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2024年4月19日(金) 通読(本日=エレ42-46,バル2,クル-41回 明日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕オムナイ書 第1章
オムナイ書
オムナイ、アマーロン、ケミシ、アビナドムおよびアマレカイらの記した記録をのせる。モーサヤ、ニーファイの地を去ってゼラヘムラと言う土地を発見する。これはエルサレムからきた別の移民が住んだ土地である。モーサヤ、王の位に就けられる。ジェレド人最後の人、コリアントメル。ベニヤミン王。そのほかの移民について。

ごらん、私オムナイは私の父ジェロムの命令により私たちの系図を書き継いで伝えるために、ここに多少の事を書き記す。
従って、私はあなたたちに知らせたいことがある。私は自分の民のニーファイ人がその敵のレーマン人の手に落ちないように生涯剣をとってよく戦い私の民を護った。しかしながら、私自身は悪い人間であって当然守らなければならないほど主の律法と命令とを守らなかった。
そして、すでに二百七十六年経ったが、その間、たびたび平和な時節にも逢い、またたびたび激しい戦争と血なまぐさい時節にも逢った。手っとり早く言えば、すでに二百八十二年経ったが私は先祖の命令に従って本版を書き継ぎこれを私の息子のアマーロンにゆずり渡した。私の記事はこれで終る。
私アマーロンは、今私が書くことを私の父の書に書き入れる。私が書くことは少しだけである。
ごらん、三百二十年経ってニーファイ人の中の一きわ悪い者たちは亡びてしまった。
なぜならば、主はニーファイ人をエルサレムの地からつれ出し、敵の手に落ちないようにこれを守りたもうたから、主が私たちの先祖と誓いたもうた「汝らわが命令を守らずばこの地に栄ゆべからず」と言う言葉が成就しないことをお許しにならなかった。
それで主はかれらに大きな裁きを下したもうた。しかし、正しい者たちの命は助けてこれを敵の手から救いたもうた。
これで私はこの版を私の兄弟ケミシに渡した。
私ケミシは自分で記す僅かな言葉を私の兄弟と同じ書に書き記す。私は兄弟が一番終りに書いた言葉を見たが、その言葉はかれが私に版をゆずったその日に自分で書いた言葉である。このようにして私たちは記録を書き継ぐ。それは私たちの先祖の命令にかなうからである。これで私の記録は終りである。
ごらん、私アビナドムはケミシの子である。私は、私の民のニーファイ人とレーマン人との間に戦争や不和が多いのを見、私の民を護るために自分の剣をもって多くのレーマン人を殺した。
この民の歴史は歴代の王たちが持っている版に刻んである。私はすでに書き誌してある啓示や予言のほかには、何一つこれらを知らないから、すでに書き誌してあることで十分である。これで私の記録は終る。
ごらん、私はアマレカイと言ってアビナドムの子である。私はゼラヘムラ国の王位に就けられたモーサヤについて多少話をするつもりである。モーサヤはニーファイの地から逃げ出せと言うことと、主の勧めに聞き従う者は皆モーサヤといっしょにニーファイの地を立ちのいて荒野へ行けと言うこととを主から警告されていた。
それであるから、モーサヤは主の警告に従ってニーファイの地を逃げ出し、また主の勧めに聞き従う者も皆ニーファイの地を立ちのいて荒野へ行き、多くの説教と予言とによって教えと導きとを受け、神の言葉によってたえず訓戒せられ、神の力に導かれて荒野を過ぎついにゼラヘムラと言う土地へ着いたが、
そこでゼラヘムラの民と呼ぶ民を見出した。その時、ゼラヘムラの民は非常に喜び、ゼラヘムラ自身もまた主がモーサヤの民にユダヤ人の歴史をのせた真鍮版を持ってこさせたもうたのでひとかたならず喜んだ。
モーサヤがこの民のことを調べたところ、このゼラヘムラの民はユダヤの王ゼデキヤがとりことなってバビロンへつれて行かれた時にエルサレムを出てきた民であることが解った。
そしてこの民は荒野の旅をし、主の御手により大海を渡ってモーサヤがいまかれらを見つけた土地へやってきて、その時からずっと住みついているのであった。
そして、モーサヤが見つけた時には、その民の人数も非常に多くなっていた。しかし、その前に多くの戦争と激しい不和とがあって、民が剣によって倒れたこともたびたびであった。その上、その民の言葉はなまり言葉になってしまい、何の記録も持ってきていず、またその造り主のましますことも信じなかった。それで、その民の言葉はモーサヤにもまたモーサヤの民にも解らなかった。
ところが、モーサヤはゼラヘムラの民に自分の言葉を教えさせた。そしてモーサヤの言葉を民が学んでから、ゼラヘムラは自分の覚えているかぎりその先祖の系図を述べた。その系図は書き留めてあるけれども、この版にはのせない。
さて、ゼラヘムラの民とモーサヤの民とは合併してモーサヤはその王と定められた。
モーサヤ王の代に、文字を刻んだ大きな石が一つモーサヤの所に持ってこられたが、かれは神の賜物と能力によってその文字を解釈した。
この石にはコリアントメルと言う人と、その民の中で殺された者たちの事蹟が刻んであった。このコリアントメルはゼラヘムラの民に見出されて九ヶ月の間民といっしょに住んでいた。
またコリアントメルの先祖に関することも少々刻んであった。コリアントメルの先祖は主がその民の言葉を乱したもうた時にバベルの塔の所から出てきたけれども、主の正しい裁判によってその厳しい裁きを受け今はここから北の方にある土地にその骨が散りぢりになっている。
ごらん、私アマレカイはモーサヤの代に生れた者であって、モーサヤの死を見、今もなお生き永らえている。モーサヤの死んだ後はその息子のベニヤミンが父の後をついで国を治めている。
ベニヤミン王の世に、私はニーファイ人とレーマン人とが一度激しい戦いをして多くの血を流したのを見たことがある。しかし、ニーファイ人が大勝利を得たから、ベニヤミン王はゼラヘムラの地からレーマン人を追い出すことができた。
私は年よりになってきたが子供がなく、またベニヤミン王が主の前に正しい人であることを知っているからこの版をかれに譲り伝える。また私はあらゆる人に勧める。イスラエルの聖者である神に立ち帰り、予言と啓示と天使が人に導きと恵みとを授けることと、異語を語る賜物と、異語を解訳する賜物とそのほか一切の善いこととを信ぜよ。主から出るものはことごとく善であり、悪魔から出るものはみな悪である。
さて、私の愛する兄弟たちよ、私の望むのはあなたたちがイスラエルの聖者であるキリストのもとにきて、キリストの与えたもう救いと贖いの能力とを受けることである。まことに、キリストのもとへきてあなたの全身全霊を捧物としてキリストに捧げ、断食と祈りとを常に怠らず、終りまで堪え忍べ。そうすれば、あなたたちの救われることは主が生きていますように確かである。
さて、私はニーファイの地へ帰ろうとして荒野へ出て行った幾人かの者について少々述べようと思う。つまり、もと自分の居た土地にまた住みたいと思った者たちの数は多かった。
従って、これらの人々は荒野へ出て行ったが、その首領が力も勢いも強い男でその上強情であったから、仲間の間に不和を起し、そのために五十人のほかみな荒野の中で殺され、この五十人はまたゼラヘムラの地へ引き返してきた。
しかし、これらの人々は、またほかの人々を大勢つれて荒野へ旅立って行った。
私アマレカイにはこれらの人々といっしょに行った一人の兄弟があるが、今なおそれらの人々の消息はわからない。私は今や墓に入ろうとしている。この版はすでにいっぱいに書きつくされて余す所がないから、これで私の言うことを終りにする。

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