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真理子様 > ステファノを迫害した連中の素性は、{act:6:9}に書いてますが、ルカの手抜きギリシア語(田川・使徒行伝p.101)のためにとても難解です。いろんな訳を見るとかえって混乱するので、ひとつここは、原文と格闘してみましょう。文字化けを防ぐためアクセントは全部消しました。 > NA:ανεστησαν(彼らが立ち上がった) δε(しかし) τινες(ある者たちが) των(それらの) εκ(うちの・次は「~の」という形) της(その) συναγωγης(シナゴーク=会堂の) της(その) λεγομενης(言われている) λιβερτινων(リベルティノスたちの) και(そして) κυρηναιων(キリニ人たちの) και(そして) αλεξανδρεων(アレキサンドリア人たちの) και(そして) των(それらの) απο(から・次は「~の」という形) κιλικιας(キリキヤの) και(そして) ασιας(アシアの) συζητουντες(一緒に議論をしている・現在分詞) τω(それに) στεφανω(ステファノに), > ついでながら、聖書の逐語訳を掲げているサイトに http://bible.co.jp/bible/nt/index.htm があるのですが、この部分にけっこう間違いがあって使えません。人任せにはできないですね。 > まず、主語はτινες(ある者たちが)、述語はανεστησαν(彼らが立ち上がった)。それから最後の「ステファノと議論している」というところなんで、全体構造は「ある者たちが立ち上がって、ステファノと議論した」。現在分詞って英語でいえば-ing形ですけど、定動詞みたいに使います。 > で、文中にτων(その)とかτης(その)とかτω(それに)とか出てきてるのは全部定冠詞です。ギリシア語は「うそっ!」というくらい定冠詞をてんこもりで使います。固有名詞にだってばんばん、「赤い本」だったら「赤い」と「本」の両方につけます。そのことで、どの語がどの語にかかっているかが明白になるので、ギリシア語は語順が自由です。ここで出てきてる形は、τωが男性単数与格(~に)、τηςが女性単数属格(~の)、τωνが男性複数属格です。 > さて、τινες(ある者たちが)の素性ですが、その次の定冠詞はτων。男性複数属格ですね。あれれれ、男性複数属格名詞が次にきませんね。そう思ってずっと探してみると、λιβερτινωνがそう。語尾が-ωνなんでわかりやすい。でもκαι(そして)でもう一つκυρηναιων(キリニ人たちの)、さらにκαι(そして) αλεξανδρεων(アレキサンドリア人たちの)。またκαι(そして)が続きますが、こんどはまた定冠詞των(それらの)がついてるのでこれは別物。つまり、αλεξανδρεων(アレキサンドリア人たちの)までひとまとまりで、それ全体にτινες のあとの τωνがかかってるんです。 > 「これは別物」以降を先に片付けちゃいましょう。απο(から・次は「~の」という形) κιλικιας(キリキヤの) και(そして) ασιας(アシアの)。κιλικιαςもασιαςも女性単数属格です。これは前置詞αποの次の語は必ず属格になるという規則のためです。でも、αποの前の定冠詞はなぜ「男性」複数属格なのでしょうか。実はこの定冠詞τωνだけで、「~という男たちの」という意味になるのです。次に「人たち」という語が省略されていると考えてもかまいません。 > さて、とっておいたτων(それらの) εκ(うちの)以降の話です。συναγωγης(シナゴギス)は「シナゴーグ・会堂」という意味ですが、女性名詞で単数属格(~のという形。前置詞εκのせい)なんですね。次のλεγομενης(言われている)はλεγω(言う)の受動形現在分詞の単数女性形属格。これだけで「言われている」は「会堂」にかかることが明白です。全部定冠詞がτηςという形ですし、名詞なども語尾が-ηςなんで、文法うろ覚えでもわかりますよね。次のリベルティノスなんかにはかかりません。 > しかし、シナゴーグなんていうのはごく一般的な語なんで「言われている」はおかしい。λιβερτινων(リベルティノスたちの) κυρηναιων(キリニ人たちの) αλεξανδρεων(アレキサンドリア人たちの)が修飾した形ではじめて「と言われている」が生きるのです。 > 整理すると、この人々とは、 > 1.「リベルティノス、キリニ人、アレキサンドリア人たちのためのシナゴーグ」に属する人たち > 2.キリキヤやアシアから来た人たち > ってことになるのです。 > > 代表的な訳を並べます。 > 口語(×):すると、いわゆる「リベルテン」の会堂に属する人々、クレネ人、アレキサンドリヤ人、キリキヤやアジヤからきた人々などが立って、ステパノと議論したが > 新共同(×):ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴隷の会堂」に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者たちが立ち上がり、ステファノと議論した。 > 新改訳(×):ところが、いわゆるリベルテンの会堂に属する人々で、クレネ人、アレキサンドリヤ人、キリキヤやアジヤから来た人々などが立ち上がって、ステパノと議論した。 > 新世界(×):しかし,いわゆる“自由民の会堂”の者たち,およびキレネ人やアレクサンドリア人,またキリキアやアジアから来た者たちのうちのある人々が,ステファノと論じ合うために立ち上がった。 > 塚本(○):すると解放奴隷、クレネ人、アレキサンドリヤ人の礼拝堂と言われる礼拝堂の人々や、キリキヤ(州)、(小)アジヤの人々があらわれてステパノと議論をしたが、 > 岩波(○):すると、「ローマの解放奴隷」、キュレネ人、アレクサンドリア人のいわゆる会堂に属する人々、キリキア〔州〕やアシア〔州〕から来た人々のある者が立って、ステファノと議論をしたが、 > 田川(○):そこでリベルティノイとキュレネ人とアレクサンドリア人の会堂と呼ばれる会堂の者、またキリキアやアシア出身者など何人かが立ち上がって、ステファノスに議論をしかけたのだが、 > 岩隈(×):すると、キュレーネー人とアレクサンドリアー人とキリキアーとアシアー出身の人との、いわゆる「解放奴隷の会堂」のある人たちが進み出て、ステファノスと議論したが、 > > 田川先生、この話をうだうだとp.101-102にかけて書いてますけど、文法的な形だけでイッパツじゃないですか(そのことを本にはちっとも書いてない!)。結果的には正しい訳になっているとはいえ、内容を考えてあれこれ吟味するところじゃないです。まずは形式です。形式で考えておかしいときにはじめて内容を考えるんです。 > 田川先生の著書がどれもみんな分厚いのは、余計な説明が多すぎるから。的確な説明だけをしてあとを削れば、現在刊行中の田川訳聖書は厚さが半分くらいですみます。 > 「日本聖書協会の聖書訳者さんたちはもう少しギリシャ語の初級文法を勉強なさる必要がある」なんて言ってますが、このことばをそっくり田川先生に献上いたしますわ。 > > ステファノ迫害の状況を今の日本にたとえれば、日本語のできない日系アメリカ人であるステファノが、カルト教団にはまってしまい、やはり日本語のできないアメリカやブラジルやペルーの日系人たちにカルト教団の宣伝をしてケンカになり、ぼこぼこやられて殺されちゃったというわけでして、日本で日本語を話してる日本人にとっては、どこかよそ様の事件ねという性格のものだったと思います。
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