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2024年3月19日(火) 通読(本日=サム下1-4,シラ17,モサ10 明日=詩48-50,二マカ1,モサ11)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕シラ書〔集会の書〕 第31章
富への用心のために人は身をやせ細らせ、心配ごとのために夜も寝られない。
心配で寝られないからうたた寝さえできない。ひどい病気が眠りすら奪うように。
富のある者は財産を蓄えるのには苦労するが、仕事を休んでぜいたくにふけることができる。
貧しい者はいくら苦労しても慎ましやかな生活しかできず、仕事を休もうものならますます貧しくなる。
金を愛する者は手を汚さずにはいられない。金銭を求める者は道を間違える。
金がもとで身を滅ぼした者は多い。滅亡が彼らの鼻の先にぶらさがっている。
金に心を奪われる者にとって、金はつまずきの板となる。愚かな者はみんなこれにつまずく。
金のけがれに染まらず、金を追い求めずに豊かになった者はさいわいだ。
そういう人はだれであろうか。もしいたらその人には脱帽である。民のうちにあって驚くべきことをしたのだから。
だれがこのような試練を無事に耐え抜いたろうか。そういう人は自慢してよい。だれが罪の誘惑に屈せずに通したろうか。悪事を働こうとせずに通したろうか。
こうすれば彼の資産はゆらぐことなく、彼のほどこしは会衆のたたえるところとなろう。
豪華なごちそうを前にして、舌なめずりしたり、なんというごちそうだなどと言うものではない。
貪欲な目は悪であると知れ。造られたもののなかで目ほど悪を表すものはない。だから目というのは何かにつけて涙を流すのだ。
あれこれと料理にすぐに手を出すことをやめよ。他人を押しのけてまで皿のものをとるな。
隣の席の人を自分と思って気持ちを推し量れ。なにごとにつけても思いやりを深く持て。
出されたものは人間らしく食べよ。獣のように食べてひんしゅくを買わないようにせよ。
人よりも先に食べるのをやめてしつけのよいところを見せよ。最後までがつがつと食べて一座の雰囲気をこわすな。
大勢の人との会食では、最初に食べはじめてはいけない。
しつけのよい人は少しの量で満腹するものだ。食べすぎて横になってまでも息切れがするようなことはない。
節度のある食事は深い眠りをもたらす。早起きをすれば気分は爽快である。大食いの者は不眠、吐き気、腹痛に悩まされる。
無理にごちそうを食べさせられたときは、座をはずして吐いてこい。そうすれば気分が楽になる。
子よ、わたしの言うことを聞け。わたしを軽んずるな。最後にはわたしの言うことが正しいとわかるだろう。何をするのにも節度を守れ。そうすればどんな病にもかかることはない。
豪華な食事をふるまう人を、本当に気前のいい人だと、世間の人は賞賛する。
けちなふるまいをする人を、本当にけちな人だと、町じゅうの人が不平を言う。
飲みっぷりのよいところを見せるな。ちっとも男らしくない。酒で身を滅ぼした者は多いのだ。
炉が鉄をきたえて試すように、酒は争いあう高慢な人の性格を試す。
適度に飲みさえすれば、酒は人にとって命のようなもの。酒のない人生など何になろう。酒ははじめから楽しみのために造られたのだ。
節度を持って適切なときに飲む酒は、心に喜びをもたらし、精神に楽しさをもたらす。
酒を多量に飲むと、いさかいや争いとなり、気分を害してしまう。
暴飲すると愚か者の心に火を注ぎ、足をふらつかせ、体力を弱め、けがを増やす。
酒の席で他人を責めるな。いい気分になっている相手を小ばかにするな。非難めいたことを言うな。借金の返済を迫るな。

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