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2019年11月19日(火) 通読(本日=エス1-5,シラ51,モロ3 明日=詩146-148,四マカ15,モロ4)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ヤコブ書(モルモン) 第7章
第七章
シェレムは、キリストを否定し、しるしを示せと言ったため地に倒される。シェレム、自らの罪を告白して死ぬ。改革が始まる。ニーファイ人に対するレーマン人の憎悪。ヤコブその息子のイノスに版を伝える。

さて、これから数年たってからシェレムと言う人がニーファイの民の中へやってきた。
そして、この男は民の中で説教をし始め、キリストはあるはずがないと言って教え、またキリストの教義をくつがえそうとして人々の気に入るようなことを多く説いた。
そして一生けんめいに人々の心をまどわうように努めたから、これがために多くの人が迷わされた。この男は、私ヤコブが将来この世に下りたもうキリストを信じていることを知って、私に逢う機会をひとえに求めていた。
かれは学問があって民の言葉に全くよく通じていたから、悪魔の力によって上手に人の気に入るようなことを言い、また大そう巧に話をした。
私は多くの啓示を受け、またキリストの降臨についていろいろのことを先見している者であるにもかかわらず、シェレムは私を動かして信仰を捨てさせようと思ったけれども、私はすでに確かに天使らを見て天使から導きと恵みとを授けられ、また、たびたび主が御言葉を以て私に仰せになる声を確かに聞いていたから、私を動かすことはできなかった。
ある時シェレムは私の所へやってきて、次のように言った「ヤコブ兄弟よ、私は汝と話をする機会をひとえに求めて居た。私は汝が方々をめぐって、汝の言う福音、もしくはキリストの教義と言う教えを宣べ伝えておられる由を承知しておる。
このようにして、汝はこの民を多くまどわしたから、民は神の正しい道を曲げてモーセの律法を守らず、かえってモーセの律法を変えて汝の言う何百年か後にくるはずの一人の方を礼拝している。しかしモーセの律法こそ神の正しい道である。ごらん、誰も未来に起ることを先に言うことはできないから、一人もこのような事を知ってはいない。従って私シェレムは、汝の教えは神をけがしていると断言する」と、このようにシェレムは私に反対をした。
しかしごらん、主なる神は私の心に主なる神の「みたま」を注ぎたもうたので、私はシェレムの言葉をことごとく言い破った。
私は、かれに「将来降臨したもうはずのキリストを否定するのか」と問うたが、かれは「もしもキリストが本当にあるならば、私はこれを否定しない。しかし私はキリストと言うものが現在にもなく過去にもなく、またこれからいつまでもないことを知っているのである」と答えた。
つづいて私は「聖文を信ずるか」と問うたら、かれは「さよう、聖文は信ずる」と答えた。
そこで私は「それならば汝は聖文の意味が解っていない。なぜならば、聖文は確にキリストのことを証明しているからである。ごらんよく言っておくが、予言者らは一人もこのキリストと言うお方のことを言わずに書き記したり予言したことはない。
そればかりでなく、キリストのことは私にも示された。私は見たことも聞いたこともあり、また聖霊の力によって教えて見せてもいただいたから、もしもキリストによる身代りの贖罪がないなら、人類はみな永遠に滅亡してしまわなくてはならないことを知っている」と言った。
するとシェレムは「そうであるならば、そのように多くのことを汝に教えたその聖霊と言うものの力によって、私にしるしを一つ見せてもらいたい」と言った。
そこで私はシェレムに「私は汝がすでに真理であると知っていることについて、どうしてしるしを汝に見せたまえと言って神を試みることができようか。汝はこれらのことを真理だと知っていながら、悪魔の仲間になっているから真理を否定する。しかしながら、私の心はどうであっても、ただ神がもし汝をうち破ろうと思いたもうならば、これがすなわち神が天にも地にも権能を持ちたもうことと、キリストが降臨したもうはずであることとを汝に証明するしるしになるのである」と言って「おお主よ、私の心の通りになれと言うのではなく、みこころのままになしたまえ」と祈った。
私ヤコブがこのように言うと、主の御力がシェレムにはげしく当り、シェレムはそのために地に倒れて長い間介抱を受ける身となった。
そこでシェレムはとうとう民に「私はもう死ぬから、死ぬ前に民に言っておきたいことがあるので明日寄り集まってくれ」と言った。
あくる日、民が多く寄り集まったので、シェレムはこの人たちに自分がこれまでその人たちに教えたことをはっきりと取り消し、キリストの権能と聖霊の能力と、天使が現われて人に導きと恵みとを授けることが本当にあるのを認め、
また、はっきりと自分が悪魔の力でだまされたことを告白し、地獄と限りない来世と永遠の罰とについて話をし、
また、私は神にうそを言って、聖文には確かにキリストについて証明がしてあるのに、聖文を信じていると言いながらキリストを否定したから、赦されないほどの罪を犯したのではないかとおそれている。このように神に向ってうそを言ったのであるから、私の境涯がおそろしいものになりはしないかと、非常におそれて自分から今神にざんげをすると言った。
そしてこのように言ってしまうと、もう口が利けなくなりとうとう死んだ。
たくさん寄り集まった人々は、シェレムが臨終に当りこのように言ったのを目のあたりに見て非常におどろいたので、神の力がかれらに及び、かれらは力がなくなって地上に倒れた。
さて、これはまことに私ヤコブにとって嬉しかった。と言うのは、私はかねてこのようになるように天の御父にお願いをして居たが天の御父が私の願いを聞きとどけたもうて私の祈りが答えられたからである。
それからは平和と神に対する愛とが民の間に回復され、民は聖文をしらべて二度とこの悪人シェレムの言葉に聞き従わなかった。
さて、私たちはレーマン人を教化して再びこれに真理を悟らせるため多くの工夫をめぐらしたが、レーマン人は戦争と流血とを喜び、その兄弟である私たちにいつまでも消えぬ怨みを抱いていたから、その工夫は何の役にも立たなかった。そして、レーマン人はその兵力を以てたえず私たちを亡ぼそうとした。
それであるから、ニーファイの民はその救いの岩である神によりたのんで、力の限りにその軍勢を以てレーマン人をふせぐために国を固めたから、当時までは敵に打ち勝っていた。
私ヤコブは、ようやく年をとった。この民の歴史はニーファイのほかの版にのせるから私はこれでこの記録をすることを終り、私の知っているかぎりのことを書き記したことを証明する。人は年月と共に老い、一生の過ぎるのはあたかも一場の夢のようである。私たちは孤独であって真面目な民でありエルサレムから追い出されて流浪の身となった。荒野で艱難をしている間に私たちは生れたが、兄弟たちに憎まれて戦いと不和が起り一生をことごとく嘆き悲しんで送った。
私ヤコブは、やがて墓に入らなくてはならないことを知っているから、私の息子のイノスにこの版を持つように命じ、また私の兄のニーファイが命じたことをイノスに言い伝えたところ、イノスはこの命令を守ることを約束した。私はこの版に僅かしか書きのせなかったがこれで筆をおき、私の兄弟たちの多くが私の言葉を読むことができるように望んで読者に別れを告げる。兄弟たちよ、さらば。

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