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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ニーファイ第一書 第16章
第十六章
リーハイの息子たちと、イシマエルの娘たちと結婚をする。旅行をつづける。指向器または指向球を授けられる。イシマエル死ぬ。

さて、私ニーファイが私の兄弟たちにこの話をしてしまうと、ごらん、兄弟たちは「汝はわれわれの聞くに堪えないほど残酷なことを言った」と私に言ったから、
私は兄弟たちに「私が真理に従い悪人を責めて残酷なことを言ったのはよく知っている。しかし、私は正しい者を正しいとし、これらの者が最後の日に当然救いあげられることを証明した。それであるから、罪のある者は真理が胸の底まで刺しつらぬくために真理を残酷だと思うのである。
さて兄さんたちよ、もしも神の御前に正しい行いをするためにあなたがたが正しくあり、進んで真理に耳を傾けてこれに従い真理に心を留めるならば真理のために不平をもらして『汝はわれわれに向って残酷なことを聞かせた』などと言わないであろう」と言った。
そして私ニーファイは私の兄弟たちに主の命令を守るようにと熱心にすすめた。
それで兄弟たちが主の御前にへりくだったから、私は兄弟たちが正しい道をふむであろうと心によろこび、また兄弟たちが必ずそうなるように希望を抱いたのである。
さて、以上のことはすべて私の父がレミュエルの谷と呼んだ谷に天幕を張って住んでいた時に話をしまた起ったことである。
それから、私ニーファイはイシマエルの娘の一人を妻にめとり、私の兄弟たちもまたイシマエルの娘たちを選んで妻とし、ゾーラムもまたイシマエルの長女をめとって妻とした。
かようにして私の父は主から受けた命令をことごとく遂げ、また私ニーファイも主から非常に豊かな祝福を受けた。
ところが夜になって主の御声が私の父に聞こえ、そのあくる日に荒野へ旅をつづけよと命じたもうた。
そこで私の父が翌朝起きて天幕の入口へ出ていったところが、父の非常に驚いたことには、地上にめずらしい細工の円い球が一つあった。それは純良な真鍮でできていて、その円い球の内部には二本の指針があり、その一本は荒野で行くべき方向を指していた。
そこで、私たちは荒野へ持って行くべき一切のものと、主の賜わった食糧の残りとをことごとく集め、また荒野へ持って行くためにあらゆる種類の種子を取った。
そして私たちは天幕を携え、レーマン川を横ぎって荒野へと出発をした。
さて、私たちは四日の間、ほぼ南南東の方角へ旅路を進み、ここに再び天幕を張ってその地をシェゼルと名づけた。
そして私たちは弓矢を携え家族の食料にする肉をとるため荒野へ出かけて行ったが、その肉をとってから再びシェゼルへ、荒野の中で待っている家族のところへ帰ってきた。そしてまた前と同じ方向へ向って、紅海に近い国境の荒野の中で一番土地が肥えたところを追って進んで行った。
私たちは、道々食料にする肉を弓矢と石と石投器によってとりながら何日も何日も旅をした。
そして私たちは、いつもあの球の指す方向へ進んで行ったが、球は私たちを荒野の中で:一そう土地の肥えたところへ導いて行った。
私たちは何日も何日も旅をしてからまた休息をして、家族の食料をとるためにしばらくの間天幕を張った。
ここで私ニーファイは食料にする肉をとろうとして出て行ったが、その時純良な鋼でできている私の弓を折ってしまった。ところがごらん、弓を折ってからは肉がとれなかったから、弓を折ったと言うので私の兄弟たちは私に腹を立てた。
かようにして、私たちは肉をとらずに家族のところに帰ってきたが、家族の者たちは旅のためにひどく疲れていたので食物がないので非常に苦しんだ。
それでレーマンとレミュエルとイシマエルの息子たちは、荒野の中で逢った艱難と苦しみのために非常に不平を言い始め、また私の父さえも主なる神に向って不平を言い始めた。まことに皆の者は非常に悲しかったから、主に向って不平の言葉をもらしたのであった。
さて私ニーファイは私の弓を折ったために兄弟たちから苦しめられたが、兄弟たちの弓まもたその弾力がなくなったから事が非常にむつかしくなり、そのために私たちは少しも食料をとることができなかった。
そして私の兄弟たちが主なるかれらの神に向って苦情を言うほどまたその心をかたくなにしたから、私は兄弟たちにさまざまさとし聞かせたのであった。
やがて私ニーファイは木で一本の弓をつくり、まっすぐな枝から一本の矢をつくったので、一本の弓と一本の矢と石投器と石とでわが身を固め、さて私の父に向ってどこへ行って食物をとろうかとたずねた。
父も家族の者たちも、私が心をつくしてさまざまいさめたから、私の言葉に感じて自らへりくだり父は主にお伺いをした。
すると主の御声が父に聞こえて、父が前に主に向って不平の言葉をもらしたのをきびしくこらしめたもうたので父は悲しみの底に沈んだ。
ところがまた主の御声があって「球を見て書き記してあることをよく心に留めよ」と仰せになった。
そこで父は球の上に書いてあることを見ると非常におそれおののき、また私の兄弟たちもイシマエルの息子たちも、私たちの妻たちも同様におそれおののいた。
私ニーファイが球の中にある指針を見ると、私たちがこれを信ずる信仰と熱心と注意の強弱に従って指針が動くのを知った。
またそれらの上には主の道について私たちに知らせる新しいことが読みやすく書き記してあったが、これがまた私たちがそれを信ずる信仰の強さと、これに従う熱心の強さとに応じて時々書きかえられた。かようにして、主は小さな手段によって偉大なことを遂げたもうことを私たちは悟るのである。
さて私ニーファイは球の上にあらわれた指図にしたがって山の頂きまで登って行った。
そして野獣を何匹も殺したので、私たちの家族に食べさせる食料ができた。
それで私は殺した獣をかついですぐに私たちの天幕へ帰ってきたが、さて私か食料をとってきたのを見た時の家族の者たちの喜びようと言ったら大したものであった。そして家族の者たちは主の御前にへりくだり、主に感謝を捧げたのである。
さて私たちは再び旅路につき、始めとほぼ同じ道筋を進んで行ったが何日も何日も旅をした後しばらく留まるためにまた天幕を張った。
しかしここにイシマエルは死んでネホムと言うところに葬られた。
ところがイシマエルの娘たちは、その父の亡くなったためと荒野の中で苦しい目に逢ったために非常に歎き悲しみ、自分たちをはじめにエルサレムの地からつれ出したのは私の父であると言って、父に向い「私たちの父は亡くなってしまった。まことに私たちは久しく荒野の中をさまよってきて多くの艱難に逢い、飢えと渇きと疲れとに苦しんだ。かような苦しい目に逢った末は結局荒野の中で飢死をしてしまうにちがいない」とつぶやいた。
イシマエルの娘たちはかように私の父と私とに向ってつぶやき、またエルサレムに帰りたいと望んだのである。
ところでレーマンは、レミュエルとイシマエルの息子たちに語って「見よ、われらの父とわれらの弟ニーファイとを殺そうではないか。われらはニーファイの兄であるのに、かれはあえてわれらの支配者となり勝手にわれらを教える者になっている。
かれは主がかれと共に語りたもうたと言い、また天使から導きと恵みとを受けたと言っているが、見よ、われらはかれがうそを言っていることがわかっている。かれらはわれらの目をくらましておそらく人の知らぬ荒野の中へわれらを誘い込めると思い、その目的でかれのわるだくみによりいろいろなことをするのである。そして一度荒野の中へ誘い込んでしまったら、かれはわれらの王となりわれらの支配者となって、心のまま思いのままにふるまおうと思っているのだ」と、こう言う風に私の兄のレーマンはかれらの心をかき立てて怒らせるようにしたのである。
しかし主は私たちと共にいましたから、まことに主の御声が聞こえてレーマン、レミュエルおよびイシマエルの息子たちにさまざま語り聞かせ、かれらをひどくこらしめたもうた。それで、かれらは主の御声によってこらしめを受けた後、その怒りを解き自分たちの罪を悔い改めた。よって主は私たちが飢死をしないように再び食物を与えて祝福したもうたのである。

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