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わが子を愛する者は、将来りっぱな子に育つという喜びを得るため、むちで厳しくしつける。
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わが子を厳しくしつける者は子のおかげで楽ができ、子を知人に自慢することができる。
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わが子に教育を授けるものは敵からうらやまれ、友人たちに子のことを誇りとすることができる。
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父が死んでも、あとかたもなくなってしまったわけではない。彼にそっくりの子が後に残っているのだから。
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生きている間はわが子の成長を見て喜び、死に際しても悲しみが残らない。
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敵にあだを返し、友人の恩に報いてくれる後継者を彼は残しているのだ。
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子を甘やかす者はわがままという傷に包帯をあてて残す。子がわめき叫ぶのを聞くごとに心を悩ませる。
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くらを置いたことのない馬は強情になる。子を甘やかせるとわがままな人に育つ。
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子を大事にしすぎるとやがてあわてさせられるようなことになる。いい加減に扱うと後で泣かされる。
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子と悲哀をともにしたくなかったら一緒に笑いに興じるな。さもないと最後には歯ぎしりすることになるだろう。
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幼い子にわがままを許すな。〔過ちを見すごすな。
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幼いときには頭をおさえつけよ。〕子どものうちに厳しく横腹をけってやれ。でないと強情をはってお前にたてつくことだろう。〔彼のおかげで泣かされる。〕
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子は厳しくしつけ、苦労をさせよ。でないと恥知らずなふるまいをしてお前の感情を害するだろう。
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貧しくても健康なほうが、豊かであるのに病気に苦しんでいるよりましである。
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健康はどんな黄金にもまさり、強い体は巨万の富に勝る。
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体の健康にまさる富はなく、精神の喜びにまさる幸福はない。
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みじめに生きるよりは死ぬほうが、長患いするよりは永遠の休息のほうがいい。
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食欲のない人の前に並べられたごちそうは、墓の前に並べられた供え物のようなものである。
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偶像に供え物をしてもむだである。食べることも香りをかぐこともできないのだから。主の罰を受けている者も同じである。
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目の前にごちそうがあるのに出るのはためいきばかり。女を抱いてためいきをつく宦官のようなもの。〔暴力に訴えて正義を行おうとする者も同様である。〕
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悲しみにおぼれるな。自分から好んで悩むことはない。
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気分の快活なことは人を生き生きとさせ、ほがらかなことは長寿につながる。
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気分を変えて何かにうちこんで自分の心をいたわって悲しみを遠ざけよ。悲しみは多くの人を破滅させた。いいところなど何もない。
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うらやみと怒りは寿命を縮める。うれいは老化を早める。
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心が晴れやかならば食欲が旺盛になり、食べ物をおいしく味わえる。
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