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第二十章 真鍮版の上に記録された予言。イザヤ書第四十八章と比べよ。 [1-2]イスラエルと呼ばれてユダの水からすなわちバプテスマの水から出、主の御名によって誓い、イスラエルの神を口にしながら、真実をもって誓わず正しきを以て誓わず、自ら聖い都の者であると言いながら万軍の主であるイスラエルの神(イスラエルの神の御名はすなわち万軍の主)に依り頼まぬヤコブの家よ、これを聞け。
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見よ、われはすでに過ぎ去ったことを世の始めから示した。それらのことはわが口から出してこれを示した。われはまことににわかにこれを示したのである。
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それは、われは汝らがかたくなであってその首の筋が鉄でありそのひたいが真鍮であることを知るからである。
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それ故にわれは始めから汝らに事を述べ、それらの事が起るに先立ってこれを汝らに示した。かように示したのは汝らをして「わが偶像はこれらのことをした。わが刻んだ像とわが鋳た像はこれらのことを命じた」と言わせないがためである。
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汝らはすでにみなこれらの事を見これらを聞いている、しかるに汝らはこれらを宣べ伝えないのか。また汝らはわれが始めから新なこと、汝らがいまだ知らなかった隠れたことを汝らに現わしたが汝らはこれが解らなかったか。
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わが示したことは今成就したのである。始めから成就したのではない。しかしわれは汝らが解る前にすでにこれを汝らに告げた。これは汝らに「われはすでにこれを知っている」と言わせないためである。
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われは汝らが甚だしく二心のある行いをなし、生れながらそむく者と呼ばれることを知っているから始め汝らに知らせることも解らせることもなく、始めから汝らの耳を開かせなかった。
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しかしわれはわが名のためにわが怒りを猶予し、わが誉のために罰をさしひかえて汝らを絶ち亡ぼすことをしまい。
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見よ、われはすでに汝らを精煉し、艱難の炉に入れて汝らを試しかつ選んだからである。
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われはわがためにこのようにする、まことにわがためにこのようにするのである。それはわれはわが名の汚されるのをゆるさず、またわが栄光を他の者に与えまいとするからである。
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ヤコブよ、わが召を受けたイスラエルよわれに聞け。われは神である、始めにしてまた終りである。
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わが手は地の基を据えた、わが右の手は天を測った。われが天地を呼ぶならば天地は共に立つであろう。
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イスルエルの家よ皆集まって聞け。予言者らの中でこれらのことを汝らに宣べ告げたのはだれか。主はその人を愛したもうた。その人はまことに予言者らの宣べ伝えた主の御言葉を成就し、主のみこころのままをバビロンに行い、その手をカルデヤ人の上に下す。
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主はまた仰せになる、まことに主なるわれであるわれが命じた。われは宣べ伝えるためにその人を召しその人を連れてきた。主はその人の道を栄えさせよう、
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汝らわれに近づけ、われは始めからひそかに語ったことはない、なにごとでもその宣言の時からこれを語った。主なる神とその「みたま」がその人を遣わしたもうた。
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汝らの贖い主、イスラエルの聖者である主はかように言う。われはその人を遣わした。汝らに益のあることを教え、汝らをその行くべき道に導く汝らの主なる神がこれをなした。
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ああ汝らイスラエルはわが命令に聞き従ったらよかったものを、しからば汝らの平安は川のように、汝らの義は海の波のように、
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汝らの子孫は砂のように、汝らの腹から生れる子はいさごのように数多くなって、その子の名はわが前から断ち切られることもなく、消えてなくなることもなかったであろう。
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汝らバビロンから出よ。カルデヤ人から逃れよ。歌声をもって宣べ伝え、地の端に至るまで言い伝えて、主はその僕のヤコブを贖いたもうたと言え。
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ヤコブの族は渇いたことがなかった。主がこれを導いて砂漠を行かせ、かれらのために岩から水を流れ出させたもうた。岩を打ち割ると水がほとばしり出たのである。
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主はすべてこのようなことだけでなく更に大きなことをなしたもうたが、それでも悪人には平安がないと仰せになった。
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