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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕モーサヤ書 第12章
第十二章
悪事を行う者を非難したためにアビナダイ投獄される。偽の祭司たちアビナダイを裁判する。偽の祭司たちアビナダイに言い破られる。

二年たってから、アビナダイが姿を変えてまた民の間に現われたところ、民がそれをアビナダイであるとは知らなかったのでかれは民に予言して言った「主は私に命じて言いたもう『アビナダイよ、行ってわが民であるこの民に予言せよ。かれらは、その心をかたくなにしてわが言葉にそむき、いまだその悪しき行いを悔い改めず。よりてわれは怒りをかれらに及ぼし、かれらが罪悪と憎むべき行いをなす所にわが烈しき怒りを下さんとす。
この時代の人々はまことに禍なり』と。主はまた私に仰せになった『汝の手を伸し予言して言え。主は言いたもう、この時代の人々はその罪のために奴隷にされ、頬をうたれ、人に追われて殺され、空を飛ぶ猛鳥と犬と猛獣その肉を食うべし。
ノア王の命は、熱き炉の中にある衣と同じく人に惜しまるることなからん。かれはわれを主なりと知るべし。
われは飢饉、疫病などの恐ろしき災をもてわが民なるこの民を責め苦しめ、たえずかれらを泣きわめかせん。
われは堪え難き重荷をその背に負わせ、かれらは物言えぬろばの如くに追い使わるべし、
われはまたかれらの上に雹を降らせかれらにひどく打ち当らしめん。また東風かれらを打ち、虫かれらの地を荒してその穀物を食わん。
また大いなる疫病に打ち悩まさるべし。これらは皆民が罪悪を犯し憎むべきことをなしたるためにわれが行うところなり。
民悔い改めずばわれは民を世界の面よりことごとく亡ぼし去るべし。されど、かれらその歴史をあとにのこしてそれを後世この地に住む民に示すようわれはそれを保存すべきも、そはこの民の憎むべき行いをほかの民に知らしめんためなり』」と。アビナダイはこのほかなおこの民について多くの災を予言した。
ここに於て民はアビナダイを怒り、これを捕えてしばり上げ王の前へ引いて行って次のように王に言った。見よ、われわれは王の民について不吉な予言をして、神が民を亡ぼすと言った者を今ここに引いてきた。
この者はまた王の命についても不吉なことを予言して、王の命は炉の火の中にある衣と同じようになると言い、
また王は一本の草の茎である、獣の足でふみにじられる野の枯草の茎と同じようになると言った。
またかれは、王はあざみの花と同じようになるであろう、あざみの花が満開の時に風が吹くならば、すぐと地面に吹き散らされるのだと言い、これを主の言葉であると偽って言った。また王がもし悔い改めないならば、王の悪い行いのためにこれらのことがみな確かに起ると言う。
さて王よ、王がどのように大きな悪事をなし、王の民がどのように大きな罪を犯したからわれわれは神から罪の宣告を受け、またはこの男から裁判を受けなくてはならないのか。
王よ、われわれは罪がない。また王よ、あなたもこれまで罪を犯したことはない。それであるから、この男は王について偽を言い、ありもしないことを予言したのである。
われわれは強いのでこの先奴隷になることも敵に捕えられることもない。そして王はこれまでこの土地で栄えておられ、また幾久しく栄えるのである。
われわれは、その男を捕えてきた。これを王の手にわたすから、随意に処分なさるようにと。
そこでノア王はアビナダイを牢屋の中へ入れ、その処分方法を祭司たちと協議するために祭司たちに集まれと命じた。
祭司たちは王に言った「アビナダイを訊問するために、かれをここへ連れてこさせたまえ」と。王はアビナダイをここへ引いてこいと命を下した。
そこで祭司たちは、アビナダイに前後不そろいの事を言わせてかれを訴える口実にしようと訊問にとりかかった。しかし、アビナダイは勇しく弁じて祭司たちが非常に驚くほどことごとくその訊問に答えた。アビナダイは実に問われることを一々弁明し一言一句みな言い破って祭司たちを閉口させたのである。
この時、祭司の中の一人がアビナダイに問うて「われらが先祖から教わっているところの誌してある言葉の意味は何であるか。
その言葉には『良き訪れをもたらし、平和を布き、善の良き訪れをもたらし、救いを宣べひろめ、シオンに向いて、汝の神治めたもうと告ぐる者の足は山の上にいと美しきかな。
主がシオンを回復したもうときに、汝の番人らは心を一つにし、声をそろえて高らかに唱わん。
エルサレムの荒れすたれたる所よ。主はその民を慰めエルサレムを贖いてこれを回復したまいし故喜びて共に唱え。
主はその聖き能力を万国の民の眼に現わしたまいたれば、世界の隅々の人々までことごとくわれらの神の与えたもう救いを見るべし』とある」と言った。
そこでアビナダイは答えて言った「あなたらは祭司であってこの民に教え、予言の道を悟ると言いながら、なお私にたずねてこの予言のこころを知りたいと言うのであるか。
私はあなたらに言う。あなたらは主の道を曲げているから禍である。あなたらは、たとえ予言を悟っていてもこれを民に教えなかったから、従って主の道を曲げているのである。
あなたらは心を注いで知識を得なかったから賢くなかったのである。それで、あなたらはこの民に何を教えていなさるか。」
祭司たちは答えて言った「われわれはモーセの律法を教えている」と。
そこでアビナダイは再び言った「もしあなたらがモーセの律法を教えているならば、なぜそれを守らないのか。なぜあなたらは財産に執着をするのか。なぜみだらな行いをし、浮れ女にたわむれて精力を費すのか。なぜ主が私をつかわしてこの民に下る大きな災を予言させたもう必要があるまでこの民に罪悪を犯させるのか。
あなたらは私が本当のことを言っているのを知らないのか。あなたらは私が本当のことを言っているのを知っている。だから当然神の御前にふるえおののかなくてはならない。
あなたらはモーセの律法を教えていると言ったから、自分の罪悪のために打ち悩まされるであろう。あなたらはモーセの律法について何を知っているか、モーセの律法によって救われるものか、あなたらはどう思う」と。
ところが祭司たちは答えて言った「モーセの律法によって本当に救われる」と。
しかしアビナダイは祭司たちに言った「もしあなたらが神の命令を守るならば救われるであろう。すなわち主がシナイの山でモーセに告げて、
『われは汝をエジプトの国より導き出し、奴隷となりし家より救い出したる汝の主なる神なり。
汝はわれのほかに何者をも神とすべからず。
己がため何の偶像をも造るべからず。上は天にあり下は地にある何物にてもその形に象りて偶像を造るべからず』と言いたもうた命令を守るならば救われる。これは私が知っている」と。
そしてアビナダイはなお祭司たちに「あなたらはこれまでに全部これを守って行っているか。いやいや、行ってはいない。あなたらはこの民にこれらのことを守れと教えているか。いやいや、教えてはいないのである」と言った。

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