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第七章 ヤコブの訓えのつづき。イザヤ書第五十章と比較せよ。 「まことに、主はこのように仰せになる。『われは汝らをしりぞけたのであるか、または汝らを永遠に棄てたのであるか。主は言う、汝らの母を去った離縁状はどこにあるか。われはだれに汝らをしりぞけたか、または何れの債主に汝らを売渡したか。われは実に何人に汝らを売渡したのであるか。見よ、汝らはその罪悪のために自分の身を売り、汝らの咎のために汝らの母は捨てられた。
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それ故に、われの来た時にはだれも居らず、われの呼んだ時にはだれも答える者がなかった。イスラエルの家よ。わが力が少しでも減ったから贖うことができないのか、それともわれには全然救う能力がないのであるか。見よ、われが叱りつければ海はかれ河は荒地となり、水が乾くによってその中の魚は乾き死んで臭くなる。
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われは黒い衣を天に着せ、粗い布をもってその覆いとする。
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イスラエルの家よ。主なる神は学者の舌をわれにたもうて汝らに時の宜しきを得た一言を語ることを知らせたもう。汝らの疲れた時主は朝ごとにわれを醒し、わが耳を醒して学者のように聞かせたもう。
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主なる神はわが耳を開きたもうたが、われは逆らいもせず退くこともしなかった。
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われは鞭うつ者にわが背を向け、わがひげを抜く者にわが頬をまかせ、はずかしめられても、唾を吐きかけられても、わが顔をおおわなかった。
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主なる神がわれを助けたもう。それであるから、われは辱めを受けないのである。われはすでにわが顔をひうちいしのように堅くしたから、恥ることがないのを知っている。
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主は近くにましましてわれを正しとしたもう。だれがわれと争うであろうか。さあ相対して共に立とう。わが敵はだれであるか近づいて来い。さらば、われはわが口の力を以てその敵を打とう。
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主なる神がわれを助けたもう。されば、およそわれを罪する者はことごとく衣のように古び、「しみ」のために食いつくされよう。
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汝らのうち主をおそれその僕の声に従いながら、しかも暗やみの中を歩いて光をもたぬ者はだれであるか。
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見よ、およそ火を燃やし、火の粉を以て己が身をかこむ者よ。汝らみなその火の光の中を歩め、汝らの燃やした火の粉の中を歩め、汝らがわが手から受けるのは悲しみのうちに死ぬことである。』」
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