゆる罪から心をきよめよ。
かぐわしい供え物と、上等の小麦粉の供え物をささげよ。できる限り多く供え物に油をそそげ。
医者にもちゃんとみてもらえ。医者も主が造られたのだ。医者を毛嫌いするな。医者も何かの役に立つのだから。
お前の病気が治るかどうか、医者の手ひとつにかかっているときもある。
医者も主の力添えによって苦痛を和らげ、病気が治って命がたすかるように主に願うことだろう。
自分を造ったお方に対して罪を犯す者は、医者の手に身をゆだねるのがよい。
子よ、死者に涙を流せ。恐ろしい不幸に見舞われたのだから、哀悼の歌を口ずさめ。故人の身分にふさわしく遺体を包み、葬儀をおろそかにするな。
悲しみの声をあげよ。胸を激しくうて。世間からいろいろ言われないよう、故人の地位にふさわしく、一日から二日の間喪に服し、弔問を受けよ。
悲しみは死をもたらすことがある。胸の悲しみは体力を奪う。
不幸に見舞われると悲しみはいつまでも残る。自分の貧しい暮らしを呪うものである。
悲しみに心を奪われることなく、自分の人生が終わったと思って悲しみを振り切れ。
忘れてはいけない。やり直しはきかないのだ。故人のためにはならない。自分をそこなうだけだ。
故人の運命もお前の運命も同じだということを忘れるな。「昨日は私の番、明日はお前の番」だ。
永眠した故人の記憶はそっと胸にとどめておけ。もう息を引き取ったのだから気を楽にせよ。
学者の知恵は時間がいっぱいあってこそ得られるものである。実務から解放された者が知恵を得るのだ。
すきを握り、突き棒の使い方を自慢し、牛を追い、仕事に追われて、子牛のことしか話題にしないような者が、どうして知恵を得られようか。
彼はうねを作るのに精一杯で、夜も起きて牝牛にえさをやる。
朝も夜も仕事に精を出す大工やその棟梁も同じようなものだ。印鑑に丹念にいろいろな模様を彫りつける者や下絵を描く者も同じ。眠るのも忘れて作品をしあげる。
かなとこのそばに座り込んで鉄の製品を作る鍛冶屋も同じようなものだ。肉が熱風に焼けるのもいとわず、焼けた炉と格闘する。つちの音は耳をつんざき、目は器の形に注がれる。作品の完成に精魂を傾け、夜も寝ずに丹精こめて磨きをかける。
陶工も同じようなものだ。仕事場に座りこみ、足でろくろを転がし、いつも熱心に仕事に向かい、作品をきちんと数えあげる。
腕で粘土をこね、うずくまって体力を消耗し、丹念にうわぐすりを塗り、寝るのも忘れてかまどの掃除をする。
このような者たちはみな自分の腕を頼りとし、自分の職業にかけて熟練した者たちである。
彼らがいなければ町は成り立たない。その町に移り住む者も、旅する者もないであろう。しかし彼らが民の会議に出席を求められることはない。
世間の人よりぬきんでることもないし、裁判官になることもないし、司法の知識もわからない。教養や法律のことはよくわからず、ことわざも苦手である。
彼らはこの世の秩序を維持する者であり、自分の職務にしか関心を持たない。

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