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真理子様 > 新共同訳で新たに採用された旧約聖書続編(外典)の「エズラ記(ギリシア語)」「エズラ記(ラテン語)」という奇妙な名前、たしかにヘンですけど(だってどのみち日本語に訳されてるじゃないの!)、私は支持します。だってこの二書にまつわる各聖書の書名はいままで大混乱状態で、私はいまだに間違えます。 > しかもこの問題は続編のみならず正典のエズラ記、ネヘミヤ記もまきこんでいるのです。 > このさい、ちょっとまとめておきましょう。 > なお、( )つきの書名は長くなるので、以下、エズラ記(ギリシア語)はエズ・ギ、エズラ記(ラテン語)はエズ・ラと略し、この新共同訳の書名が各聖書でどうなっているかというのを聖書別にまとめます。 > > ●BHS > BHSはヘブライ語原典ですから当然正典しかありません。 > エズラ記=エズラ記・ネヘミヤ記(連続) > ネヘミヤ記=〃 > ヘブライ語聖書では長らくエズラ記とネヘミヤ記というのは1巻の本でした。もともとからそうだったかどうかは異論がある(たぶん本来は別)ものの、1書のような2書のような、微妙な関係です。そんなわけでBHSのp.1430では、エズラ記のあとにいきなりネヘミヤ記が連続しています。 > > ●LXX > 七十人訳と呼ばれるギリシア語訳聖書です。ΕΣΔΡΑΣはギリシア語としてはエスドラスと読みますが、訳すときは「エズラ」でいいと思います。また、Αʹ、Βʹみたいに右肩にʹがついているのはアルファベットじゃなく数字ですので、A(エー/アルファ)、B(ビー/ベータ)のままにするのはかえってマズいです。 > エズラ記=第二エズラ記の1-10章(ΕΣΔΡΑΣ Βʹ(1-10)) > ネヘミヤ記=第二エズラ記の11-23章(ΕΣΔΡΑΣ Βʹ(11-23)) > エズ・ギ=第一エズラ記(ΕΣΔΡΑΣ Αʹ) > エズ・ラ=なし > LXXではエズラ記とネヘミヤ記はまとめて第二エズラ記となっています。LXXを訳した時点でヘブライ語聖書でもこの両者が一つであった証拠です。そしてその前にエズ・ギが「第一エズラ記」として入っています。つまりはエズ・ギのほうが重要なんですね。エズ・ギはエズラ、ネヘミヤとかなり内容が共通しているので、ほとんど似たような本が二つ連続していることになりますが、まあ列王記と歴代誌、マカベア第一・第二みたいな例もあるし、いいのかもしれません。 > > ●ヴルガタ > ラテン語聖書です。ラテン語聖書には他のバージョンもあるのですが、いまは実質的にこれがラテン語訳聖書の代名詞ですね。なお、Ezra(e)はドイツ聖書協会のヴルガタの表記ですが、Esdra(e)とかEsra(e)と表記されることもあります。ていうか、うちを含めて、聖書を掲載しているサイトって、タイトルはいい加減だったりしますからね。 > エズラ記=第一エズラ記(Liber Ezrae I) > ネヘミヤ記=第二エズラ記(Liber Ezrae II) > エズ・ギ=第三エズラ記(Liber Ezrae III) ※付録 > エズ・ラ=第四エズラ記(Liber Ezrae IVないしIIII) ※付録 > エズラ記とネヘミヤ記をはっきり分けたのはヴルガタです。はっきり分けたと言っても、サムエル記の上下みたいなもので、現行のドイツ聖書協会の本では改ページなく続いているんですが、一応別物ということになっています。 > ヴルガタには付録というのがあって、新約聖書よりも後に、カトリックで偽典とされた本、マナセの祈り、エズ・ギ、エズ・ラ、詩篇151、ラオデキア人への手紙が、この順に入っています。新共同訳の旧約聖書続編にはエズ・ギ、エズ・ラ、マナセの祈り、が入っているのですが、これらはカトリックでは偽典とされているので、カトリック版の聖書、たとえばバルバロとか光明社とかフランシスコ会訳には入ってません。「新共同訳」というとプロテスタントの人はついつい「共同した相手はカトリックのみ」と思ってしまいますが、実はこれらを使っているのは聖公会(一応プロテスタント)なんですね。 > LXXとは第一、第二という付番のしかたが大きく異なります。ここからが大混乱のはじまりはじまり。 > > ●聖公会続編 > 戦前は「旧約聖書続篇」、戦後は「アポクリファ」という名前で、聖公会が出した続編のみの本。 > エズ・ギ=エズラ第一書 > エズ・ラ=エズラ第二書 > この二書はなぜか冒頭に載っているのですが、付番の仕方が似てるようで違うようで、これまた混乱のタネになっています。 > > ●教文館・聖書外典偽典 > 新共同訳聖書が出るまでは、旧約外典を読もうとすれば教文館の「聖書外典偽典」を読むしかなかった(一応聖公会のアポクリファは出てましたし、講談社から部分訳はありましたけど)のですが、これがまたヘンな流儀です。 > エズ・ギ=第一エズラ書 > エズ・ラ(3-14章)=第四エズラ書 > 一、四という付番は、もともとの出典であるLXXとヴルガタに即しているといえば理屈は通りますが、問題は教文館の聖書外典偽典は最初の2章と最後の2章をカットしていること。これは、この4章が後代(キリスト教時代!)の加筆だからという理由で、学問的な訳ではまま見受けられる流儀です。しかもこのとき、最初と最後のそれぞれ2章を独立した本扱いして、しかもその言い方が、 > エズ・ラ(1-2章)=第二エズラ記 > エズ・ラ(3-14章)=第四エズラ記 > エズ・ラ(15-16章)=第五エズラ記 > だったり、 > エズ・ラ(1-2章)=第五エズラ記 > エズ・ラ(3-14章)=第四エズラ記 > エズ・ラ(15-16章)=第六エズラ記 > だったりと、これまた混乱のきわみになっています。 > > そんなわけでエズラ記をめぐる外典偽典の呼び方は混乱のきわみ。番号で呼ぶのが混乱のもとなんですね。内容に即して「エズ・ギ=エズラ記・三人の若者版」「エズ・ラ=エズラ記・黙示録版」なんていうのが誤りがないんですが、タイトルが長くなるし、タイトル捏造というそしりを受けてしまいます。ここは新共同訳のエズラ記(ギリシア語)、エズラ記(ラテン語)というのが無難だと思うので、今後はこの書名が定着することを切望します。
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