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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕エズラ記(ラテン語) 第13章
七日後の夜、わたしは夢を見た。
海から風が起こり、一面に荒波をかき立てたではないか。
そしてわたしは見た。人が天の雲と共に飛んでいたではないか。彼が顔を向けて見つめるたびに、見られた相手はみな恐れおののいた。
彼の口から声が出ると、これを聞いた者はみな、どこであれ、火に触れたろうが溶けるように燃え上がった。
それからわたしは見た。数え切れないほどの群衆が天の四方から集まって来たではないか。それは海から上がって来た人を打ち負かすためであった。
わたしは見た。その人は自分のために大きな山を彫り出し、その上に飛び上がったではないか。
わたしは山が彫り出された地域ないし場所を見ようとがんばったが、できなかった。
それからわたしは見た。彼を打ち負かそうと彼に向かって集まった者は、みな大いに恐れたではないか。しかし彼らはあえて戦った。
すると、押し寄せる群衆の襲撃を見ても、彼は手も上げず、投げ槍もとらず、他の武器も一切手にしなかったではないか。
わたしは彼がその口から火の流れのようなものを吐き出し、その唇からは炎の息を、その舌からは嵐のような火花を吹き出すのを見た。火の流れと炎の息と火花の嵐、これらすべてが一緒に混ざり、
戦いの準備をして突撃する群衆の上に落ち、すべての者を焼き尽くした。すると無数の群衆はたちまち消えてしまい、あとはただ灰の粉と煙の臭いだけになった。わたしはこれを見てとてもこわくなった。
それからわたしはその人が山から降りて、別の平和な群衆を自分のところに呼び集めているのを見た。
彼のところにさまざまな顔の人々が近づいて来た。ある者は喜び、ある者は悲しみながら、ある者は縛られ、ある者は差し出す捕虜たちを引き連れていた。わたしはとてもこわくなって目を覚まし、いと高きお方に祈った。
「あなたは初めからしもべであるわたしにこれらの不思議なことをお示しになり、わたしを認めて願いを受け入れるにふさわしい者と考えてくださいました。
そこでこんどは、この夢の解釈をお教えてください。
わたしの心に思いますには、こういう日まで生き残った者は不幸です。しかし生き残らなかった者はもっと不幸です。
生き残らなかった者は悲しむでしょう。
彼らは終わりの日に何が準備されているかを知りながら、それに出遇えないからです。しかし生き残った人々だって、
やはり不幸なのです。彼らはこれらの夢が示すように、大きな危険と多くの苦難を見るのですから。
それでも雲のようにこの世から去って行き、終わりの日に起こることを見ないよりは、危険な目にあいながらも終わりの日に立ち会うほうが、まだ幸せです」。主はわたしに答えた。
「幻の解釈をあなたに告げよう。あなたが語った事について明らかにもしよう。
あなたは生き残った人々と生き残らなかった人々の話をしたが、これがその解釈である。
その時に危険をもたらす者こそ、危険のただ中でも力ある方に対して働き、信仰とを持ち続ける者を守るであろう。
だから、死んだ者より生き残った者の方がはるかに幸せなのだと思いなさい。
ところで幻の解釈は次の通りである。あなたは海のまん中から人が上がって来るのを見たが、
これこそいと高きお方が長いこと準備しておられた人である。いと高きお方はその人によってご自分の造られた物を救うだろう。そしてその人が生ぎ残った者たちを指導するだろう。
あなたはその口から風と火と嵐が出るのを見、
さらにその人は投げ槍も武器も持たずに、彼を打ち倒すためにやって来た群衆の攻撃を粉砕したが、それはこういう意味である。
いと高きお方が地に住む者を救おうとする時が来るではないか。
その時には地に住む者たちは気が狂うであろう。
そして町は町に、地方は地方に、民は民に、国は国に敵対して、互に戦おうとするだろう。
そしてこれらのことが起こり、前にわたしがあなたに示したしるしが起こるようになると、その時わたしの子が現れるであろう。それこそがあなたが見た海から上がって来た人である。
民はその声を聞くとみな、おのおのが自分の国を捨て、お互いに戦っていたこともやめるだろう。
またあなたが見たように、彼を打ち負かそうとやって来る無数の群衆が一つに集められるだろう。
しかし彼はシオンの山の頂上に立つであろう。
山が人の手によらず彫り出されるのをあなたが見たように、シオンは整えられすっかり建設された形で到来して、すべての人に現われるであろう。
ところで彼、すなわちわたしの子は、やって来た民の不信仰を非難するだろう。それが嵐の意味だ。また彼らの悪い思いと受けるべき責め苦とを目の前に突きつけるだろう。
それが炎の意味だ。そして何の苦労もなしに律法で彼らを滅ぼすであろう。それが火の意味だ。
そしてあなたは、彼が別の穏やかな群衆を自分のところに集めるのを見たわけであるが、
これらはヨシヤ王の時代に捕えられ、その領土から連れ出された九つの部族である。アッスリヤ王シャルマネセルが捕虜として連行し、川の向こうへ移した民である。こうして彼らは異国に連れて行かれたのだ。
しかし彼らは異邦人の群れを離れ、かつて人が住んだことのないさらに遠い地方へ行こうと相談した。
それは、かつて自分の国では守ることができなかった律法を、そこで守るためであった。
こうして彼らはユフラテ川の狭い道を通って入って行った。
その時いと高きお方は彼らに対して奇跡を行い、彼らが渡るまで川の流れを止められた。
道のりはその地方を通って一年半の遠さであった。その地域はアルザレテと呼ばれた。
それから彼らはそこに終わりの時まで住んでいた。そして今や再び帰り始めたのである。
もう一度いと高きお方は彼らが渡ることができるように川の流れを止められた。このためあなたは群衆が平和のうちに集まったのを見たのである。
しかしまたあなたの民の中から生き残った者たち、わたしの聖地に見出された者たちも救われるであろう。
だからいと高きお方は集まった諸国の民の群れを滅ぼす時、生き残った民を保護するであろう。
そしてその時主は彼らにきわめて多くの奇跡を示すであろう」。
わたしは言った。「統治者である主よ、次のことを教えてください。なぜわたしは海の中から人が上がって来るのを見たのですか」。主はわたしに言った。
『人が、海の深みに何があるか調べたり知ったりすることもできないように、地に住む者はわたしの子や彼と共にある者たちをその日まで見ることはできない。
これがあなたの見た夢の解釈である。このことはあなただけに明らかにされたのだ。
なぜならあなたは自分のことを捨ててわたしの事に専念し、わたしの律法をきわめたからである。
あなたは自分の人生を知恵によって定め、理性を母と呼んだ。
だからこそわたしはあなたにこのことを教えたのだ。いと高きお方のところには報いがあるのだ。あと三日たったら、わたしはあなたに別のことを話し、驚くべき重大なことを明らかにしよう」。
それでわたしはそこを出て野に向かった。いと高きお方がしかるべき時になさった奇跡のために、彼に栄光を帰しさんびした。
彼は時と、時の中で起こることを支配なさるからである。わたしはそこに三日とどまった。


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