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2024年4月19日(金) 通読(本日=エレ42-46,バル2,クル-41回 明日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ニーファイ第二書 第9章
第九章
ヤコブの訓えのつづき。限りないキリストの贖罪。救い主の苦しみが先見される。律法のないところに罰なし。

「さて、愛する兄弟たちよ。私がこれらのことを読む目的は、主の誓約についてあなたたちに知らせるためであって、その誓約とは主がイスラエルの全家と結びたもうたものであり、またそれは、
ユダヤ人が神の真の教会と羊の群に再び復され、その受け嗣ぎの地に帰して集められそのすべての約束の地に住む日がくるまで、主が世の始めから代々聖い予言者たちの口によってユダヤ人に語りたもうていることであるのを知らせるためである。
ごらん愛する兄弟たちよ。私がこれらのことを話すのは、主なる神があなたたちの子孫に与えたもう祝福のために、あなたたちがいつまでも頭を高く挙げて喜ぶように話すのである。
私はあなたたちの多くが未来の事を知ろうと思って、大いに探し求めたことを知っている。それ故にあなたたちはわれわれの肉体は必ずやせ衰えて死ぬものであるけれども、未来に於てわれわれは復活体となって神に会うと言うことを知っていると私は明らかに認めている。
また真に、私たちが出てきたエルサレムに於て神が肉体のまま世の人々に現われたもうと言うことをあなたたちが知っていると明らかに認めている。その事が世の人々の間に起るのは真実大切である。それは大いなる造り主が万人を自分に服従させるためにはまず自らこの世の人に服従し万人のために死にたもう必要があるからである。
大いなる造り主の憐み深い道が成就するために万人に死が伝わったから必ず復活を来す能力がなくてはならない。そしてこの復活は人間の始祖が堕落をしたから必ず人間にこなくてはならない。そして人間の始祖が堕落をしたのは律法を破ったから生じたのである。かように人間は堕落をしたために、主の御前から追い出されてしまった。
それでその罪の贖いは、キリストの限りない贖罪でなければならない。すなわちそれがキリストの限りない贖罪でなかったならば、この朽ちる肉体が朽ちないものになることができないから、人間に下った最初の裁きが限りなく続かなくてはならない。もしそうであるならば、この肉体は墓に横たえられて朽ち果てもとの土に帰って再びよみがえることはない。
おお大いなる神の知恵よ。その深い憐みと御恵みよ。ごらん、もし肉体がもうよみがえらないならば、私たちの霊は必ずあの天使、すなわち永遠の神の御前から堕ちて悪魔となった天使に服従してもうよみがえることは決してない。
そして私たちの霊は必ずあの天使のようになり、私たちは悪魔すなわち悪魔に属する使たちとなって私たちの神の御前から締め出され、あの偽りを生む親と共に、彼自身のように不幸の中に留らなければならない。まことにその者は私たちの始祖をだまし、真の天使と思われるばかりにその姿を変えて人間たちをそそのかし、人殺しをする秘密の結社を作らせたり、あらゆるかくれた悪い行いをさせたりする者である。
私たちがこの恐ろしい怪物につかまれないように、一つの道を備えて下さる私たちの神の恵みはいかにも大きいではないか。まことにその恐ろしい怪物とは死と地獄とであって、私のいわゆる肉体の死と霊の死である。
しかしイスラエルの聖者である私たちの神が救いの道を立てたもうたから、私が今言った肉体の死である墓は一時的のものであって、やがてその中にある死体を解き放つ。
また、私が今言った霊の死である地獄もやがてその中にある死んだ霊を解き放つ。それであるから、墓と地獄とは何れもその中にある死者を出さなければならない、すなわち地獄はその捕えた霊を放ち、墓はその捕えた肉体を放たなければならない。そこで人の体と霊とはもとの通りいっしょになるのであるが、これは全くイスラエルの聖者のもちたもう復活の能力による。
おお私たちの神の計画の偉大なことよ。何となれば、今言った事のほかに神のパラダイスは義人の霊を放ち、墓は義人の体を放たなければならない。そこで、その霊と体とはまたもとの通りいっしょになる。ここですべての人間は不朽で不死不滅の者となり、しかもかれらは生ける人であってこの世で肉体を持っている私たちのように物事を知る力を具え、今の私たちが持っている物事を知る力はその時に完全になるのである。
それで私たちは、自分に罪があること、汚れていること、裸であることをすべて完全に悟るのである。しかし義人たちは自分の喜びと正しさとを覚りつくして、清浄の衣すなわち義の衣を着せられる。
さて、すべての人々がこの第一の死から復活するとかれらはすでに不死不滅となっているから、イスラエルの聖者の審判の座に出なければならない。それから裁判があって、すべての人々は神の神聖な裁判の法によって裁かれなければならない。
そして正しい者たちはやはり義に止まり、汚れた者たちはやはり汚れに止まる。従って汚れた者たちは悪魔と悪魔の使たちとなり、かれらのために用意された永久に消えぬ火の中へ行ってしまうのであって、かれらの苦しみは、果しなくいつまでもいつまでも炎が昇る燃える硫黄の湖の如くである。この事の確かであるのは、主の生きていますように確かである。それはこれを主なる神が仰せになったからであって、また主のとこしえの言葉は決して空しくなるはずがないからである。
おお私たちの神の偉大なことと正しいことよ。神はその言葉をことごとく遂げたもうからである。そしてその言葉がすでに神の口から出たのであるから、神の律法は必ず踏み行われねばならない。
しかしごらん、イスラエルの聖者を信じ、この世の苦難を堪え忍び、世の辱しめを物ともしないイスラエルの聖者の聖徒である義人たちは、この世の始めからかれらのために用意された神の王国を受け嗣いで、その喜びはとこしえに充ち満ちる。
おお私たちの神イスラエルの聖者の憐みの大きなことよ。神はその聖徒らをあの恐ろしい怪物である悪魔と死と地獄と永遠の苦しみである燃える硫黄の湖から救いたもう。
おお私たちの神の偉大な神聖さよ。神はよろずの事を知りたもうから、その知りたまわないことはない。
だれでもみな神の声に聞き従うならば、神はあらゆる人を救うためにこの世に降りたもう。見よ、神はおよそアダムの家族である者は男でも女でも子供でも、差別なくあらゆる命のある者の苦痛を受けたもう。
神がこのように苦痛を受けたもうのは、一切の人類をあまねく復活させて、あの大裁判の日にすべての人を神の御前に立たせんがためである。
神はすべての人に向って、汝らはイスラエルの聖者を全く信仰して悔い改め、神の御名によってバプテスマを受けよ。さもなければ神の王国には救われないと仰せになる。
よって、もしもすべての人々が悔い改めて神の御名を信じ、その御名によってバプテスマを受けることなく終りまで忍ばなければ必ず救われないのである。イスラエルの聖者、主なる神がこう宣うたからだ。
だから、神は律法を立てたもうたが律法がないところには罰がない、罰のないところには罪の宣告もない。そこで、罪の宣告のない人々はイエスの身代りの贖罪によって、イスラエルの聖者の憐みを蒙る。それは、これらの人々が聖者の御力によって救われるからである。
身代りの贖罪は、律法を与えられたことのないすべての人々に主の正義が要求するところを満たすから、かような人々は、あの恐ろしい怪物である死と地獄と悪魔と永遠の苦しみである燃える硫黄の湖から救われて、かれらに息をたもうたイスラエルの聖者である神の御許に再び復されるのである。
しかしながら、これまでに律法を与えられ、まことにわれわれと同じ様にあらゆる神の命令を受けていても、これらの命令に背き、その試しの生涯を徒らにすごす者は禍なるかな。その有様は恐ろしいものであるからである。
おお悪魔の狡猾な謀ごとよ。おお人間の虚栄と意志の弱さと愚かさよ。人間は学問があると自分は賢いと思って神の訓戒に耳をかさず、自分独りで解ると思って神の訓戒をうち捨てるから、その知恵は愚かであって何の益にもならず、かれらはついに亡びるのである。
しかし、人間がもしも神の訓戒に従うならば、学問のあるのも善いことである。
しかしながら、この世の物を豊かに持つ富者たちは禍なるかな。かれらは自分が富んでいるから貧しい人たちを見下げ、謙遜な人たちをいじめ、そして心にいつも自分の宝を思っているから、かれらの宝はかれらの神である。しかしごらん。かれらの宝はかれらと共にまた亡びる。
また、聞こうともしないつんぼのような人たちは禍なるかな。かれらは亡びるからである。
見ようともしないめくらのような人たちは禍なるかな。かれらも亡びるからである。
心の清くない者は禍なるかな。かれらは終りの日に自分の罪悪を知って良心に責められるからである。
偽りを言う者は禍なるかな。かれは地獄に落し入れられるからである。
はかりごとを以て人を殺す者は禍なるかな。かれは殺されるからである。
みだらな行いをする者は禍なるかな。かれらは地獄に落し入れられるからである。
偶像を拝む者たちは禍なるかな。かれらは悪魔の王に喜ばれるからである。
これを要するに、およそ罪を抱いたまま死ぬ者は皆禍なるかな。かれらは一度神の御許に立ち帰ってその御顔を仰ぐけれどもやはり罪があるからである。
おお私の愛する兄弟たちよ。あの聖い神に対して罪を犯すのが恐ろしい悪事であることを思い起し、またあの狡猾な者の誘惑に負けるのもまた恐ろしい悪事であることを思い起せ。肉欲に迷う心は死を招き霊のことを思う心は永遠の生命を招くということを記憶せよ。
おお私の愛する兄弟たちよ。私の言葉をよく聞け。イスラエルの聖者の偉大さを記憶せよ。私があなたたちに向ってひどいことを言ったと言うな。もしそう言うなら、あなたたちは真理をののしることになるのだ。なぜなら私はあなたたちの造り主の言葉を告げたのだから。私は真理の言葉が、あらゆる汚れた者に対してひどく当るのが解っている。しかし、正しい者たちは真理を愛してゆるがないから真理の言葉を恐れない。
それで、私の愛する兄弟たちよ。聖者である主の許へきて主の道が正しいことを記憶せよ。ごらん、人のふみ行うべき道は狭いけれども、それは人の前に真直ぐに通じている。その門を守る者はイスラエルの聖者であって、ここには下僕をお使いにならない。そしてこのほかには一つも通る所がないからこの門から入るほかはない。しかし、門を守る者が主なる神であるから、人はこれを欺くことができない。
そして、門を叩く者には誰にでもこれを開きたもうのであるが、自分の学問があるからとて誇る学者、自分の知恵があるからとて誇る知者、自分の宝があるとて誇る富者、これらはみな主なる神がいやしみたもう者たちであるから、もしもかれらがその誇る所をうち捨て、神の前に自分らを愚かな者だと思って低くへりくだるのでなければ、神はかれらに門をお開けにはならない。
そして、かれらには真の知者と慎み深い人たちの事などすなわち聖徒たちのために用意された幸福はとこしえに隠される。
おお私の愛する兄弟たちよ。私の言葉を記憶せよ。ごらん、私は私の衣を脱いでこれをあなたたちの前に振い、私を救いたもう神がそのあらゆるものを見通す目を以て私を御覧になるように祈る。それであるから、終りの日にすべての人が各々その行いに応じて裁かれる時になると、あなたたちは私があなたたちの罪悪の責めをわが身から振り払ったのをイスラエルの神が現に御覧になったことと、私があなたたちの亡びの責めから免れて神の御前に輝いて立っていることとを知るであろう。
おお私の愛する兄弟たちよ。あなたたちの罪を悔い改めてあなたたちを堅く縛ろうとする者の鎖を振りほどき、あなたたちの救いの岩である神のところへ来れ。
あなたたちが非常に怖れて縮み上らないようまた自分のおそろしい罪悪をことごとく思い返して『全能の主なる神よ。汝の裁判は聖いが上に聖い。しかし、私は自分に罪のあることを知っている。私は汝の律法に背いたから、私の罪は私が犯したのである。悪魔が私に勝ったから、私はそのおそろしい悲惨に悩まされている』とやむを得ず叫ぶことのないように、正義の報いが義人たちに下る栄えの日、すなわち裁判の日を迎えるためにあなたたちの霊と肉体との用意をせよ。
しかしごらん、私の兄弟たちよ。私がこれらのことのおそろしい真実をあなたたちに知らせる必要があるであろうか。あなたたちの心がもしも清ければ、私はあなたたちに真理の明白さに従ってあからさまに語ろうとするであろうか。
ごらん、あなたたちがもしも聖かったならば、私は聖いことについてあなたたちに話をしよう。しかし、あなたたちは聖くないしまた私を師と仰ぐから、私は罪の結果をあなたたちに教えることがぜひ必要である。
ごらん私は身も心も罪をにくみ、私の心は義を楽しむ。されば、私の神の聖い御名を讃めたたえよう。
さあ、私の兄弟たちよ。だれでものどの渇いている人たちよ、水のところへ来れ。お金のない人たちよ、来て受けて食べよ。まことに、来てお金を払わず代金もなしにぶどう酒と乳とを受けよ。
それであるから、価値のないものに金を使うな。満足させることのできぬものに労力を費すな。勉めて私の言うことを聞き、私のこれまでに言ったことを記憶せよ。そしてイスラエルの聖者のもとに来て腐りもせず汚れることもできぬものを飽くまで食べて、あなたたちの霊を肥せ。
ごらん私の愛する兄弟たちよ。あなたたちの神の言葉を記憶せよ。そしてたえず昼は神に祈り、夜は神の聖い御名に感謝せよ。そしてあなたたちの心を喜ばせよ。
ごらん、主の誓約がいかに大きいかを。また、主が人間にいかばかりいつくしみ深いかを。主は偉大であり恩恵と憐みに富ませたもうので、私たちの子孫はこの世からことごとくは肉体で亡びてしまわず、主に守られてこれから先の代にイスラエルの家の正しい枝となると約束をなしたもうた。
さて、私の兄弟たちよ。私はもっとあなたたちに話をしたいのだが、明日になったら私の言い残したことを言うことにしよう。アーメン。」

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