真理子の聖書日記
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このサイトを作りながら、聖書を読みながら真理子が考えたことです。
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[681]列王記上10-13章、知恵の書6章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/05/24(火) 06:59:39
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●列王記上10-13章
http://bit.ly/lUT3aJ
有名なシバの女王が宝物をいっぱいもって登場です。シバの女王といえば、ヘンデルの曲 http://bit.ly/mqSJcV とか、シャンソン http://bit.ly/la8ZMf (←すぐ演奏を始めるので注意)とか、気になる曲がありますね。
さて、栄華をほこったソロモンですけど、好色なのが玉にキズ。なにしろ雅歌みたいなエロい詩まで作っちゃうほどですからね。外国の女をいっぱい側室にしちゃうもんで、その女たちから異国の宗教がどんどん入っちゃって、神様ヤハウェ御大は怒っちゃう。
ったく、神様って男よね。いつだって悪いのは女のせいにされちゃうのよ。
そこで神様は、ヤロブアムという人に、イスラエル12部族のうち10部族を支配させちゃう。これがイスラエル王国、別名北王国。ソロモンの子レハブアム(南王国。ユダ王国)にはユダ族とベニヤミン族しか残さない。かくて王国は分裂。紀元前922年の話。「国(92)は二(2)つに分裂」って覚えてちょうだい。
ところが神様はよっぽど人を見る目がないみたいで、ヤロブアムはすぐに異教にはまっちゃうのよ。
何回もいうけど、列王記っていうのは、後の時代の価値観で昔の歴史を記述してるのよ。たとえば「民主主義の理想に燃える天智天皇は独裁者・蘇我氏を滅ぼし…」みたいな記述が愚かしいの、わかるでしょ? ホントはこの時代、ヤハウェさんなんてたくさんいる神様のうちの一人でしかなかったんです。ソロモンにしろヤロブアムにしろ、罪の意識なんてこれっぽっちもない。王国の分裂とか衰退とか敗戦とか、悪いことが起こったときにはなんでも「王が神様にそむいたから」って書けばいいと思ってるんです。今だったら、「地震や津波が起こるのも、原発事故が起こるのも、みーんな菅直人の人望がないからよ」みたいな書き方ですね。地震天罰論、原発事故天罰論ってわけです。
●知恵の書6章
http://bit.ly/krlVqr
民を支配する王は知恵にしたがえと説いています。このあたりから知恵は神と同義みたいになっていきます。
[680]レビ記1-3章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/05/23(月) 09:47:43
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http://bit.ly/mqV9k2
律法は今日からレビ記です。
レビ記はクリスチャンにとって一番つまらない本かもしれません。今ではちっともやらない原始的な祭祀のやり方が延々と書いてあるんですから。聖書を「読むと勇気付けられる命の言葉」みたいに思っている人にとっては、およそ対極的な本でしょうからね。
そのくせ、レビ記はけっこう「聖書つまみ食いネタ」として、クリスチャンによく悪用される本でもあるんです。
たとえばあなたが息子にオナニーというような汚らわしい行為を禁止したいとします。聖書のどこかで、オナニーを禁止していないかしら?と思って探すと、うまい具合に、レビ15で、精子が出ちゃったら体が汚れるからこうこうこういうことをする、なんていう記述がありますので、「ほら見たことか、聖書はオナニーを禁止しているぞ」って言えるわけですね。この解釈の不当性は15章のときにまた考えるとしまして、こんなふうに、何か汚らわしい行為を禁止したいとき、うまく使えるのがレビ記なんですよ。
まったくずうずうしいですね。レビ記なんて読みたくもないくせに、けものを屠殺して神様に祈るなんてことをしてないくせに、都合のいいときだけレビ記を持ち出すわけです。こういうのを私は「聖書つまみ食い」と名づけて、厳にいましめております。
私は聖書を人生の指針そのものだなんてこれっぽっちも思ってません。聖書の一部は、読みようによっては人生の指針になるかなとは思いますけどね。そういう文学的・宗教的感受性は私には乏しいみたいです。
むしろ私は、社会制度がいろいろ書かれた本なんかを面白いと思います。中国の四書五経でいえば、周礼(しゅらい)とか儀礼(ぎらい)なんかが、古代中国の制度がいろいろわかって面白いし、日本でいえば江戸時代中期の伊藤東涯が書いた『制度通』が面白いです。岩波文庫や平凡社東洋文庫で読めます。
法律とか社会制度からにじみ出てくる人々の考え方を読み取るのが面白いんですね。
昨日あたりTwitterで、現在の日本の法体系では、性交は売春になるけどアナルは売春にならない、性交は強姦(懲役2-15年)になるけどアナルは強制わいせつ(懲役0.5-7年)にしかならない、なんていうエロツィートを書きました。なんともヘンだと思うんですけど、こういうきまりを作ったときは、エッチといえば男と女が性器をくっつけあうことしか考えてなかったんだな、それ以外のさまざまなヘンタイ行為は考えもしなかったんだなっていうことがわかってくるじゃないですか。そういうのを私は面白いと思います。
こういう私にとっては、レビ記って面白くて仕方がないんです。
長くなりましたのでそろそろまきに入ります。
1-3章は各種の祭祀の仕方です。
口語訳では「燔祭」とか「素祭」とかわかりにくい訳語が使われていました。そのくせ旧約ばかりか福音書あたりでもそういう用語が出てきたりしますので、一度はレビ記を通読して、用語に強くなっておく必要があったんです。簡単にまとめます。
燔祭(はんさい)……焼き尽くすささげもの、全焼のいけにえ
(材料)完全な雄牛、雄羊、雄やぎ、山鳩、家鳩の雛
(やりかた)完全に焼き尽くして煙を神様にかがせる
(注意)血は全部抜くこと。内臓や足は水で洗うこと。
素祭(そさい)……穀物のささげもの
(材料)小麦粉そのもの、酵母を入れないパン(塩味必須)、初穂
(やりかた)油・乳香をまぜて祭壇で一部を焼き、煙を神様にかがせる。
(注意)残りは祭司のものとなる。
酬恩祭(しゅうおんさい)……和解のささげもの、和解のいけにえ
(材料)完全な牛・羊・やぎ(雄雌不問)
(やりかた)幕屋の入口で屠殺して血を祭壇の周囲にそそぐ。脂肪と内臓を(別の)燔祭と一緒に焼く。
(注意)一部は祭司が、残りはささげ物をした人・家族・友人などが聖所内で食べる。
こんなところですね。