真理子の聖書日記 真理子の聖書日記

このサイトを作りながら、聖書を読みながら真理子が考えたことです。
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[616]ルカ1-2章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/04/23(土) 10:13:00
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http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=luk&chapter=1&mode=0
 今日から福音書はルカに入ります。
 マルコによって、イエス様の言行録をまとめるという福音書というジャンルが生まれたのですが、マルコはリアリストすぎてあんまり救いが感じられない、出生の伝説もなければ復活もハッキリ書かれておらず、しかもイエスの弟子を批判している、一種の危険文書だったので、より穏当な形で書かれたのがマタイとルカです。マタイのほうは主にユダヤ人を読者に想定しており、旧約聖書の引用がいっぱいあったり、冒頭から系図を長々と書いたりというところがありましたが、ルカは異邦人を読者に想定しています。
 なにしろ冒頭のテオピロ(テオフィロ)様というのがローマ人らしいですし(もっとも、テオ=神、フィロ=愛ですから、神野愛夫といったいかにも作り物めいたあざとい名前ですけどね)、ルカ自身がシリア人の医者ということになってます(コロ4:14)。たしか、イザヤ・ベンダサンこと山本七平さんが『日本人とユダヤ人』の中で、「フランス人マルクス主義者がロシア人を読者に想定して、マルクス主義に都合がいい材料だけを組み立てて書いた日本史の本」みたいな比喩をしていました。そういう本が日本人にはちっとも関係がないようなもので、ルカはユダヤ教を脱皮したキリスト教の立場から書かれた福音書と言えます。
 ユダヤ人のことをよく知らないクリスチャンには一番読みやすいうえ、続編として弟子たちの活躍を書いた「使徒行伝(使徒言行録・使徒のはたらき)」という文書もあるので、「新約聖書を読むならまずルカを読んで、次に使徒に行くべし」とよく教えられます。

 1章はけっこう長く、しかも内容がもりだくさん。他の福音書と違って洗礼者ヨハネの出生伝説も扱っているのが特徴です。洗礼者ヨハネの母エリザベツとイエスの母マリヤとは親戚だったことになってます。また受胎が6ヶ月前ということなので、ヨハネの誕生日は6月25日とされています。
 ルカ1:46-55のマリヤの賛歌は、ラテン語訳聖書の冒頭の語magnificatからとって、マニフィカトと呼ばれます。プロテスタントはマリヤを特別視せず、ただの女性ということにしていますけど、一応この詩は聖書に根拠がありますので、これを用いた宗教曲はプロテスタントでも歌われます。バッハも作曲してますね。日本聖書協会の交読文にも43番として入ってます。
 ついでにそのあとのルカ1:68-79のザカリヤの預言も交読文44番として入っています。こっちはマニフィカトほど有名じゃないですけど。
 2章でイエス様が誕生しますけど、ルカ2:49のこまっしゃくれた言いぐさは困ったもんですね。たぶんこの時点(12歳)でイエス様は、自分のお父さんが本当のお父さんじゃないということを知って、ぐれて家出をしかけたんじゃないかと思ってます。

[615]エレミヤ32-36章、2マカ5章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/04/22(金) 17:20:45
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●エレミヤ32-36章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=jer&chapter=32&mode=0
 預言書の読解が難しいのは、次から次へと出てくるメタファーが何のことだかわからない、そのくせ言ってることは、どーせたいしたことのないワンパターンな警告だろうと思うので、あんまりしっかり読む気が起こらないっていうのが最大の理由。
 そしてもう一つの理由は、記述が年代順とは限らないってことなんですね。
 今回の範囲でいえば32-34章はゼデキヤつまりユダ王国最後の王の時代ですから、王国の最後のパニック状況を思い描いて読めばいいんですが、35-36章はエホヤキム(ヨヤキム)ですからその2代前。時代が突然前に戻っちゃうんですよね。それを知らないで読むから、何のことだかわからなくなっちゃうわけです。
 山本七平キラー、統一教会キラーの浅見定雄さんが『旧約聖書に強くなる本』っていう本を出してます。長らく絶版だったんで修道会にPDFをアップしてますけど、固有名詞表記を口語訳から新共同訳に変えて、最近復刊されたんですよね。
 この本の中に、ユダ王国とイスラエル王国の王様の名前を覚える語呂合わせが載ってます。こういうのを覚えれば、列王記や歴代誌など歴史モノを読むときに役立つばかりか、預言書を読むのにも役立ちますね。
 でも、はっきりいって、浅見先生には悪いけど、これ使えないです。王名の一部だけを取り出して並べて猛烈に無理な語呂合わせを作ってて、それを覚えても元を復元できない。たとえば最後から3番目と2番目の王はエホヤキム、エホヤキンと猛烈に紛らわしいのに、それをうまく覚えられない。
 やっぱりこれは、私が以前に作った「イスラエル12部族を覚える歌」(決定版は[472]ね)みたいに、長くなっても、名前を省略せずフルに読み込んで、簡単なエピソードをまじえるような歌がいいわ。
 そんなわけで今いろいろ考えてるんですけど、まだできてないです。

 ところで今回から出てきたバルクっていうのがエレミヤの子分ですね。旧約続編にバルク書なんていうのもあります。バルクって英語読みだとバラク。オバマ大統領の名前ですよね。
 バルクはエレミヤの言葉を書きとったり、エレミヤが捕らえられてるときはかわりに登場したり、子分というか弟子というか執事というか秘書というか、そういう役割で活躍します。
 そういえば現代のエレミヤ、上杉隆さん、最近テレビやラジオから続々と締め出されて、
http://uesugitakashi.com/?p=658
によれば、今年いっぱいでジャーナリストを辞めるらしいんですけど、顔が見えなくてさびしいわ。だって、エレミヤ読んでると、本当に上杉さんみたいなんですもの。来週の金曜日の「5時に夢中!」に出てくるらしいので楽しみですわ。

●2マカ5章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=2ma&chapter=5&mode=0
 やっと5章まで来て、主人公のユダ・マカビオ(マカバイ)が出てきました。
 え、ユダが主人公なんですよね。だってマカバイ記っていうくらいですから。
 でも、ここでちょっと出てきたユダが、次に出てくるのは10章なんですよ。2マカって、マカバイ記っていう名前にもかかわらず、マカバイ(ユダ)が出てくるのは半分くらいなんです。