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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ニーファイ第二書 第10章
第十章
ヤコブの訓えのつづき。キリストの降臨。約束の地に王のないこと。シオンに向って戦う者の滅亡。

「さて、私の愛する兄弟たちよ。私ヤコブは先に私が話したこの正しい枝についてもう一度話をする。
ごらん、私たちが得た約束は私たちが肉体をもっているこの世についての約束である。それで私に示されたように、私たちの子孫の中には無信仰のために肉体の命を落す者が多いが、神は多くの者を憐みたもうから、私たちの子孫は元に復されてその贖い主が真に解る道にくる。
それで私があなたたちに話をしたように、キリストは(贖い主の御名をこう申し上げるように昨晩天使が私に告げたもうた)世界の中で一番罪深いユダヤ人の中へお出にならなければならない。そしてユダヤ人はキリストを十字架にかけるが、それは私たちの神が必要と認めたもうからであって世界中どこにもかれらの神を十字架にかけるような国民はユダヤ人のほかにない。
それは、もしも神がほかの国民の中で大きな奇跡を現わしたもうならば、その民は悔い改めてこの奇跡を現わす者が自分たちの神であることを知るからである。
エルサレムにいる人たちは、その罪深い行いと祭司の偽善売教とによって、キリストに向ってその心をかたくなにしキリストを十字架にかける。
それであるから、かれらの罪深い行いのために、破滅と飢饉と疫病と流血とがかれらを襲い、その中で滅亡を免かれる者たちは万国の民の中に散らされる。
しかしごらん、主なる神が仰せになるには、かれらがわれをキリストであると信ずる日がくる時には、肉体があるこの世のうちにその受け嗣ぎの地へ復される。これはわれがかれらの先祖と誓約をしたことである。
その時には、かれらは永く散り散りになっていた海の島々と世界の四方から集まってくる。また異邦人から成る諸々の国民は、これをその受け嗣ぎの地へつれ戻す業によってわが目に大いなる者となるのであると、これは神の仰せになる言葉である。
まことに異邦人の王たちはかれらの養父となり、后らはその養母となる。それであるから、主の約束は異邦人にとって大きなものである。何となれば、主がこれを仰せになったのであってだれがこれと争えるであろうか。
しかしごらん、神が仰せになるには『この地は汝らの受け嗣ぎの地となるべく、異邦人その上にて祝福を受くべし。
またこの地は異邦人にとりて自由の地となり、その異邦人を治むる王はその地になかるべし。
われはすべてほかの国民が侵さざるようにこの地を防ぎ固めんとす。
シオンに逆らいて戦う者は亡びん。
われに背きて王を立つる者は亡ぶべし。主にして天の王なるわれは、わが言葉に聞き従う者の王となり、とこしえにその光となる。
故にわれが人間が肉体をもつこの世に在る中に履むべきものとして人間に約束をなしたる誓約を果すためには、人が秘密に行う暗黒の業、殺人そのほか諸々の憎むべき業を必ず破らざるべからず。
故にシオンに逆らいて戦う者は、ユダヤ人も異邦人も、奴隷も自由民も、男も女も差別なく共に亡ぶべし。これらは全世界の浮れ女なるによりてわれにくみせざる者はわが敵なればなり。
われは、人間が肉体をもつこの世に在る中に履むべきものとして人間に約束したる誓約を果さん』と。
それであるから私の愛する兄弟たちよ、神は仰せになる『われは異邦人の手によりて汝らの子孫を悩まさんとす。さりながら、われはその後異邦人の心を柔ぐるにより、かれらは汝らの子孫にとりて父のごとくに成るべし。それ故に、異邦人は祝福を受けてイスラエルの家の者と共に数えられるべし。
されば、われはこの地を神聖にして、汝らの子孫と汝らの子孫の中に数えらるる者とが、いつまでも受け嗣ぎの地として持つようになすべし。この地はあらゆるほかの土地に勝りたる選り抜きの土地なれば、われはそこに住む者が皆われを礼拝せんことを求む』と。
さて、私の愛する兄弟たちよ、私たちの憐み深い神は、これらの事について大そう偉大な知識を与えたもうたから、私たちは神を心に思い起して、私たちの罪を捨てようではないか。また私たちは神に捨てられたのではないから、頭を垂れて恥じないようにしようではないか。しかし、私たちは一旦受け嗣ぎの地から追い出されはしたけれども今はそれよりも善い土地につれてこられた。これは主が海を私たちの道となしたもうたからであって、私たちは今海の島の上にきている。
しかし、主が海の島々の上にある者たちと結びたもうた誓約は大きな誓約であるから、島々というからにはこの島のほかにももっと島があって、これにも私たちの兄弟たちが住んでいる。
ごらん、それは主なる神がそのみこころのままに、時々イスラエルの家の人々を、よそへつれ出したもうたことがあるからである。さてごらん、主は折り取られた人々を皆忘れたまわないから、私たちのこともまた忘れたまわない。
それであるから、あなたたちは喜び勇め。そして、あなたたちは自分の思う通りに行う自由があるから、限りない死の道を選ぶかまたは永遠の生命の道を選ぶかは、各自の自由であることをおぼえておけ。
それであるから、私の愛する兄弟たちよ、神のみこころに従って悪魔と肉体の意志に従ってはならない。神に従った後あなたたちの救われるのは、神の御恵みにあり、また神の御恵みによることを記憶せよ。
それであるから、願わくは神が復活の力をもってあなたたちを肉体の死からよみがえらせ、またキリストの身代りの贖罪の力によって、あなたたちを永遠の死からよみがえらせたもうて、あなたたちが神の永遠の王国に迎え入れられ聖い恵みによって神を讃美するように。アーメン。」

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