真理子の聖書日記 真理子の聖書日記

このサイトを作りながら、聖書を読みながら真理子が考えたことです。
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[477]ヨブ記15-16章、ユディト記13章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/02/03(木) 10:58:23
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●ヨブ記15-16章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&bible1=link&book=job&chapter=15&mode=0
 ここから議論の第二ラウンドです。とはいっても、第一ラウンドと第二ラウンドの違いはたいしてありません。宗教的原理主義の立場から「お前が何か悪いことをやったんじゃないか」とヨブを責める友人たちにヨブが反論するという話が続きます。
 ただしヨブは神に絶望しきっているかというとそうではなく、ヨブ16:19みたいに、本当に自分を理解してくれる証人である神様が天にいる、という信頼をもちつづけています。

●ユディト記13章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&bible1=link&book=jdt&chapter=13&mode=0
 ユディトが本懐を遂げて、アッシリアの軍営を無事に抜け出した後(12章でぐちゃぐちゃヘンなものが出てきたのは無事に脱出するための伏線だったんですね)、ベトゥリアに戻ります。
 ところで最近の聖書には編集者がつけたタイトルがついてます。もちろんそんなものは元はないわけですけど、こういうタイトルもちゃんと配慮してつけてほしいですよね。ユディ13:1-10につけられた新共同訳のタイトルは、なんと「ユディト、ホロフェルネスの首を取る」ですよ。ずっと新共同訳の朗読MP3を聞いてて、さあいよいよヤマ場だってときにこれはないでしょう。こういうネタばらしは絶対に禁物です。あなた、映画館でこんなのを彼女の耳元でつぶやいたら破局間違いナシですよ。

[476]楽譜の話
投稿者=真理子
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掲示日=2011/02/02(水) 10:22:21
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 何でもネットですませられる世の中、楽譜だってさぞかしネットにいっぱいころがっているだろう。特に最近は昔の本が全部スキャンされてPDFでダウンロードできる。クラシックは作曲者が死んで50年以上たっていることが多いからたいてい無料で楽譜が手に入るだろう。
 ……と思いきや、そうはいきません。
 楽譜って著作権の厳しい分野なんです。
 いえ、著作権法には楽譜を特別扱いした条文はありません。なんでしたら著作権法の全文は
http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html
にありますけど、「楽譜」を検索しても附則の一箇所がヒットするだけでしょ?
 法律が厳しいんじゃなく、業界が厳しいんですね。
 楽譜出版社が「版面権」という得体のしれない権利を主張してるからなんです。オリジナルの読みにくい自筆譜をキレイに整形(浄書)するというのは、単純な複写ではなく著作性のある再構成だ、という理屈です。
 このせいで未来永劫、いつまでたっても著作権が切れません。まったくうまい手を考えたものですわ。版面権。まったくあこぎな話ですわ。小説だったら、きれいなフォントを使って印刷し直したとか、仮名遣いを直したとか、ルビをふって読みやすくしたとかだけで、以後50年間は著作権が発生するようなものです。しかも権利は作者にではなく出版社に発生する。なんかヘンな話ですよね。
 ヘンな話ではあっても、世の中「長いものには巻かれろ」なんで、楽譜だけはコピーの条件を厳しくしている図書館って多いです。都立中央図書館なんかそうですね。

 それでも外国には、楽譜をアップしているサイトがあったりします。それらへのリンク集として役立つのが
http://www16.ocn.ne.jp/~chomlin/
ですけど、ここ数年は更新をしてないみたいで、けっこうリンク切れが多いです。リンクされてるサイトはロシアのものが多いですけど、ロシアも最近著作権事情が厳しくなったんでしょうか。
 とりあえずこういうところでチェックをかけて、それでも入手できないものだけ買ってくるってことにしないと、楽譜って高いですから大変です。
 ところが最近はCDショップや楽器店がどんどん少なくなっているから、楽譜の品揃えのいい店が激減。全音も音友もだんだんネットでの通販に移行している感じです。ヤマハなんか1曲単位で楽譜をダウンロードする「ぷりんと楽譜」なんていうのをやってる。
http://www.print-gakufu.com/
世の中だんだんこういう方向にいくのかしら。

 版面権を肯定する意見の中には、楽譜の版の作成は特殊技術でたいへんだから、なんてことを書いてる人がいますけど、著作権っていうのはたいへんな労力に対して発生するんじゃなく、「思想又は感情を創作的に表現したもの」(著作権法第2条1項)に対して発生するものなので、たとえば私が聖書を全部入力したとしても、そのことだけだったら著作権なんか発生しないのです。一生懸命入力して構築したデータベースに著作権を主張してる人がいますけど、データそのものは客観的なもので、創作的なものじゃないわけですから、そんなの無法な主張です。
 だいたい、昔の曲を単に印刷楽譜の版にしただけで創作的っていうのがおかしいわ。創作なんかしてないじゃない。
 それに、楽譜の版ってだんだん作るのがラクになってきました。パソコンには楽譜作成ソフトがいろいろあります。一番安くて優れたものは、GNUソフトのLilypond。GNUだから無料です。
http://lilypond.org/web/
から入手できます。使い方はたとえば
http://homepage2.nifty.com/sampodo/korikutu/lilypond.html
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/oishi/lilypond.html
を見てください。ちょうどTeXみたいに、ひたすらコマンドをうちこんでそれを楽譜に変換するっていうものですね。MacみたいなGUI、WYSIWYGの対極の発想。だから慣れるのに時間がかかりますけど、ヘタな商用ソフトよりはるかに多機能です。UTF-8なので歌詞はどんな言語・文字でもOKです。
 こういうのを使えば、音符データを打ち込む苦労さえすれば楽譜ができちゃうんで、みんなでこれ使ってフリーの楽譜をどんどんネットに公開するっていう方向にならないかしら。外国ではそういう動きがあって、Wikipediaで昔の音楽家を調べると、こんなふうに作った楽譜がリンクされてたりします。日本ではまだLilypondを使ってる人は少なくて情報が少なく、試行錯誤しながら使ってます。

 真理子日曜学校の宗教音楽コーナーではこれをメインに使っていこうと思うんですけど、困ったのは、Lilypondが作るMIDIって、ときどき(けっこう)音の長さがおかしくなったりするので、いまいち信用できないところです。
 以前は、音データを打ち込んでMIDIを作るには、Museというソフトを使ってたんですが(今でも使ってます)
http://homepage3.nifty.com/~atomic/muse/muse.htm
こちらには楽譜作成の機能はないのと、MIDIに埋め込める歌詞がシフトJISだけで、UTF-8がダメなんで、日本語と英語しか使えない。アクセント記号があるともうダメっていうのが難点です。作者の加藤一郎さんに、UTF-8に対応したものを作りませんかってメールしたら、そういう要望は多いんだけど技術的にそこまでいたっていないんだそうな。
 できあがったMIDIを楽譜形式に直すソフトは別にあるんですけど、解析を誤ることが多くて、それだったらLilypondを使ったほうがいい。
 結局、楽譜はLilypond、MIDIはMuseって併用していくのがいいみたいです。なんとかLilypondとMuseのソースのコンバータが作れると便利なんですけどね。