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2024年3月19日(火) 通読(本日=サム下1-4,シラ17,モサ10 明日=詩48-50,二マカ1,モサ11)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕アルマ書 第5章
第五章
全国の市や村に於て神の神権の大祭司アルマが人民に述べた言葉。
アルマ、教会の逢った経験を再び数え上げる。罪悪を攻撃する。人民に悔い改めを要求する。

さてアルマは人民に神の道を宣べ伝え始めたが、最初はゼラヘムラの地に於て宣べ伝え、それから全国をまわって伝道をした。
アルマが自分で記したところによると、ゼラヘムラ市で設立をした教会の会員たちにかれが宣べた言葉は次のようである。
「私アルマは父アルマにより神の教会を司どる大祭司に聖任せられたが、私の父はこの職に任命をする権能と威力とを神から授っていた。あなたたちに言うが、父はニーファイの地の界にあるモルモンと言う所で教会を立て始め、モルモンの泉の中で同胞にバプテスマを施した。
それから後に、その教会員らは神の憐みと能力とによりノア王の民の手から救い出された。
しかしその後荒野の中でレーマン人の奴隷となり、まことに自由を失った境涯に居ったが、このときも主はその御言葉の能力をもってかれらを奴隷の境涯から救い出したもうた。このようにして私たちはこの地へ導かれ、この土地のいたるところにも神の教会を立て始めた。
現在この教会の会員である兄弟諸君よ、あなたたちは先祖が自由を失った境涯に居たことを十分によく記憶しているか。神があなたたちの先祖に恩恵を与えて長い間かれらを堪忍したもうたことを十分によく記憶しているか。また神がかれらを地獄へ落ちないようになしたもうたことを十分によく記憶しているか。
ごらん、神はかれらの心を改め、かれらの深い眠りを覚したもうたから、かれらは目を覚して神を信じた。かれらは暗やみの中に居たけれども、後にかれらの身も霊も永遠の言葉の光に照らされた。まことにかれらは死の縄目と地獄の鎖にとり巻かれて永遠の滅亡がかれらを待ちもうけていた。
しかしわが兄弟諸君よ、あなたたちの先祖は本当に亡びたか。いやいや、亡びはしなかった。
死の縄目は断ち切られたか、また先祖をしばっていた地獄の鎖は解かれたか。その通り、本当に解けた。従ってかれらの心は広く開けて、贖いたもう愛を讃美する歌を唱った。あなたたちに言う。かれらはすでに救われた。
それなら、どのような条件で救われたのか。何によって救いを望むことができたか。何によって死の縄目と地獄の鎖から救い出されたか。
ごらん私は説明ができる。すなわち、私の父のアルマはアビナダイが口ずから授けた教えを信じたではないか。そして、アビナダイは聖い予言者ではなかったか。かれは神の御言葉を宣べ、それを私の父アルマは信じたではないか。
私の父は信仰のためにその心が非常に改まった。私はこれらのことが皆真実であることをあなたたちに証する。
私の父はあなたたちの父に神の道を宣べ伝えたところ、あなたたちの父もその心を大いに改めて謙遜な心で生けるまことの神に頼り、終りまでその行いは忠実であった。それであるからあなたたちの父は救われたのである。
わが教会の兄弟諸君よ。私はあなたたちに聞くが、あなたたちは今日霊によって生れ神の子になっているか。あなたたちは神の御姿を自分の身に受けているか。あなたたちは今言ったような大きな改心をすでに感じているか。
あなたたちは自分を造りたもうたお方が贖い救いたもうことを本当に信じているか。あなたたちは信仰の目で未来を見通し、死んで亡びるはずのこの肉体がよみがえって不死不滅となるところ、すなわちこの朽ちるはずのものが復活して朽ちないものとなって現世でわが身のした行いに応じて裁判を受けるために神の御前に立つところが見えるか。
あなたたちは裁判の日に主の御声が自分たちに聞こえて『さいわいなる者たちよ、われに来れ。汝らが地上にてなしたる行いは正し』と言いたもうことを今から思いはかることができるか。
または、その日にあなたたちは主にうそを言って『主よ、私たちが地上でした行いは正しい行いである』と言い、そして主があなたたちを救いたもうと今思っているのか。
あるいはまた、全く自分のした罪悪を明らかにみな思い出し、神の命令を無にしたことを思い起し、これによって心の中に自分が罪深い者であることを覚えて、ひどく後悔しながら神の法廷に引き出されるのを今から思ってみることができるか。
あるいはその日に、あなたたちはすでに神の御姿を自分の身に刻んで清い心と清い手をもって神を仰ぎ見ることができると思うか。
あなたたちはもし自分の身を任せて悪魔に従ったなら救われると考えられるか。
あなたたちがもし悪魔に従ったならば、あの裁判の日になって自分は救われないと言うことを悟るにちがいない。なぜならば、だれでもその衣を洗って白くしなかったらな決して救われないからである。人の衣は、私たちの先祖が予言をしたように、その民をその各々の罪から贖うために降臨したもう御方の血によって、その汚れが全く洗い去られるまで清められなくてはならない。
それであるから、わが兄弟諸君よ。あなたたちの中で血と種々の汚れで不潔になった衣を着たまま神の法廷に立つ者があるとするならば、その人はどんな心持がするであろう。ごらん、その血と汚れとはその人に対してどんな証言をすることであろう。
その血と汚れとは、人を殺しあらゆる罪悪を犯した者であることを証言するのではなかろうか。
あなたたちはこのような汚れた人が一点のしみもなく洗われた真白な清い衣を着ているアブラハム、イサク、ヤコブそのほかすべての聖い予言者と共に神の王国に坐る所が得られると思うか。
いやいや、このように坐る所は決して得られない。もし私たちの造り主を世の始めから偽りを言う者であるとし、またそのような者であると思うのでなければ、このような汚れた人々が天の王国に居れるとは思えない。かえって、このような人々は悪魔の国の子らであるから天の王国から追い出されるのである。
私の兄弟諸君よ、あなたたちにもしも心を改めたことと、贖いを与える愛を讃美する歌を唱いたいと思ったことがあるならば、今もそう思えるか私はたずねたい。
あなたたちはいつも神の御前に罪を犯さずに居ったか。あなたたちがもしも今にも死ぬとするならば、心の中に『私は十分へりくだっている』と言い、また『私の衣は、その民の罪を贖うために降臨したもうキリストの血で洗われて白くなっている』と言えるであろうか。
ごらん、あなたたちは高慢な心をすっかり取り去ったか。もしも取り去っていないならば、神に逢う用意はまだできていない。天国はすでに近づいている。もしも用意ができていないならば永遠の生命は得られない。それであるから、早く用意をしなくてはならない。
あなたたちの中にはまだねたみ心をすっかり取り去らない者がいるか。このような人はまだ用意ができていない。用意のできていない人は無罪にはされない。天国は近いけれどもその来る時刻が知れていないから、用意のできていない人は早く用意をしてもらいたい。
またあなたたちの中に兄弟を侮りこれを苦しめる者があるか。
このような人は禍である。なぜならばこのような人も用意がしてない者であって、悔い改めなければ救われない時がすでに近づいているからである。
それであるから、罪悪を行うすべての人たちは禍である。悔い改めよ、悔い改めよ。主なる神はこのように仰せになる。
ごらん、神はすべての人を招いて憐みに満ちた手をかれらの方へ伸し『悔い改めよ、さらばわれ汝らを受けん』と仰せになる。
また主は言いたもう『われに来れ、されば生命の木の実を食い、無料にて自由に生命のパンを食い生命の水を飲むことを得ん。
われに来て義を行え、さらば切られて火に投げ入れらるることなし。
良き実を結ばざる者、義を行わざる者がみな泣き悲しむべき時はすでに近し』と。
ああ罪悪を犯す人たちよ、浮世の無益な物を誇る人たちよ、義の道を知っていると人の前で言いながら、羊飼いがこれまでも呼び現在まだ呼んで居たもうのにその御声に耳を傾けず、あたかも羊飼いのない羊のように迷っている者よ。
良い羊飼いは今もあなたたちを呼んで招き、しかも自分の名であなたたちを呼んで居りたもう。その御名はすなわちキリストである。しかるにあなたたちがもしもこの良い羊飼いの声に耳を傾けず、またあなたたちを呼びたもう御名に耳を傾けないならば、あなたたちはこの良い羊飼いの羊ではない。
もしもこの良い羊飼いの羊でないならば、あなたたちは何の群に属するか。ごらん、悪魔はすなわちあなたたちの羊飼いであって、あなたたちは悪魔の羊の群の中に居るのである。そうでないと言える者はだれもない。そうでないと言う者はうそつきであって悪魔の子である。
何となれば善はみな神から出るけれども悪はみな悪魔から出るからである。
それであるから、人がもしも善い行いをするならば、その人は良い羊飼いの声を聞いてこれに従うのであるが、悪い行いをする者は悪魔の声を聞いてこれに従うのであるから悪魔の子になるのである。
悪魔に従う者は悪魔から報いを受ける。その報いは正しいことに関する死であってすべて善い事について死んでしまっている有様になることである。
さて私の兄弟諸君よ、私は全心全力をこめて話し、またあなたたちが必ず間違いをしないようにはっきりと神の命令のままに話をした。どうか私の話を聞いてこれを守ってもらいたい。
私はキリスト・イエスにある神の神権を受けている者であるから、このように話をするのは私の務めである。私はまた将来起ることについて私たちの先祖が告げたこともこの民に証をせよと命令されている。
こればかりではない。あなたたちは私自身これらのことを知らない者であるとは思わないか。ごらん、私は自分がこれまでに話したことはみな本当であると自分で知っていることを証する。どのようにしてそれが確かであることを知っているかと問うならば、
これは神の聖い「みたま」が私に示したもうたのである。私は自分がこれを知るために長い間断食をして祈った。そこで主なる神がその聖い「みたま」によってこれを私に示したもうたので、私は自分でこれが真理であることを知っている。この聖い「みたま」とはすなわち私の中にある啓示の「みたま」である。
また神は私たちの先祖が告げた言葉が本当であって、私の中にある予言の「みたま」にかなうものであることを私に啓示したもうた。この予言の「みたま」も神の「みたま」によって示されたものである。
これから私は将来起るはずのことについてあなたたちに告げる。私はその告げることがみな本当であることを知っている。イエス・キリストは将来この世に来りたもう。これは神の生みたもう独子であって恩恵と憐みと真理とに満ちたもう御方である。ごらん、世の人の罪、まことにその名を固く信ずる一切の人の罪を贖ってしまうために来りたもう御方はすなわちイエス・キリストである。私はこのことを知ってあなたたちに証を立てる。
さてあなたたちに言うが、年をとっていると若いとの差別なく、束縛されていると自由であるとを問わず、老年と中年と青年であるとを問わず、私の愛する兄弟諸君と全国に住む一人のこらずの人に道を宣べ伝え、悔い改めて新に生れなければならないと勧めるのは、私の召されている神権に定められている務めである。
まことに「みたま」は勧めて言いたもう『世界の隅々に至るすべての人々よ、悔い改めよ。天国は近くして神の御子、栄光、威勢、荘厳、能力、主権を具えて来りたまわんとすればなり』と。私の愛する兄弟諸君よ、「みたま」はまた言いたもう『全世界の王にして天の王なる者の栄光は、間もなく世の人々の中に輝かん』と。
この「みたま」は大きな声で私に呼ばって言いたもう『起きて出でよ。而してこの民に「悔い改めよ、しからずば決して天の王国に住むこと能わず」と告げよ』と。また言いたもう。
『見よ、斧はすでに木の根に置かれたり。故に善き実を結ばざる木はみな切られ、消すこと能わずいつまでも尽きざる火に投げ入れられん。これを覚りて記憶せよ。聖者これを言いたまいたればなり』と。
さて私の愛する兄弟諸君よ。あなたたちはこの言葉を拒むことができるか。この言葉を無視して聖者を足の下に踏みつけることができるか。その上、自分の心に誇り高ぶることができるか。やはり高価な衣で身を飾ることを改めず、浮世の無益な物と自分の富とに執着をするのか。
自分が他人よりもすぐれていると、どこまでも考えを改めないのか。またあなたたちの兄弟を迫害するのを改めないのか。ごらん、その兄弟たちとは謙遜な心をもち、聖い神権が定めている道に従ってこの教会に入れられ、聖霊によって聖められ、悔い改めにかなう行いをするものを言う。
私の兄弟たちよ、あなたたちはやはり貧しい者貧乏で困っている者たちに背を向けて、自分の持物を惜しんで施さないことを改めないのか。
かたくなでその罪悪を改めない一切の者たちは、もし速かに悔い改めないならばついに切られて火に投げ入れられるであろう。
今私はあなたたちに告げる。良い羊飼いの声に従いたいと思うすべての者よ、悪い者たちから去ってこれと別れかれらの不潔なものに接触してはならない。悪人の名は削りとられて義人の名といっしょに数えられない。これは『悪人の名はわが民の名と並ぶべからず。
義人の名は生命の書にのるべし。さればわれこれらにわが右において一つの嗣業を与えん』と言う神の言葉が成就するためである。さて私の兄弟諸君よ。あなたたちはこれに対して異議を唱えることがあるか。たとえ異議を唱えたとしても何であろう。神の言葉は必ず成就するに違いないからである。
多くの羊をもつとき、おおかみが入ってきて羊を食い殺さないようにこれを保護しない羊飼いがあなたたちの中にあるか。ごらん、もしもおおかみがどうかして羊の群に入ってくることがあれば、羊飼いは直ちにこれを追い払うではないか。本当にその通り、最後にもしできることならおおかみを殺すにちがいない。
さて私はあなたたちに告げる。良い羊飼いは今やあなたたちを呼んで招いて居りたもう。あなたたちがもしその声に聞き従うならば、そのお方はあなたたちをその羊の群に加えたまい、あなたたちはその羊になるのである。そしてそのお方は、あなたたちに命じて汝らの亡びぬよう貪欲なおおかみを汝らの中に侵入させるなと言いたもう。
今私アルマもまた命令を私に下したもうたお方の言葉を借りて、私がすでにあなたたちに告げた言葉を守って行えとあなたたちに言う。
私はこれを命令として教会に属する人々に語り、また教会に入っていない人たちは、あなたたちも生命の木の実を共に食べることができるよう、教会へきてすでに悔い改めた証拠にバプテスマを受けよと言って、これらの人を導くのである。」

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