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2024年4月25日(木) 通読(本日=箴1,ユディ8,アル8 明日=エレ47-52,バル3,クル-43回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕モーサヤ書 第8章
第八章
アンモン、文字を刻んだ二十四枚の金版が発見されたことを知る。アンモン、この金版を予言者にして聖見者であるモーサヤ王に委託することを提案する。

リムハイ王はまことに多くのことをその民に話して聞かせたが、私はただその少しだけをこの書に記した。王は以上のことを話して聞かせた後、ゼラヘムラの地に住む兄弟たちのことをくわしく民に聞かせ、
さてアンモンを群衆の前に立たせて、ゼニフがゼラヘムラを去った時から、アンモンがゼラヘムラを出た時になるまで、その兄弟たちの中に起ったいろいろのことを物語らせた。
アンモンは、リムハイ王の民にベニヤミン王が最後に教えた言葉も宣べ伝え、またベニヤミン王の言った一切の言葉を解り易く説明した。
リムハイ王は、以上のことがすっかり終ってから群衆を解散させて一人のこらずその家へ帰した。
さて、王はその民がゼラヘムラの地を出て以来の民の歴史をのせている版を、アンモンに読ませるためその前へ持ってこさせた。
アンモンがその記録を読んでしまうと、王はアンモンにお前は外国の言葉を訳することができるかと問いたずねたところ、アンモンはできない由を王に答えた。
そこで王はアンモンに言った「私は民が艱難をするのを見て悲しく思い、民の中から四十三人の者たちを荒野の中へ旅をさせた。それは、これによってこの者たちがゼラヘムラの地を発見し、われわれを奴隷の境涯から救い出してくれと兄弟たちに願うこともできるかと思ったからである。
こうして四十三人の者たちは長い間荒野の中をさまよい、力をつくして探したけれども、とうとうゼラヘムラの地を見つけずにここへ戻ってきた。これらの者は旅の間に多くの湖や河がある国を通り、人間や獣などの骨が一ぱい散らばっており、またあらゆる種類の建物の廃墟が一ぱいのこっている国を見つけた。これは前にイスラエルの万軍ほどに大勢の民が住んでいた跡である。
これらの者は、自分たちの話がうそでないことを証明するために、文字が一ぱい刻んである二十四枚の版を持って帰ってきたが、その版は純金でできていた。
また数枚の大きな胸当もいっしょに持って帰ってきたが、それらは真鍮と銅でできていて全然疵のないものであった。
またそのほかに剣も何本か持ってきたが、これはその柄が腐ってしまって、刃は錆で腐蝕していた。ところが、その金版に刻んである言語を訳する力のある者は一人もこの国にない。それで私は汝に訳することができるかと聞いたのである。
私はもう一度聞くが、汝は訳のできる人を知っているか。私はこの言葉をわが国の言葉に訳してもらいたい。この記録を残して亡びた国民の残存者のこと、または亡びた当の国民のことなどが、多分この版によって解るかも知れない。私はその国民が亡びたわけを知りたいと思うのである」と。
アンモンはこれに答えて、王よ、私はこの記録を訳することのできる人を確かに教えてさし上げる。その人はあるものを持っていて、これで見ればどんな昔の記録でも訳することができる。これは神から授けられた賜物であって解訳器と言う。神の命を受けた人のほかには一人もそれを覗いて見ることはできない。見てはならないものを詮索してそれがために亡びるおそれがあるからである。およそ、これを覗いて見よと命ぜられる人を聖見者と言う。
実にゼラヘムラの地に住む民の王は、この命を受けた人であってこの貴い賜物を神から授かっている、ということを言った。
すると王は「聖見者は予言者よりも偉大である」と言った。
アンモンは答えて、聖見者とは啓示者であってまた予言者である。だれも神の全能を受けなければこれより大きな賜物を受けることができないが、だれも神の全能を受ける者はない。しかし、人は大きな能力を神から授かることがある。
聖見者は過去のことも将来のことも知ることができる。聖見者によってよろずのことが示される。すなわち、秘密は明らかにされ、隠れたことは公然となり、知られていないことは知られるようになる。聖見者によってこれらが知られるのであって聖見者でなければ知られない。
このように、神は人が信仰によって偉大な奇跡を行うことができるように、その方法をそなえて置きたもうたので、人はそのはらからに大きな利益を与えるようになるのである、ということを言った。
さて、アンモンがこれらのことを言い終ると、王は非常に喜んで神に感謝していった「この版には疑いもなく大きな奥義がのっている。従ってあの解訳器とは、このような一切の奥義を世の人々にあらわすために備えてあるのである。
ああ、主の御業の驚嘆すべきことよ、その民のために永く堪え忍びたもうことよ。人の知恵はいかに暗くて鈍感なことか。世の人は知恵を得ようとせず、また知恵の支配を受けたいとも思わない。
まことに、世の人は羊飼いから逃げて散り、森の猛獣に追われて食われる野性の羊の群と同じである」と。

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