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2024年4月23日(火) 通読(本日=王上1-4,シラ22,アル6 明日=詩63-65,二マカ6,アル7)

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節表示・修正 口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕ユデト記 第8章
引照(日本語T) 解題
ユディト記 第8章
そのころユデトがこのことを聞いた。このユデトは、イスラエルの子、シメオン族のツリシャダイの子、シェルミエルの子、ナタナエルの子、エリアブの子、ケルキアの子、エリヤの子、アヒトブの子、ラファイムの子、ギデオンの子、アナニアの子、エルキヤの子、オジエルの子、ヨセブの子、オクスの子メラリの娘であった。

夫のマナセも同族であり、親戚であったが、大麦の刈り入れの時に死んだ。

彼は畑で麦の束をまとめていた人々を監督していた時、熱中症にかかり、病床についたのちに彼の住む町ベトゥリアで死んだのである。人々は彼をドタイムとバラモンの間の野に、彼の先祖たちと一緒に並べて葬った。

ユデトは寡婦として彼女の家に住むようになり、三年四ヵ月がたっていた。

彼女は自分の家の屋上に幕屋を建て、腰には粗布をまとい、寡婦の衣を身につけた。

彼女は安息日およびその前日、新月の日およびその前日、イスラエルの家の祭りと喜びの日をのぞいて、寡婦になってから毎日断食した。

彼女の姿は美しく、顔は非常に若々しかった。彼女の夫マナセは彼女に金、銀、奴隷、女奴隷、家畜、畑を残したので、彼女はそれらを守り続けていた。

心から神を畏れていた彼女に対して悪口を言う者はなかった。

民が水不足で弱りきって、司に対して不平を言い、オジアスが民に対して、五日後には町をアッスリヤ人に引き渡そうと誓ったことばを、ユデトはすべて聞いた。

ユデトは全財産を管理している女奴隷を遣わして町の司カブリスとカルミスを招いた。

彼らがユデトのもとへやって来ると、ユデトは彼らに言った。「ベトゥリアの住民を治める皆さん、どうかわたくしのことばを聞いてください。あなたがたがきょう民の前で語ったことばは間違っています。あなたがたは、神と誓約をしたそうですね。この五日の間に主が助けてくれなければ、町を敵に明け渡すと。

今日、神を試み、神に代わって人々の前に立つようなことをするあなたがたは、いったい何さまなのですか。

全能の主を試みるようなあなたがたには、永久に何一つわかることはないでしょう。

人の心の深みを知ることも、思いのうちをおしはかることもできないのに、ましてや、これらすべてをお造りになった神のみこころを知り、その思いを知ることができましょうか。みなさん、わたくしたちの主なる神を決して怒らせてはいけません。

たとえ五日の間にわたくしたちを助けることを望みにならなくても、お望みの日数の間に、敵の眼の前でわたくしたちを保護することもできれば、滅ぼすこともできる権威をお持ちなのが、神なのですから。

あなたがたはわたくしたちの主なる神のみこころを誓いでしばりつけてはなりません。神は人間とは違って、おどかされて何かをすることもないし、お願いされて心を変えることもありません。

ですからわたくしたちは主の救いを待ちつつ、主の助けを呼び求めましょう。もしもみこころにかなうならば、主はわたくしたちの声を聞き届けてくれるでしょう。

手で造った神々を拝むような部族や家や地方や町は、昔はありましたが、わたくしたちの時代にはおりません。

偶像崇拝をしたためにわたくしたちの先祖は剣や略奪に渡され、敵の前に無残にも倒れたのでした。

しかしわたくしたちは主のほかには神とすることはありませんでした。ですから神はわたくしたちの誰をもお見捨てになることはないと、わたくしたちは確信しています。

わたくしたちがこんなふうに降伏してしまうとすれば、その時はユダヤ全土が占領され、神殿は略奪されてしまいます。主は神殿への冒涜の代償としてわたくしたちの血を流し、

同胞を殺し、国土を異民族に占領させるでしょう。わたくしたちがどこで奴隷になったとしても、そこで財産を荒らすでしょう。そしてわたくしたちを奴隷とした民族の間で、わたくしたちは痛めつけられ、辱められるでしょう。

主なる神はわたくしたちに恵みをもたらすことはなく、わたくしたちはいつまでも奴隷となり辱められることでしょう。

ですから皆さん、わたくしたちの同胞たちに、イスラエルの民全体の命がわたくしたちにかかっているのだと、神殿と祭壇とはわたくしたちによって支えられているのだと明らかにしようではありませんか。

こういうすべてのことを考えたうえで、主なる神に感謝をささげましょう。わたくしたちの先祖が試されたように、主はわたくしたちをも試しているのです。

主がアブラハムに何をなさったかを、ヤコブがシリアのメソポタミアで母の兄であるラバンの家畜を牧していた時に何が起ったかを、思い起こてください。

主は彼らの心を試すために火のように苛酷な試練を与えましたが、わたくしたちへの試練はまだこれほどではありません。主がご自分に近づく者に試練を与えるのは、決して復讐ではなく、警告なのです」。

オジアスはユデトに向かって言った。「あなたはまったく真心からおっしゃいました。あなたのことばにさからう者はおりません。

あなたの知恵が明らかにされたのは今日がはじめてではありませんし、子どものころから洞察力を持った方であるとは、みんなが知っていることです。あなたはすぐれた気立ての持ち主ですから。

しかしながら民は非常に渇いておりますから、仕方なくわたしたちは彼らにあのように語り、誓ったのです。その誓いをわたしたちは破ることはできません。

あなたは信心深いご婦人ですから、わたしたちのために祈ってください。そうすれば主はわたしたちの水がめを満たすために雨を降らせてくださり、わたしたちは衰弱して死ぬこともないでしょう」。

ユデトは彼らに言った。「わたしの言うことを聞いてください。わたくしは今後何世代にもわたって民の子孫たちに語りつがれるような仕事をいたしましょう。

今宵、あなたがたは町の門のところに立っていてください。わたくしは女奴隷といっしょに町を出ます。皆さんが敵に町を明け渡す期限のうちに、主はわたくしの手によってイスラエルを救ってくださることでしょう。

皆さんはわたくしが何をするか、詮索しないでください。仕事が成功するまでは、わたくしが何をしようとしているかを申し上げることはしません」。

そこでオジアスと司たちはユデトに向かって言った。「どうぞご無事で。主なる神があなたを先導して、敵に報復してくださるように」。

彼らは幕屋から出ると、持ち場へと帰って行った。


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